『被災地支援競輪第32回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 初日編

配信日:2月16日
 平成28年熊本地震被災地支援競輪・第32回読売新聞社杯「全日本選抜競輪(G1)」が2月16日に開幕した。今年最初のG1シリーズの初日は一次予選からハイレベルな戦いの連続。メーンの特選3個レースは新田祐大、平原康多、原田研太朗の3人が勝ち名乗り。17日の2日目は初日特選を勝ち上がった9選手によって優秀「スタールビー賞」が争われる。シリーズの行方を占う意味でも見逃せない一戦だ。
 2日目も山口健治氏&山口幸二氏による予想会、日本名輪会トークショー、茨城県内観光PRステージなど場内イベントは満載。ぜひ取手競輪場でお楽しみください。
開会式、敢闘宣言をする武田豊樹選手
開会式、敢闘宣言をする武田豊樹選手
松崎しげる 国歌独唱
松崎しげる 国歌独唱
山口健治&山口幸二 予想会
山口健治&山口幸二 予想会
地元選手と水戸の梅大使 トークショー
地元選手と水戸の梅大使 トークショー
松崎しげる 歌謡ショー
松崎しげる 歌謡ショー
<1R>
中井俊亮選手
中井俊亮選手
 注目のオープニングレースを制したのは中井俊亮(写真)だ。後攻めとなった中井を中団の根本哲吏がしきりに警戒。打鐘で仕掛けた根本に対し、前受けの小川勇介も踏み込んで後位に飛びつく。前団がもつれたところを最終ホームで中井が叩いて勝負あり。力強い先行策で、ラインを上位独占に導いた。
 「緊張はしましたけど、大丈夫でした。前で踏み合ってくれて、流れが向きましたね。タイミングよく仕掛けられたし、感じは良かったです。明日もしっかりラインで決めて、勝ち上がりたいですね」
 番手絶好となった南修二は前を交わせず2着。中井の強さを称える。
 「強かったです。ライン3人で決まったのは良かった。自分の調子は普通ですね。脚力どおりです」
 中近連係で3番手を回った北野武史が3着に流れ込み、上機嫌でレースを振り返る。
 「タイミングよく行ってくれたし、安心して付いてました。本当に強いですね。もう誰も来ないだろうし、後ろから食われる心配もないかなって。最終バックは幸せでした」

<2R>
菊地圭尚選手
菊地圭尚選手
 杉森輝大が後ろ攻めから押さえて先頭に出ると、車を下げた早坂秀悟が打鐘過ぎからカマして主導権を握る。早坂は軽快に逃げて最終バックを通過していくと、最後は番手の菊地圭尚(写真)が追い込んで勝利した。
 「早坂君が良いレースをしてくれたので(ラインで)決めたかったんですけどね。付いてた僕に余裕がなくて…。その辺を修正していきます。(平記念で落車して)打撲の影響はあるけど、そんなことは言ってられないので」
 永澤剛が離れ、3番手に入った杉森輝大が2着に流れ込む。
 「今日は基本は先行の作戦だったけど、タイミングが遅れてしまって。踏み遅れました。ああいう展開も考えてはいたけど、もう少し早く踏んでいれば合わせられたのに。そのあたり明日は修正します。緊張はなかったけど、朝早いレースだったので時間がなくて」 
 杉森の3番手を回った朝倉佳弘が、中のコースをしぶとく伸びて3着に入った。
 「前を空けてくれたおかげですね。杉森君と神山君が頑張ってくれたので。最後は菊地君の内入っていこうか一瞬迷ってしまって。当たらずにすり抜ける感じでいければもっと伸びたんですけどね」
 神山拓弥は直線で外を踏むも前を交わせず。しかし、ギリギリの4着で2次予選進出へ。
 「久しぶりのG1だから緊張しましたね。早坂さんが来たときに3番手が遅れてたのが見えたので(ブロックした)。最後は余裕があったから外を踏んだけどね。杉森さんは地元のプレッシャーがかかるなか頑張ってくれたので、僕も何とか応えないといけないと思ってました。とりあえず、ライン皆で勝ち上がれたのでよかった」

<3R>
成田和也選手
成田和也選手
 後ろ攻めを選択した和田真久留が赤板前から上昇すると、坂本貴史を下げさせて誘導員の後ろに収まる。打鐘で松岡健介が叩いて流したところを、坂本が巻き返してそのまま主導権。坂本が軽快に逃げる一方で、和田真が7番手からまくり上げるも伸びは今ひとつ。さらに、松岡健介も中団から仕掛けるも一息。これで勝負あり。成田和也(写真)が坂本を好リードし、直線で抜け出して白星をゲットした。「いい形になりましたね」と笑顔を振りまく。
 「みんな脚を使っていたからそこまで巻き返しは早くないと思ってたので。松岡君だけ(仕掛けてくるのが)見えたのでそこだけ警戒していました。ここ最近の感じではG1で勝てるとは思えなかったけど、勝ててよかったです」
 坂本貴史は粘りを発揮し、和田圭と2着を分け合った。別線完封に成功したこちらも笑顔。
 「今日は展開一本。成田さんと和田圭さんが後ろだったのも大きいですね。1周を全開でもがいてどこまで粘れるかでしたけど、直前の練習で新山(響平)君達と一緒に練習して良い勝負ができていたから、調子は良いだろうと思ってました」
 そつなく続いて2着同着の和田圭は「平記念と前回の大宮で新車を試したけど、今回は戻して。脚がないからいろいろ変えながらですね。でも勝ち上がれているんで悪くないと思います」とホッと胸をなで下ろした。

<4R>
横山尚則選手
横山尚則選手
 打鐘でインを斬った柴崎淳を横山尚則がすかさず叩いてラインで出切る。そのまま横山が軽快に逃げて、柴崎と北津留翼のまくりは不発。車間を空けて横山を援護した芦澤大輔が、ゴール前で抜け出して地元の意地をみせた。
 「(横山が出切ってから)柴崎(淳)が来るか、北津留(翼)が来るかいろいろな想定をしていてうまくいった。ラインで勝ち上がれたのは横山のおかげだし、みんなが頑張った結果。前回からの感じで、引き続き変わりなく走れている」
 北津留が不発の展開から俊敏に内を突いた合志正臣が2着に強襲した。
 「ホームから(横山が)かかっていた。(北津留)翼も得意のまくりの形になったけど、柴崎もまくりに行っていたのでコースが空くかなと思った。うまくコースが空いてくれたので良かった」
 ホームバンクで果敢に風を切った横山尚則(写真)が3着。G1初挑戦で初日を見事に突破した。
 「芦澤さんに好きに走ってくれていいと言われたけど、自分の中ではやることが決まっていた。絶対に仕掛けるという気持ちだったし、攻めることに迷いはなかった。踏むところと流すところは分かっているし、地元の利を生かせた。こういう舞台で地元の声援がすごい中、残れたので自信になりますね」

<5R>
飯野祐太選手
飯野祐太選手
 赤板の2コーナーで渡邉雄太を叩いて前に出た菅田壱道がペースダウン。松浦悠士が中団に追い上げて渡邉と併走になる。菅田がスローペースに落としたまま最終ホームを先頭で通過。2コーナーからピッチを上げた菅田だったが、飯野祐太(写真)が踏み出しで車間を空けた隙に松浦が一気にまくってしまう。3コーナーで桑原大志をどかした飯野が、直線で粘る松浦を差し切った。
 「脚もすごく軽かったけど、壱道が踏み出したところで車間を空けてしまった自分のミスですね。トップスピードに乗ってからだったら良かったけど…。あそこで車間を空けたことで松浦君に行かれてしまいました。壱道も思った以上に早く行ってくれたのに…。自分の脚の感じは良かったと思います」
 中団外併走から好回転でまくった松浦悠士は2着。
 「今日はもがく距離も短かったし、スローペース用のフレームでした。飯野さんが車間を空けた分、行けたかなって感じです。脚は全然使ってなかったし、雄太だったら併走でも良いと思っていた。展開が向きましたね。自力が出せているので思ったよりも悪くないと思います」
 2センターで内へ進路を取った中村浩士が3着に突っ込んだ。
 「雄太も引けないところで詰まってたし…。菅田君が上手かったですね。ラインで決めたかったですけど…。ちょっと厳しかったですね」
 逃げて6着に沈んだ菅田壱道だが、表情は清々しい。
 「飯野さんも自分が踏み出した時に車間を空けていたし、仕方ないですね。体は勝手に動いているし、調子は良いですよ。道中の判断は良かったと思います」

<6R>
神山雄一郎選手
神山雄一郎選手
 後攻めの山本伸一が中団の近藤隆司にしばらくフタをしてから打鐘前に踏み込んで主導権を握る。この4番手を確保した池田勇人は最終2コーナーからまくる。これに乗った神山雄一郎(写真)が直線で鋭く追い込んだ。
 「池田君のおかげで恵まれました。悪くない感触でしたね。なかなか1着が取れない状態だったんですけど、特別競輪の勝ち上がりで1着を取れたのは本当にうれしい。このきついメンバーで1着を取れて、まだやれるかなって。お客さんの声援も大きくて、うれしかった」
 中団から先まくりを放った池田勇人は3着で二次予選に進出した。
 「ある程度、思っていたとおりにレースを運べました。古屋(琢晶)と4番手を取り合う感じになってしまったけど、あそこは入れられないですから。シビアにいかせてもらいました。出切るまでに時間がかかったけど、(村上)博幸さんのブロックをよけながらだったし、感じは悪くなかったです」
 7番手からまくり追い込んだ近藤隆司は2着まで。一番人気に応えられなかった。
 「打鐘で詰まっていたので、行ければ良かったんですけどね。あそこで中団まで追い上げられなかったのが…。池田君が中団から行ってしまって、自分だけになってしまった。前を飲み込めなくて、ラインに申しわけないですね。昨日と今日の朝に乗ったよりは軽く感じました」

<7R>
石井秀治選手
石井秀治選手
 後ろ攻めから打鐘で押さえた松岡篤哉と、巻き返した阿竹智史でもがき合う展開に。すると、バックから林巨人が自力まくりを敢行。さらにその後ろから、石井秀治(写真)が外を力でねじ伏せた。
 「もがき合ってはくれたけど、番手まくりされる展開だったからきつかったですね。もっとダッシュがあれば海老根(恵太)さんとワンツーが決まったのに。レスポンスの悪さが影響しましたね。久しぶりのレースだったから緊張したし、レース勘が心配でした。でも、1回走ってしまえば緊張も取れるので。インフルエンザ明けだけど、体調は戻ってるので大丈夫。あと3日間あるので、ファンに喜んでもらえるように頑張ります」
 阿竹の番手から、濱田浩司が追い込んで2着に入る。
 「阿竹君が前々に攻めるレースをしてくれたおかげ。叩きに行く気持ちがすごく入ってましたね。石井君がまくってきたのかと思ってたら林君だったね。行き場を潰したつもりだったから、『あれっ』て。でも僕も余裕がありました」
 濱田に続いた橋本強が、外の海老根を飛ばして3着を確保した。
 「前が頑張ってくれてるから、僕も何とかしないとと思って。けっこう踏んでたし、前がきつそうだったから海老根さんをさばけました」
 近藤龍徳は林に付いて行けずも、渾身のハンドル投げで4着に入る。
 「届きました? よかった。最後、ケツがサドルから落ちそうだった(笑)。普通ならハンドルを投げるときは頭を下げるのに、変な格好になってしまいました」

<8R>
荒井崇博選手
荒井崇博選手
 人気を背負っていた近畿ラインを撃破したのは、何と82期の同期コンビ。赤板で古性優作が押さえて誘導の後ろが入れ替わると、今度は荒井崇博(写真)が押さえてまた入れ替わる。すると、打鐘で松坂洋平が叩いて先頭へ。松坂は徐々にペースを上げて逃げていくと、すんなり3番手を取った荒井が1センターからスパート。荒井は岡村潤のブロックをしのぎ、最後は後ろからの追撃を見事振り切った。
 「ラッキーでしたね(笑)。俺が頑張れば友定君が何とかしてくれると思ったので。早めにいって正解でしたね。古性君にかぶるのが1番嫌だったし、出切ってしまえば何とかなると思ってました」
 友定祐己は横まできた古性を4コーナーでブロックすると、荒井をマークして2着を確保。ほっと胸をなで下ろした。
 「きっちりじゃなくて流れで当たりに行く感じでしたね。何とか古性君に当たれたから良かったけど、あそこで失敗したら4、5着でしたね。経験の差がでましたね(笑)」
 まくった古性の3番手から、東口善朋が直線外を伸びて3着に入り、「(前の)三谷(将太)君が踏んでからだと思ってました。内が気になったけど良く伸びてくれたし、やっぱり良いですね」と状態の良さを再確認した。

<9R>
和田健太郎選手
和田健太郎選手
 前受けの新山響平が赤板前から川村晃司を突っ張り、気合の先行に出る。新山は徐々にペースを上げ、最終ホームでトップギアへ。最終バックで川村がまくり上げるも、番手の山崎の横までが精一杯。番手の山崎が2センターで車を外帯線を外すと、降りてきた市田佳寿浩、笠松信幸が内を突いて抜け出していく。これで勝負ありかと思われたが、和田健太郎(写真)が後方から凄まじいスピードで迫り、直線外をごぼう抜き。
 「赤板での(別線の)動きが想定外だったね。ただ、山中君は器用だし、何でもできるので信頼してた。勝瀬(卓也)さんも付いていたので、山中君には悪いけど、少し早めに踏ませてもらいました。山中君がちゃんと仕掛けてくれたからこそだし、前のおかげです」
 市田佳寿浩はゴール寸前で交わされ2着。
 「(川村)晃司が中団を取って仕掛けてくれたので。スピードに乗って、山崎君の対応と晃司の動きをみて体が反応してくれた。外に晃司がいたので、外は無理だと思い、たまたま内が空いてくれた。晃司のおかげです」
 笠松信幸は市田をきっちりマークして3着に入る。
 「(新山響平の)突っ張りは想定していたし、そうなれば中団を取って仕掛けるという段取りで作戦どおりにいきました。川村さんが2コーナーで行ってくれたので、後はコースをみながらと思った。脚は問題ない」

<10R>
新田祐大選手
新田祐大選手
 ここからが特別選抜予選。後ろ攻めの竹内雄作が中団の三谷竜生を警戒して外に並ぶと、三谷はすぐに車を下げた。中団が入れ替わると、竹内は先に踏み出して赤板周回の2コーナーで先頭に躍り出た。打鐘が入り、三谷はすかさず巻き返して行ったが、竹内に合わされ番手で併走状態に。こうなっては展開は北日本のもの。新田祐大(写真)は間合いをはかると2コーナーからスパート。スピードの違いを見せつけた。
 「力を発揮すれば良いレースができると思っていました。展開としてはほぼ理想どおりでした。一成さんと一緒にずっと練習をさせてもらっていたけど、1か月以上もずっと練習しているのは久々だったので、練習を追い込みすぎて不安があった。けど、今日走って大丈夫かなって」
 渡邉一成が完璧マークを決めて2着に入り、福島ワンツーを決めた。
 「引いてから態勢を整えていたので、新田君がいつ仕掛けるかなって。稲垣(裕之)さんや吉田さんの切り替えがどうかなって思ったけど、新田君のスピードが違ったから。4コーナーから詰められれば良かったんですけど、届かなかったです。なかなかワンツーが決まらなかったので、決まってうれしい。ずっとアジア選の前後に練習していたので、絆が深まったかな。準決確定はうれしいです」
 吉田敏洋は前と車間を切って懸命に援護するも及ばず。最後は番手から追い込んで3着に入る。
 「付いていけたけど、きつかったです。初日のレースとしては十分だと思います。竜生がワンテンポ早く仕掛けてきたけど、竹内が合わせてくれたので。付いていくので必死でした。直前の練習は悪くないと思ったけど、体調を整える意味で一本休んでからの今回だったので走る前は不安でした。竹内が良い走りをしてくれました」

<11R>
深谷知広選手
深谷知広選手
 前受けした吉澤純平が、赤板前から深谷知広を突っ張って主導権。吉澤はそのまま打鐘、最終ホームとフカしていくと、8番手から立て直して深谷がホームからスパート。深谷は高速でまくっていくと、平原康多が番手まくりを敢行し、両者で力比べに。最後は平原が自らブロックし、先頭でゴールに飛び込んだ。
 「吉澤君があそこで突っ張るとは思ってなかった。『まさか』って感じでした。吉澤君はスイッチが入ったんですかね。あそこで追い上げて脚が一杯でした。そこからは前のスピードと後ろから来るスピードを考えて。ブロックできる感じではなかったので、自分の役割と思って番手から出ました。深谷君は強かったですね。ブロックしなかったら行かれてましたね。横に並んで久々に強さを感じました」
 その深谷知広(写真)は必死に食い下がったが交わせず。しかし、本来の強さ見せつけるレースとなった。
 「きつかったですね。脚を使って8番手になるなんて久々でした。もうちょっとで出られるところでしたけど。平原さんが出ると感じてたけど、抜けると思ったんですけどね。ニュートラルに入らないけど、踏み込みはいい感じ。もう少し力が抜ければ良い感じになると思います」
 中団好位は郡司浩平がキープし、その後ろの佐藤慎太郎が2センターから内のコースを踏んで3着に食い込む。
 「コースはないなと思ってたし、諸橋は車間を空けているのか分からなかった。前々のコースを探してたらちょうど空いたのでラッキーでした。道中は余裕がある感じではないけど、コースが見えているからそこそこ良いのかな。郡司君は位置を取ってくれたし上手な選手だよね。俺の車券を買ってくれている人いるし、穴党のお客さんのためにも、あと3日間頑張ります」
 郡司浩平は仕掛けを逃し8着に沈む。悔いの残るレースに。
 「逆に良い位置すぎたので見てしまいました。詰まったから仕掛けることができたのに…。前と後ろの動きを見ながら『いつ行こう、いつ行こう』と思ってたんですけどね。反省です」

<12R>
原田研太朗選手
原田研太朗選手
 最終レースは大方の予想どおりハイペースの流れとなった。赤板で強引に飛び出した脇本雄太に対し、中団で態勢を立て直した吉田拓矢がすかさず反撃。両者で激しくもがき合う。前団のもつれを原田研太朗(写真)が豪快にまくって圧勝した。
 「こんなに人気になるとは思ってなかったんですが、それに応えられて良かったです。今日はしっかり落ち着いて仕掛けようと思ってました。この先、準決勝とかでも番手まくりの上を行けないと厳しいですからね。前回の大宮の最終日からすごく感じはいいです。いつも初日だけいいんで、明日からもしっかり頑張ります」
 吉田が出切れないと見るや、バック前から武田豊樹が自力を発動。原田に行かれると、今度は岩津裕介を外に張る。これで空いたインコースを踏んだ木暮安由が2着に入った。
 「あそこで外は踏めないので、申しわけないけど、行かせてもらいました。感触は悪くなかったです」
 諦めずに最後まで踏ん張った武田豊樹が際どい3着争いを制した。
 「後ろに木暮君もいますし、何とかラインで決めたいという気持ちで1着を目指して行ったんですけど、力不足でした。相手が強かったですね」
 脇本を叩けず大敗を喫した吉田拓矢は「もう突っ張れないと思って、引いてすぐに立て直して行こうと。気持ちを切り替えて頑張ります」と前を向いた。
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