このラウンドの最大の特徴は、フィールドが1周500mとヨーロッパではほとんどお目にかかれない周長で、このバンクの攻略が、海外勢のポイントになるだろう。
何って言ったって海外勢は250mの周長に慣れている訳だからね。
500mバンクは、最大傾斜角が緩く、またゴール前の直線が長いこの競輪場を上手く海外勢が走れるのか? かなり疑問だ。
その点、日本勢は、地の利を活かせるに違いないはず。また日本勢には、北京オリンピックに出場のスピードタイプ、渡邉一成、北津留翼、さらに好調の石橋慎太郎が揃い、スピードを持って、海外パワーを封じ込めるはず。
|
|
|
先日のオールスター競輪で通算700勝を達成したまさしく今のMr.競輪。オリンピックはプロ選手に門戸が開いたアトランタオリンピック、シドニーオリンピックに参加した実績を持つ。競走スタイルは目標選手を定めて、その後ろから組み立てる追い込み型。このレースは渡邉の後ろからレースを組み立ててくるだろう。 |
2002年世界ケイリン選手権3位 今や日本競輪界の追い込み選手の代表格となったのが渡邉。今年の日本選手権競輪(ダービー)、高松宮記念杯競輪の2つのビッグタイトルを獲得し、絶頂期にあると言って過言ではない選手だ。海外で実績もある選手で、2002年の世界ケイリン選手権で3位に入っている。今回のレースでは石橋の後ろからレースを組み立て、勝利を狙う。 |
1997年W杯第4戦オリンピックスプリント13位 競輪界のボスキャラはこの選手。ちょっと近づけない迫力のあるオーラの持ち主だが、礼儀正しく、雰囲気とのギャップがこの選手の特徴だ。実力も当然兼ね備え、2005年競輪祭、2006年寛仁親王牌のタイトルホルダーである。このレースはおそらく神山の後ろからレースを進め、ゴール前では強力な追い込み脚でゴールを目指すだろう。 |
ジュニア世界選手権での実績を持つ石橋は、プロデビュー後あまり成績が伸びずどうした?と、思われていたのだが、今年に入り急成長をとげ、目を見張るスピードで競輪ファンの信頼を得ている。このレースは渡邉とラインを組み、活躍するはず。 |
北京スプリント12位、チームスプリント6位 ここ1年で急成長を遂げたのが渡邉だ。今年の全プロ選手権スプリント1位、全日本選手権でスプリント1位とスプリントの第一人者となりつつある。身体も大きくなり、以前のひ弱さが微塵も見えなくなった。北京オリンピック・スプリントでは12位だったが、これも素晴らしい成績。その渡邉が海外勢を相手にどういった競走を見せるのかに注目したい。 |
北京スプリント1/16敗退14位 2003ジュニア世界選手権スプリントチャンピオン他多数。今回の北京オリンピックもスプリントで出場。成績は14位と振るわなかったが、今年の全日本選手権ではスプリント予選で行われた200mフライングタイムトライアルで日本新記録をマーク。これには周囲も驚きの声が上がった。このレースではどのような作戦で組み立てるのか現時点では判らないが、当然持ち味のスピード勝負で来るに違いない。 |
千葉競輪場 |
千葉競輪場では千葉記念「第1回滝澤正光杯」が10月25日から28日の4日間開催されており、新田康仁、海老根恵太、稲垣裕之、新田祐大など競輪界を代表する選手が多数参加。スピード溢れるレースを是非堪能して頂きたい。 |
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved