配信 2003年5月9日



若生武則の青森WGP&全プロ競輪レポート/開催日
「日本は世界に勝てるのか?」
うーん、外国人勢は強かったですね。ワールドステージレースは、ローラン・ガネ選手、そして第1回ワールドグランプリもイエンス・フィードラー選手が勝ちました。特にワールドグランプリは、岡部芳幸選手のイン切りから作戦を展開しようとした日本勢を巧くさばいた外国勢の実力勝ちでした。それにしてもジョビー・ダイカ選手の最終バックストレッチを出切った後のスピードは目を見張るものがありますね。この選手に勝たない限り世界に出ても金メダルは遠いような気がします。
こんにちは、けいりんマガジンの若生です。今日の青森も晴れたんですが、風が冷たくとても寒かったのでした。皆様ワールドグランプリは楽しめましたでしょうか。次こそニッポン勢に頑張って欲しいですね!
さて明日から全日本プロ選手権自転車競技大会が青森競輪場で始まります。お近くの方は是非来てくださいね。
→ダックアウトからレポート
→優勝者のコメント
検車場にいたらイエンス・フィードラー選手も自転車を売りに出していました。クレイグ・マクリーン選手とは値段が違うようでした。
 
レース前にものすごい勢いでローラーで脚を回すテオ・ボス選手。その他キクシス選手がすごい回転を見せていたのですが、そのときウギャオーン的な悲鳴やらなにやらが聞こえてきました。その正体は村上選手が負けじと脚を回しうなり声を上げていたのでした。   第7レース終了後に行われた選手紹介。手を挙げているのはフィードラー選手。

■ダックアウトからレポート
<1R>
捲った舘泰守は「捲るタイミングが悪かったです。いつもいってないとこうなるんですね」追い込んで1着の長塚智広は「だからいったじゃないですか、今日は1レース1番車1着だって(笑)。
それは冗談ですけど、今日は1着で光栄です」

<2R>
先行した一丸安貴の番手から1着の富永益生は「風が強かったんで、きっちりつけなかったんですけど、駆けてくれれば気にならなかったです。一丸君がいい競走をしてくれたんでね、一丸君
のおかげですね」
三和英樹選手にいい笑顔だなっとつっこまれ
「こういうのは大事にしないと。俺って雑誌とかだと、仏頂面が多いからね(笑)。ちょっとは笑顔で」と素敵な笑顔に写真を撮らせてくれました。

<3R>
先行逃げ切りで1着の小林大介「こんな苦しいの久しぶりだ。青森は好きなんですよ。B級の時なんですけど、15回走って3着以下1回しかいんです」

<4R>
「風が強くて自転車が流れなかったけど、その分前(田川辰二)がいってくれたからね。いつも恵まれっぱなし」すごい勢いで捲り追い込んできた笹川竜治「3コーナーで風が強いのを思い出して、ちょっと躊躇しちゃいました」、自力選手でも通用しますねと言うと、「いや、全然もがく距離が短いんダメです(笑)」

<5R>
捲って1着の坂上忠克「いけるかなと思ったけど、思い切っていけました。これで明日も思い切っていけます」、と明日からの競技・4km団体追抜連覇へ意気込みを語ってくれた。

<6R>
先行逃げ切りの高城信雄「いやー、たまたます。でも、腰痛も良くなってきて調子も良くなってきました」、と笑顔で答えてくれた。
<7R>
小嶋の番手を浜口高彰から取り切り2着の大塚健一郎「流れが悪い時なんで、こういういメンバーで一発決めれれば良くなるかなと思いまた。みんな明日があるからムリはしないだろうけど、僕は、僕から車券を買ってくれるファンがいる限りね」
 
<8R>
栗田雅也と主導権争いになった荒井崇博は「引けんよあんなところじゃ。引いた方が負けでよ」その荒井に向かって太田真一が「俺が追い上げたおかげだぞ」、荒井「あれ追い上げだったんですか?」、太田「そうだよ。くっそー、荒井ちゃん抜けなかったのが悔しい~」、荒井「これで今日も枕を高くして寝れる♪」

<9R>
捲って1着の市田佳寿浩「突風があってきつかったですね。これで先行逃げ切れる小嶋さんはすごいな。母親が青森なんで、準地元ですね(笑)。なんでか知らないけど青森は成績がいんですよ」

<10R>
1着のローラン・ガネは「(今日のレースは)Good! 2つのラインだったけど、どこかで一緒になるかなと思っていた。日本勢は強い追い込みがいるので、大変かなと思ったんですが、すなり行けて良かったです」

<11R>
村上義弘は「僕が一番責任ある場所で、僕が一番しっかりしなあかんかったのに、しっかりしていなかったから…くやしいです」岡部芳幸も「村上は付いてきてくれると思った。(叩き合いになれば)ダイカもつらいだろうし、引くわけにはいかなかった」山田裕仁は「任せていたレースだからしょうがないです。してやられました」山口富生は山田を指し、記者たちに向かい「(山田さんが)日本人No.1って書いておいて」2着のレネ・ウォルフは「フィードラーさんは国際競輪のベテランだし、ついていってまちがいないと思ってました。ドイツでワンツーは嬉しいけど、本音は自分が1着が良かったです」

表彰式が終わりダッグアウトに引き上げてきたフィードラー選手がダイカ選手とワールドグランプリの競走を振り返っていました。
やっぱり国歌が流れ国旗が掲揚されると感動しますよね。フィードラー選手はドイツ人です。

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■イエンス・フィードラー優勝コメント
 今日の日本勢は、名前だけではなく、本当に強い選手ばかりがそろってました。日本勢がこんなに早くしかけてきたことはなかったので、ハイレベルな戦いだったと思います。ですが、私達は強い日本人と戦うことを望んでいるので、すごく満足しています。今日のレースはジョビー・ダイカがあれだけやってくれたから勝てたというところもあるのですが、私はこれまで経験してきたし、ダイカはこれから経験していって、そういう流れをつかんでいけるのではないだろうか。今日、勝てたのはもしかしたら私の脚力だけじゃなくて、私の経験のおかげかもしれません。

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