最終バックで、もうあそこで行かないと届かない感じがしたんで迷わず仕掛けた。師匠(添田広福)にも、「誰かに捲られたらすぐに切り替えろ。人気を背負っているんだから。」と言われていたし、慎太郎さんにも同じことを言われていた。ゴールした時に後ろを見たら誰もいなかったんで、「あー優勝したかな」と思った。福島でうまく並べてうれしいし、自分の優勝は一成が仕掛けてくれたおかげ。
武田さんがヤンググランプリからいなくなった時点で気がちょっと抜けてしまった。印やオッズを見ても自分が1着をとらなければならなくなったし、優勝したときはうれしさももちろんあったが、お客さんの期待に応えられたという満足感が強かった。ただ、武田さんはグランプリに出場だし、はっきりと差をつけられているのはわかっている。早く武田さんに追いついて、そして追い越したい。 優勝の喜びは、まず師匠に伝えたい。アマチュアの頃から本当に迷惑かけてばっかりいたし、いつも面倒を見てもらっているんで。 来年は地元のいわき平で行われる全日本選抜競輪を目標に絞っていきたい。ただ、まだGIIIも獲っていないんで、まず記念を優勝してから地元の全日本選抜に臨みたい。