『被災地支援競輪第32回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 2日目編

配信日:2月17日
 平成28年熊本地震被災地支援競輪・第32回読売新聞社杯「全日本選抜競輪(G1)」は2月17日に2日目が行われた。朝から強風が吹き荒れる中、自力選手の奮闘が光った。メーンの優秀「スタールビー賞」は平原康多のまくりに乗った武田豊樹が鋭く差し切って快勝。18日の3日目はファイナル進出をかけて、準決勝3個レースが争われる。
 3日目はねば~る君のステージショーをはじめ、荒川ひかり選手、藤谷はるな選手、大橋由珠選手(ボート)による競輪&ボートガールズレーサーのトークショー、競輪選手会茨城支部チャリティオークションなど多彩なイベントで開催を盛り上げます。ぜひ取手競輪場でお楽しみください。
日本名輪会トークショー
日本名輪会トークショー
奥久慈大子大使 茨城県観光PRステージ
奥久慈大子大使 茨城県観光PRステージ
地元選手 芦澤辰弘、河野通孝トークショー
地元選手 芦澤辰弘、河野通孝トークショー
スタールビー賞 レース経過
   最内枠を利した新田祐大がスタート争いを制して正攻法の位置を確保。新田―渡邉一成―佐藤慎太郎、平原康多―武田豊樹―木暮安由、原田研太朗、深谷知広―吉田敏洋となって周回を重ねる。
 レースが動いたのは青板バック。後方から深谷が動くと、これを制して平原が先に前団まで上がる。新田は下げて正攻法の位置が平原へと変わり、中団は新田と深谷が併走してけん制し合う形で赤板を通過。2角に入ったところで深谷が踏み出す。打鐘前に深谷が先手を奪い、平原がすんなり中団に下げる一方、愛知コンビを追ってきた原田が間髪入れず叩きにいく。しかし、深谷は単騎の原田でも出させる気はなく、突っ張ってモガき合いに。この主導権争いは深谷が勝つが、3番手以下を占めた関東勢にはこれ以上ない流れとなった。平原は踏み合いの決着を見届けて、2角からまくり、バック前には深谷を捕らえて先頭に。そのまま直線に入り、粘る平原を、武田がゴール寸前で逆転した。関東勢を追って直線入り口から外を踏み出した新田は伸び切れず、3着にも木暮で関東勢が上位を独占した。

ゴール
ゴール
スタールビー賞表彰
スタールビー賞表彰
<1R>
川村晃司選手
川村晃司選手
 打鐘過ぎに飛び出した川村晃司(写真)が軽快なピッチで駆けていく。番手の三谷将太のアシストもあって、別線をシャットアウト。会心の逃げ切り勝ちを収めた。
 「風の影響はあったんですけど、走りやすかったですし、しっかりラインで決められて良かったです。展開が良かったですね。バックの追い風にうまくスピードを乗せられました。昨日は負けたけど感じは悪くなかったし、感じよく駆けられました」
 渡邉雄太のまくりを強烈なブロックで仕留めた三谷将太が2着をキープした。
 「川村さんが本当に強かった。あれだけ行ってもらったし、まくりはしっかり止めようと。ずっときつかった」

<2R>
和田真久留選手
和田真久留選手
 後ろ攻めの松岡篤哉が和田真久留にフタをしたのち、打鐘で先頭に躍り出た。すると、すぐに和田が叩いて主導権を握る。海老根が離れ気味になったところを松岡篤が攻め込んで番手を奪取。最終バックで松岡貴久がまくってきたが、直線に入ると伸び切れず。前の2人の争いは、和田真久留(写真)が微差しのいで逃げ切った。
 「逃げるのは僕か松岡(篤哉)さんだろうから、フタをされるのは想定してました。あとはそこから行き切れるか。でも、これを初日にやれって話ですよね。1センターで後ろを見たら松岡(篤哉)さんが入ってるのが分かったので『あー』と思いながらもペースに入れました。踏み直せたし、合わせ切れたので。あれでズブズブを食らったらダメだから。負け戦でも気持ちを切らさずに頑張ります」
 松岡篤哉はゴール前詰め寄ったが交わせず。
 「もう引けない展開だったので。海老根さんが遅れてきてたし。(さばくレースを)初めてやりました。もう気合だけでしたね。最後差したかと思ったけど」
 坂口晃輔が松岡篤に続いて3着に入る。
 「『ニュー松岡(篤哉)』ですね(笑)。初めて見ました。来たときに僕は海老根さんをズラせて。そこからは松岡(篤哉)さんが全部やってくれました。最後、車を外したら風がすごくて止まって。狭いところを、脇を締めながら入っていく感じならよかったんですけど」

<3R>
松岡健介選手
松岡健介選手
 後ろ攻めの山本伸一が赤板で前を押さえて誘導の後ろが入れ替わると、さらに菅田壱道が打鐘前に叩いて先頭に躍り出た。打鐘が入り、菅田が後方を見ながら流していると、山中秀将が7番手から一気にカマして主導権を握った。山中はバックの追い風に乗って軽快に逃げていき、中団の菅田も車間が空いたため、体勢は決したかと思われた。しかし、山本のまくりに離れながらも追った松岡健介(写真)が、直線で外を突き抜けた。
 「申しわけないけど付いて行かなかった。思っていた展開にならなかったし、ここで行っても出ないだろうってところで(山本が)仕掛けたので。付いて行ってもダメかなって判断して自分で仕掛けました。何とか届いてくれたしよかった」
 「逃げ切れるかなって感じもしたんですけどね」と、2着の山中秀将は悔しそうにレースを振り返る。
 「今日は展開も向いたけど、脚の感じ自体も成績ほど悪くなかったので。菅田君が斬ってくれて脚を使わずにカマせたし、バックの風に乗って自転車も流れてくれた。1着ならもっとよかったけど、明日に繋がる走りができました」
 番手の岡村潤は山中をリードして絶好の展開かと思われたが、直線で思いのほか伸びずに3着。
 「風も強かったし、山中君もきついかなって思ったけど、最後にもうひと踏みされて…。強かったです」

<4R>
山崎芳仁選手
山崎芳仁選手
 打鐘で先頭に立った柴崎淳が別線の動向をうかがいながら中バンクに上がって緩めているところを坂本亮馬が内を突いて最終ホームから先行策に出る。7番手に下げた早坂秀悟がすかさず反撃。踏み出しで口が空いた山崎芳仁(写真)だが、懸命に追って付け直して鋭く追い込んだ。
 「前受けは(早坂)秀悟の得意な形なので。踏み出しが良い分、離れたけど、それも想定の内。自分は地脚だし、脚には余裕があった。ラインで決まって良かった」
 得意のカマシを決めた早坂秀悟が2着に粘った。
 「先行一車の構成だったけど、少し油断しましたね。ただ、別線が先行しようとしていたので展開が向いた。徐々に状態は戻ってきているし、脚は悪くない。これから反撃していきますよ」
 内を突いて先行した坂本亮馬は北日本勢に飲み込まれてしまった。
 「この風では飛びつけないと思ったし、ホームで内が空いていたので。ラインも3車だったので駆けていった。ただ、風がすごくてめちゃくちゃきつかった」

<5R>
新山響平選手
新山響平選手
 後ろ攻めの松坂洋平が新山響平(写真)を押さえて赤板を通過。北津留翼が立ち回って中団を確保し、新山は7番手まで下げて打鐘を一本棒で迎える。松坂洋が徐々にピッチを上げるが、最終ホームから仕掛けた新山が3コーナーでまくり切る。最後は番手から詰め寄る伏見俊昭を振り切ってゴールを先頭で駆け抜けた。
 「もっと早く仕掛けられるところがあったので…。昨日長い距離を踏んでいたので、今日は脚が回っていました。今回は4日間先行して勝ち上がっていくのが目標だったので、久々に1着を取れたのはうれしいけど、内容がまだまだですね」
 伏見俊昭が続いて北日本ワンツー決着。
 「置いて行かれそうでしたね。新山君がすごく強かった。(渡邉)一成みたいでしたね。あと1周行っても抜けないですよ。自分の調子は可もなく不可もなくです。また明日も頑張ります」
 逃げた松坂洋平は風速5mの強風に手を焼いたようだ。
 「風がすごすぎて…。ホームの向かい風がきつかったです」

<6R>
中村浩士選手
中村浩士選手
 ここからが二次予選。南関勢3人で確定板を独占した。打鐘で飛び出した郡司浩平が絶妙のペース駆けで別線を翻ろう。番手絶好となった中村浩士(写真)がきっちり勝機をものにした。
 「郡司が頑張ってくれて、準決勝に進出できました。落ち着いて駆けてくれていたし、後方から巻き返せないスピードでしたね。和田(健太郎)君も(3番手を)取られたけど、最後に取り返して、3人で決まったのが本当にうれしい」
 2着の郡司浩平は落ち着いたレース運びで別線を完封。最後まで力強く踏み切った。
 「斬るのが早かったので、まだ仕掛けるのは早いと思って、合わせるか飛びつくか、いろいろ考えながら落ち着いていけました。前半、少し休んで、それから踏み上げていけました。ホームで我慢すればバックから伸びるかなって。体が動いてくれて、気持ちよく駆けられました。ラインで決まって良かったです。準決勝につながる走りができました」
 和田健太郎は最終2コーナーで山田英明に内をすくわれたが、態勢を立て直して、直線で差し返した。
 「一瞬、上がってしまって、そこを山田君が見逃さなかったですね。あのままズルズル下がってしまったら終わりなので。山田君も脚を使っていたから厳しかったんでしょう。勝ち上がれて良かったです」

<7R>
竹内雄作選手
竹内雄作選手
 後ろ攻めの横山尚則が赤板で前を押さえると、人気の竹内雄作はゆっくりと7番手まで車を下げた。一本棒で打鐘が入ると、竹内が一気にカマして反撃。前の横山も合わせて踏んだが、竹内のスピードが上回った。そのとき、神山雄一郎が横に持っていくと松浦悠士を引っかけて両者が落車するアクシデントが発生。これをよそに竹内雄作(写真)は軽快に逃げていき、番手の金子貴志を振り切って勝利した。
 「風がすごかったけど、(横山の)横まで並んだら何とか行けましたね。最後は踏み直しってよりは、スピードが上がったからこれを維持すればって感じで。ただ、もうちょっと早く仕掛けてペースに入れて走ればライン(3人)で決まったんですけど、迷いもあって。今日は距離が短かったので。でも、昨日あれだけ踏んだぶん、今日は行けました。やっと1着が取れましたね」
 2着の金子貴志はマークが精一杯。竹内の強さに舌を巻く。
 「スピードがすごかったですね。向かい風のなか行ってしまったので。僕もそこをしのげば何とかなると思ったけど、あれは抜けないですよ。ダッシュがすごくて脚を使ったんで。とりあえず決めないといけないと思ってたので。踏み直しもすごかったですね。2周行ってくれれば抜けたけど、あれは無理。まずは離れないことだけに集中してたので」
 中部3番手の笠松信幸は踏み出しで遅れ、さらに神山のあおりも食らって万事休す。横山尚則が懸命に前を追い、3着で準決勝進出を決めた。
 「神山さんが落車してしまったので…。先行しか考えてませんでした。ホームで思い切り踏んだけど、上を行かれたのは力の差を感じました。でも、諦めずに踏んだ結果3着だったので、収穫は大きいと思います。向かい風がすごかったけど、あそこで踏んでたぶん、バックの追い風で何とか追えました。ホントなら突っ張れたらよかったけど、間違っていない組み立てはできたので」

<8R>
吉田拓矢選手
吉田拓矢選手
 地元の吉田拓矢(写真)が力強い走りを披露して二次予選を突破。準決勝へ弾みを付けた。レースは古性優作が早めに押さえてくると、前受けした吉田は中団まで車を下げて飯野祐太と併走状態に。そして、その飯野が前を叩いたところで打鐘が入る。その飯野はペースを上げていったが、吉田が力任せに叩いて主導権を握った。吉田は軽快に逃げていくと、まくってきた古性、番手の諸橋を振り切り、堂々の逃げ切り勝ち。
 「(赤板は中団で)引かない作戦だったので。飯野さんが行ったあとにすぐ仕掛けられたし、成田(和也)さんのブロックだけが怖かったけど乗り越えられたのでうまくいきましたね。出切ったあとは余裕もあったし、最後まで踏み切れました」
 諸橋愛は道中で脚を使い、流れ込みの2着。
 「自分だけ余計なことをして無駄脚を使ってしまった。正直、(吉田が)出切れないかなって思って、成田君の後ろが空いているのが見えたから、入ろうとしたらそのまま(吉田が)行っちゃって口が空いた。飯野に粘られる形になったのもあるし、脚を使いましたね。最後も車間を空けようと思ったら空き過ぎちゃって。踏み直しもすごかったし、防府で連係したときとは比べものにならないくらい強かった」
 まくった古性優作は3着に入るも、吉田との力の差を見せつけられ悔しがる。
 「展開的には向いてくれたけど、脚力差があり過ぎて。吉田君が本当に強かった。セッティングを修正して昨日よりは乗り心地は良くなったし、体も日に日に良くはなっているんですけどね。力が違いましたね」

<9R>
神山拓弥選手
神山拓弥選手
 中井俊亮が早めに動き出し、中団の吉澤純平にフタをしたのち、打鐘前に先頭に躍り出た。前受けの浅井康太は車を下げ、吉澤と併走状態に。中井がペースを上げていくなか、吉澤が強引に叩きに出て中井をねじ伏せた。吉澤が懸命に逃げていくと、芦澤大輔は車間を空けて援護していく。そこへ浅井のまくりが迫り、吉澤も粘りを発揮したが、3番手を回った神山拓弥(写真)が突き抜け1着を手にした。
 「浅井(康太)さんも来ていたので、前には悪いけど早めに踏ませてもらいました。落ち着いているので脚を回せている。気持ちにも余裕がありましたし、今回は準地元なので、そういう気持ちで走ってる。でも、今日は吉澤さんのおかげです」
 浅井康太は7番手からまくり上げるも2着まで。
 「(後方になって)終わったかと思った…。風もきつかったし。ただ、別線が踏み合ってくれたので何とか」
 地元の吉澤純平がしぶとく3着に粘り込んだ。
 「今日は中井君とのスピード勝負と思ってたので。中井(俊亮)君が引くか突っ張るかだったけど、勝っても負けても中井君との勝負だと思って全力で行きました。昨日の(走りでは)感じは参考にならないけど、良くもないかなってのが半分ありました。状態が良くなかったら先行するしかないとも思ってたので。まだ完璧ではないけど、(落車する)前からしっかり準備はしていたので何とかなるかと思ってました。明日も勝負なので頑張りたい」
 吉澤を献身的に援護した芦澤大輔だが、伸びを欠いて勝ち上がりに失敗。「(吉澤)純平が強かった。休みながらも要所で踏み上げてました。最高のチャンスだったのに…」と悔しがる。

<10R>
稲垣裕之選手
稲垣裕之選手
 後ろ攻めの脇本雄太が赤板の2コーナーから踏み込み、打鐘で坂本貴史を叩く。軽快にピッチを上げる脇本が稲垣裕之(写真)、澤田義和を従えて最終ホームを先頭で通過。最終バック前で7番手から濱田浩司が仕掛けるが、3コーナーから踏み込んだ坂本に合わされ不発。懸命に風を切った脇本の番手から稲垣が直線で抜け出した。
 「すごく風が強い中で脇本が頑張って先行してくれました。自分も脚には余裕がありました。脇本もしんどかったと思うけど、最後まで頑張ってくれた。周りに警戒されながらも、しっかり番手の仕事をして集中できていると思います」
 最終バック最後方の厳しい展開からコースを突いた大塚健一郎が2着に強襲した。
 「荒井(崇博)のおかげです。同期だからずっと連係してきたし、今まで仕掛けてくれなかったことがない。最近(G1の準決に)乗ってなかったので…。明日また頑張ります」
 最後まで懸命に踏ん張った脇本雄太が際どい3着争いを制し、準決勝進出を決めた。
 「先行する意思は強かったです。早めに押さえて主導権を取りに行こうかと思ったけど、突っ張られそうな感じがしたので、あのタイミングになりました。一本棒にはしたけど、2着に残れなかったしまだまだです。疲れは残っているけど、それを言いわけにはできないですね」
 近畿ライン3番手の澤田義和は5着で準決勝を逃した。
 「余裕はあったけど…。3着までに入りたかったですね。自転車を戻して良かったし、感触は悪くなかったです」

<11R>
三谷竜生選手
三谷竜生選手
 後ろ攻めの根本哲吏が早めに押さえて行くと、赤板で近藤隆司、さらに三谷竜生(写真)が押さえて展開が1巡する。その三谷が流していると、7番手の根本が内をすくって中団を取りにいく。すると、外併走を嫌った近藤が打鐘を目がけて踏み込み、主導権を握った。近藤が懸命に逃げるなか、三谷が中団からスパート。三谷はじりじりと番手を上げていくと、直線で前をとらえて1着ゴール。ただ、勝利したものの、ライン全員を連れ込めず口数は少ない。
 「今日は風が強くて行くタイミングが遅れてしまって。後ろに迷惑をかけてしまいました。でも1着だったので悪くはないと思います」
 近藤の番手から、石井秀治が追い込んで2着に入る。
 「近藤君は横一線の5着だったんで残したかったですね。三谷君はモコモコした感じできてたし。あれ以上持っていくと後ろから突っ込まれるから、俺の技術だと今の段階ではあれが精一杯。ゴール前の大突風がすごかったね。でも昨日よりは落ち着いてたので、明日はもっと落ち着いていけると思うんで良いレースができると思います」
 3着争いは接戦となったが、村上義弘がわずかに勝って準決勝進出。
 「最後、コースが狭かったし、ギリギリでしたね。でも、付いていて余裕はあったし、脚は大丈夫です」

<12R>
平原康多選手
平原康多選手
 優秀「スタールビー賞」は地元の武田豊樹が制した。レースは深谷知広が打鐘前からスパート。このラインを追った単騎の原田研太朗が外併走を嫌って、そのまま仕掛けていく。これを突っ張った深谷だが、関東勢にとっては絶好の流れ。3番手を確保していた平原康多が最終2コーナーから一気にまくると、最後は武田が鋭く追い込んだ。
 「平原君がいい位置を取って、仕掛けてくれて、その頑張りに尽きますね。平原君はすごかったです。地元開催ということで余裕はないですね。声援はありがたいですし、それに応えることができて良かったです。明日が勝負なんで、与えられた番組で全力を出します」
 好回転のまくりを決めた平原康多(写真)は2着。隙のない立ち回りで関東ラインを上位独占に導いた。
 「しっかり動いてのレースで、タイミングを見て仕掛けられました。バックで追い風に乗せられたし、脚もうまく回りました。思ったよりも車は出ました。ラインで決まったのがうれしいですね」
 関東ライン3番手の木暮安由は踏み出しで口が空いてしまったが、懸命に前の2人を追って3着をキープした。
 「平原さんのまくりが強烈だったので、空いてしまったけど、リカバリーはちゃんとできました。今日は付いていっただけなんですけど、だんだん調子も上がってきているので準決勝が楽しみです」
 深谷知広は原田を突っ張るのに脚力を消耗した。
 「一番、踏みたくないところで、(原田に)来られてしまった。あれで脚を使ってしまった。苦しい展開でした。調子は問題ないので、明日しっかり頑張ります」
↑ページTOPへ