『第20回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 3日目編
 
配信日:11月22日
 




若生武則の 『第20回読売新聞社杯全日本選抜競輪(GI)レポート』 3日目編


 いよいよ明日は全日本選抜競輪(GI)の決勝戦が行われます。これで12月30日に立川競輪場で行われる競輪最大のレース『KEIRINグランプリ』の9席が確定するのですが、ちなみに今回の決勝に出場する選手の中で、確実にグランプリに出場できそうなのが、伏見俊昭選手と佐藤慎太郎選手。小嶋敬二選手が2着まで入れば出場出来るかどうか。その他の選手は、優勝しなければグランプリに出場することは出来ません。特に大垣が地元の山田裕仁選手はグランプリを2連覇している選手で、今年はアテネオリンピック出場に全力を傾けてきましたから、競輪の成績が今ひとつの状態が続いていました。ラストチャンスに賭ける意気込みは、9選手の中で1番あるように思えます。その頑張りで優勝することが出来るのかどうか。今から、明日のレースを考えるとワクワクしてきます。
 こんにちは、けいりんマガジンの若生です。
 明日の決勝の着順如何によってはグランプリに出場できる選手、出来ない選手が出てきます。特に賞金ランキングで出場が確定してしまう選手たちの心境はどうなのか。密着してみたいですね。今微妙なところにいるのが岡部芳幸選手でしょうか。きっと今日は寝られないことでしょうね。
さあ、始まりますよ!

準決勝ダイジェスト
10レース

荒井、小野、酒井、加藤、山内、有賀、伏見、佐藤、有坂で周回。
赤板前から伏見が上昇しそのまま先行。荒井は後方に下がり、巻き返すが最終ホーム前に加藤にブロックされ終わる。加藤は中団をキープし、捲って出るが佐藤に合わされ着外。1着は逃げ切った伏見、2着に佐藤、3着に追い込んできた山内。

赤板


打鐘

最終ホーム


最終バック

ゴール
11レース

周回は神山、中村、高谷、望月、市田、内林、小嶋、山口、志智。
赤板で小嶋が上昇を開始、そのまま先行へ。市田が内から志智をどかし3番手をキープ。しかし、小嶋が強くそのまま直線へ。1着は番手の山口、2着は内林、3着に小嶋。

赤板


打鐘

最終ホーム


最終バック

ゴール
12レース

高城、金田、齋藤、渡邉、吉岡、池尻、吉田、山田、濱口で周回。吉田は赤板で上昇。合わせて齋藤も前に踏み込む。打鐘では齋藤が先頭。見計らって吉田が再度踏み込み先行。後方に置かれたのが高城、もっと遅れたのが吉岡。最終ホームを通過し、バック過ぎでは、後方にいた高城が一気に捲くり先頭そして1着ゴール。山田は、吉田を交わして2着、3着には逃げ残った吉田。

赤板



打鐘

最終ホーム


最終バック

ゴール
 



→ダッグアウトから
→私的明日の展望



■タッグアウトから

<3R>
  中川誠一郎の後ろを取りきった山田幸司

「もう、あそこしかないんでね。お客さんにも『そこに行け』って言われたんで(笑)、そこに行きました。でも、あれで1着にとれないのは脚がないですね」


<4R>
  逃げ切って1着の太田真一

「今日が一番調子良かったですね。今年はもうしょうがないんで、来年の大宮記念に向けてがんばります」


<5R>
  矢口啓一郎の番手を死守して1着の稲村成浩

「藤野(義高)さんはくるし、西田(雅志)も飛びついてきそうだし、室井(竜二)は内しゃくられそうだし、きついですよ(笑)。風吹いてたから矢口の持ち味をいかしてもらった方がいいから、僕はスタンディング得意ですんで(笑)。矢口は強いね。ここに来る前に一緒に合宿して、ダッシュはあうんの呼吸でした」


<6R>
  捲って2着の岡部芳幸

「ギリギリ行きたかったんですけど、大井(啓世)さんが(競り合ってて)大変なことになってて、踏み出しがきつかったです。でも、決着つく前に行かないととと思って、出きる前に脚を使いましたね。抜かれたのは力でしょ。でも、自分の持ち味出し切ったしね。ホッとしました」



<7R>
  捲った坂上忠克

「一丸(安貴)さんが全部作戦を考えました。今日は一丸さんの作戦のおかげです」


<8R>
  金子貴志の番手取りきり1着の三宅達也

「もう他に捲る人もいなかったんで、番手いきました。金子さんが油断しているようなら、突っ張ることも考えてました。金子さん強いんで、普通に勝負したら勝てないんで。(三宅)伸さんも3着にきてくれたんで、良かったです」


<9R>
  捲って1着の海老根恵太

「7番手じゃ勝負権ないんで。
 前に山口(幸二)さんと接触して車体故障して踏むの止めちゃったことが頭の中をよぎったんですけど、今日は踏みました」


<10R>
  先行して1着の伏見俊昭

「昨日で、逆に吹っ切れました。悪い時ほど先行していかないというのは、痛いほどわかっているんで。今日は腹くくっていきました。ダービー以来の1着です(笑)」


<11R>
  直線追い込み2着に入った内林久徳

「市田(佳寿浩)が調子いいから、ついていればなんとかなると思ってました。内は重かったと思いますよ。ついていくだけできつかったですから」


<12R>

  吉田敏洋の後ろから2着で、優出決めた山田裕仁

「吉田がいい感じで踏み直したから、これは3人で決まるかもって思ったくらい、吉田がかかってましたね。決勝戦に乗れてホッとしました。吉田君は僕に必要な選手なので残ってほしかった」

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■私的明日の展望

9レース 特別優秀

市田佳寿浩-加藤慎平-一丸安貴-有坂直樹、三宅達也-三宅伸-西川親幸、神山雄一郎-渡邉晴智

難しいが、三宅達也が先行か。となると三宅伸の出番となる。しかし、市田も調子よく、一気に捲れば市田の頭だろう。私的には三宅伸から考えたい。

10レース 特別優秀

金子貴志-浜口高彰-坂上忠克、海老根恵太-望月永悟-細川洋、吉岡稔真-加倉正義、酒井耕介(先手ライン)

ここは地元ラインの金子、濱口、坂上が有終の美を飾りたいはず。先行捲りで頑張るはず。私は濱口から考えたい。

11レース 決勝戦

小嶋敬二-山田裕仁-山口富生、吉田敏洋-山内卓也、高城信雄-内林久徳、伏見俊昭-佐藤慎太郎

中部が別ラインになった決勝は、山田有利に感じる。しかし、吉田もかなり好調で展開次第では一発もあるだろう。逆に気楽なのは伏見、佐藤かグランプリも確定的でここはリラックスして走れる。高城も今日の走りを見ているとタイミングさえ合えば当然優勝も。私は内林で考えたいのだが…。


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