『前橋ミッドナイト競輪S級戦レポート』 初日編

配信日:3月16日
前橋ミッドナイトS級戦初日はほとんどのレースが堅く収まっていましたね。
やはり強い選手は強い。これはまぎれもない事実でした。
さて、前橋競輪場のミッドナイト競輪ですが、最終レースの写真を撮りにバンク内に入りました。
無観客ということもあり、GI時にバンク内で撮影している時と感じがまったく違いました。
非常に音が響きます。そして、通常では聞こえない照明の音などが聞こえ、小倉競輪場のミッドナイト競輪とはまた違う雰囲気がありました。
7レース発走。お客さんはいません。
7レース発走。お客さんはいません。
バック側
バック側。
打鐘。鐘がいつもより大きく響き渡ります。
打鐘。鐘がいつもより大きく響き渡ります。
最終ホーム
最終ホーム。
ゴール
ゴール。3番木暮が捲って1着。
<1R>
柏野智典選手
柏野智典選手
 青板バックから山形一気が前に出ると、齋藤一茂が赤板から巻き返してくるが、山形がこれを突っ張る。山形の番手の柏野智典(写真)は連係が離れ、3番手に入った。最終4コーナーで柏野が番手にいた品田浩二を内からしゃくり、追い込み1着。
人気に応えた柏野は「品田さんが抜きにいく時に行ってもよかったけど、それじゃ、山形が残らないですからね。ちょっと踏み過ぎたけど。なんか思ったよりも車が出ちゃいました。結果、ワンツースリーが決まって良かったです。でも、ちょっと甘かったですね。本当は(連係が離れた時に)追い上げにいくべきでした。ミッドナイトは走ってみれば時間は関係ないですね。7車立ては、今みたいにもう片方の自力が飛べば、他に捲ってくる選手もいないのがわかるので、走りやすかったですね」

<2R>
内藤宣彦選手
内藤宣彦選手
 前を取った大森慶一が中野彰人を突っ張って先行。最終ホームで中野が捲ってくるが、これを番手の内藤宣彦(写真)がブロック。最終バックあたりで、再度、中野は3番手の外から踏んでいくも、もう一度、内藤が牽制した。直線で追い込んだ内藤が1着。
内藤は「大森が強かったおかげです。突っ張る作戦でした。中野にカマされてはきついですからね。中野のスピードが良かったら、その番手を飛ばしてスイッチも考えていたけど、今日は大森が強かったですね」

<3R>
中村圭志選手
中村圭志選手
 赤板過ぎから篠原忍が上昇していくが、小原将通が突っ張ってもがき合い。小原が主導権を取った。最終バック過ぎに、志智俊夫が自ら捲っていくが、小原の番手の中村圭志(写真)が牽制。その空いた内を土屋仁がしゃくっていくが、直線で伸びてきた中村が1着入線。
久々に優出を果たした中村は「小原は後手だけは踏まないって言ってくれていたんですけど、先行してくれましたね。いやー、やっぱり普段走らない時間に走るのはきついです。でも、今日は小原君が頑張ってくれたおかげで、恵まれました」
 先行した小原将通は「突っ張るとは決めてなかったけど、先行するって決めていたので、行けてよかったです」

<4R>
芦澤大輔選手
芦澤大輔選手
 吉川起也が青板から上昇し、長島大介を抑える。引いた長島は赤板1センターから巻き返していくも、吉川が突っ張って先行。芦澤大輔(写真)が最終バック前から一気に捲って、1着。
芦澤は「ちょっと切り替えるのが早かったのは反省点ですね…。捲れたのは、前もたれていたし、たまたま捲れただけですよ(笑)。7車だし、引いても5番手はありますからね。そういう意味では走りやすかったですね」
 2着の大薗宏は「抜きたい展開でしたけど、あれは抜けませんね。芦澤は最後も余裕ありましたもん。3コーナーで浮いたのが苦しかったですね」

<5R>
松坂洋平選手
松坂洋平選手
 船元権造が青板バックから松坂洋平(写真)を抑えながら上昇し、打鐘から先行。3番手から連佛康浩が先に捲るが、その上を松坂が一気に捲って1着。
人気に応えた松坂は「相手がやる気だったので、やはり焦りはありましたね。前がつまってからは、自分のタイミングをみて行きました。決勝はすごいメンバーになりそうですけど、頑張りたいと思います」
 2着の飯尾主税は「松坂はやっぱり強いですね!夜中の10時半にこんなレースをされてはきついですよ(笑)。でも、きっちりついていけたし、ワンツーが決まってよかったです」

<6R>
大塚健一郎選手
大塚健一郎選手
 青板バック過ぎに坂本健太郎が前に出ると、それをさらに青森伸也が前に出て、そのまま青森が先行態勢に。打鐘から松田治之が追い上げ、3番手を坂本と取り合いになるが、松田が最終バック前に後退。番手の野木義規が内を空けた瞬間に、坂本が内をしゃくって番手を奪取。野木が再度追い上げてくるが、坂本がこれを牽制。大塚健一郎(写真)が内にもぐりこみ、坂本をどかして、直線追い込んで1着。
大塚は「健太郎が前々に頑張ってくれたおかげですね。最後は健太郎には申し訳なかったですけど。頭(1着)を取りにいく時は、自分でシビアにいかなきゃいけない時はいかなきゃいけないって思っているので、今年は自分で変わらなきゃいけないと思っているところなんです。脚の感じも悪くないですね」

<7R>
木暮安由選手
木暮安由選手
 赤板で近藤隆司が木暮安由(写真)を抑えながら上昇し、そのまま果敢に先行していく。最終2コーナーで、3番手にいた高田健一も捲りにいくが、後方から一気に木暮が捲っていく。2着に1車身1/2差をつけて木暮が1着。
圧勝の木暮は「調子はいいですね。よ過ぎて、打鐘のところで行きかけて、ここじゃないってやめました(笑)。あとは自分のタイミングを見て行きました。藤原(憲征)さんが前を取ってくれたおかげですね」
 2着の藤原憲征は「ワンツー決まったんでオッケーですね」
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