『前橋ミッドナイト競輪レポート』 最終日編

配信日:2月4日
 2月3日(金)、東日本大震災被災地支援・ミッドナイト競輪in前橋の2日目(最終日)が開催されました。好メンバーでの対決となった決勝は、単騎を選択した服部正博選手が打鍾前に一気にスパート。この単騎カマシで後続を一気に引き離し、そのまま逃げ切って優勝を果たしました。見事にミッドナイト前橋の初代王者となった服部選手、今開催は予選の1走目も「全部自分でやった感じ」というほど力強い走りを披露していました。この勢いにも乗って、今年はより一層の活躍を期待したいところですね!
決勝戦 レース経過
 誘導以下、小原太樹-櫻井丈、新山将史-森田達也、鈴木謙二-櫻井学、服部正博で周回を重ねる。まず赤板前で鈴木が上昇を開始すると、小原は誘導を切る。鈴木が踏んで小原を抑えるが、打鍾で一気に服部が単騎でカマして逃走劇に入る。奇襲により後続は引き離され、大きな差を保ったまま、最終バックも通過。鈴木が2番手から懸命に差を詰めようとするが、なかなか詰まらない。結局、そのまま服部が押し切って優勝、2着に鈴木謙二が流れ込み、3着は新山将史が入った。

服部正博選手
服部正博選手
 ギアを71→79にアップした服部正博が単騎ガマシで押し切り優勝。
「きつかったですね。変にいくと垂れてしまうし、ジャンで出て、ギアをかけているけど自信がなかったので、休んでから腹をくくりました。ギアは1枚あげたんですけど、やらずに後悔するよりはやって後悔した方が良いと思っていました。後悔しないで済みましたけど(笑)。今日は単騎で、組み立ては特に考えずに、まずは一番後ろからレースを見て、自分が持つところから一発勝負と思っていました。最後の4コーナーを回ったときに、ザワザワした感じがなかったので、ヒヤヒヤしたけど、ゴールしたときに横にいなかったので、自分が優勝したんだと思いました。良かったです。単騎を選んだからには、単騎で自力、あえて好き勝手に走ったし、(南関の先輩に)大きな借りができました。今度一緒になったときは、前で頑張りたいですね。ミッドナイトは体力的にはきついですけど、こういうのもアリかなと思います」

 鈴木謙二が2着入線も、反省の弁が続く。
「誰も来ないなと思って、後ろを見すぎましたね。恥ずかしいです。ちょっとまだ経験不足でした」

 新山将史も仕掛けを逸して、最後に詰め寄るも3着。
「最悪でした。遅めに抑えに来たから、カマされて、6番手になってしまうと思いました。フタをされてバックを踏んで、服部(正博)さんの動きが見えなかったです。気付いたらもう行っていて。それに内にいったのも…」

 人気を背負った小原太樹だったが4着、ゴール後落車に終わる。
「車番的にも内に2人いたし、初手は入ったところからと思っていて、後ろからなら先行も考えていました。中団を取ることは出来たんですけど、新山(将史)がいったところで反応できなかったです。出来は良かったんですけどね。最後は内にいくしかなかったです」

 その小原をマークした櫻井丈が5着。
「小原(太樹)に全部任せていました。位置は取れたところからという作戦だったけど、6番(鈴木)があれだけ流していたから、小原が突っ張っても、カマして下さいになってしまう。6番の考えが分からなかったです。ミッドナイトは良いと思いますね、違和感もありませんでしたよ」

 新山に前を任せた森田達也は苦しい展開で6着。
「(新山に)全て任せていました。新山が優勝出来るように走ってくれれば、自分にもチャンスがあるかなと。でも今日は予想になかったです。ミッドナイトについては、何てこと無かったですが、練習のような仕掛けになってしまうし、7車立てのレースというのが…。ラインあっての競輪ですからね」

 鈴木謙二をマークした櫻井学だったが7着大敗を喫する。
「7車立てで普段の競輪ではないし、スピードがありますからね。今日は鈴木(謙二)のやりたいように。もっと早めに気付いていれば良かったんですけどね。(鈴木は)踏んでいたけど、ギアを一番かけていなかったですし。それに新山(将史)がいて、牽制したら入ってくると思って。自分でももっと追えれば良かったんですけどね。これも前に任せた結果だし、勉強になりました」


ゴール
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