第17回サマーナイトフェスティバル編
今年のサマーナイトフェスティバルは函館競輪場で4回目の開催。2014年の開催からガールズも加わり華やかな夏の風物詩となって来ました。
今回の優勝候補筆頭は郡司浩平と思っていました。その理由として、やはり安定度が群を抜いて高い事です。そして今回は深谷知広、松井宏佑がいる事です。そして次に古性優作です。古性の位置取りは他の選手の脅威となっています。それは古性がここまでやって来た強気なレースが実を結んできた証拠です。そろそろ形になりそうと感じている事です。それからやはり中国ライン。6月の高松宮記念杯での動きはイマイチだったので、初日からその点をしっかり見てました。後は平原康多の骨折明けのレースで復調具合はどうかですね。
サマーナイトは若手機動型が多く参加し、上位陣を脅かすのは誰かにも注目していました。その筆頭格として117期の町田太我と山口拳矢です。町田は残念ながら初日先行しましたが、いつもの様な粘りがなく予選敗退でした。対して山口はピリッとしないいつもの競走でしたが、決勝まで勝ち上がりました。ただ単騎となった事は上位陣からの評価を得ていない証拠です。ただ決勝は単騎となった事で、レースっぷりや内容は問われなくなり、その事で優勝を狙えます。楽しみです。
初日特選では松井が先行し3番手に入った古性がすかさず捲りを放ちました。単騎であったので動く必要はなかったのですが、そこは流石の古性でした。結果は松浦に交わされ2着でしたが、価値がありました。清水と松浦の調子はレースには表れずでした。
準決勝は7Rの清水は王道のレース運びから松井の番手に入り、そこから捲りました。野原雅也の動きも良く期待しましたが、ここでは清水の肝の座ったレースっぷりに負けた形です。清水をあてにした事が仇となりましたね。次回期待です。
8Rは太田竜馬が先行し松浦が早めに踏み1着でしたが、少し松浦に余裕が無いのかなと感じました。太田の現状から考えて、そして捲りを止められる流れだったからです。しかし、ここ最近では一番良い出来にも見えました。残念なのは古性です。1着でゴールしましたが、少し膨れた事で平原が落車。それはそれで平原も復帰戦できつかったと思いますが、レースなので仕方ない事です。
9Rは山崎が1着でしたが、上田尭弥に前を任せててのレースで、不安視していましたが、上田が積極的に動いた事で結果として良い位置にハマり、そこから山崎が捲りました。山崎のスピードには磨きがかかっていますね。2着に入った守澤太志の伸びは屈指のものですね。そして3着の山口は何とも言えないです。
決勝は中四国勢が結束。これは小倉の器の大きさだと思います。弟子である阿竹智史を準決勝でも3番手ではありながらフォローしていました。決勝でも一番良い位置を阿竹に任せます。そのライン先頭は清水です。本格先行不在のレースです。ここでは清水の先行が基本となります。そこを山崎が捲れるかの展開になりました。
展開予想
前受に山崎、守澤ライン。その後ろに岩本、佐藤ライン。そして清水引き入る中四国ライン。単騎の山口は最後方か中団後ぐらい。清水が上昇し先行態勢。山口はこのラインを追う。先に下がってる岩本がかましに行く。そして山崎が捲る展開。松浦が番手から出て阿竹が交わせるか。基本的にはレースはすんなり流れると思います。有利な松浦とその後ろの阿竹。そして山崎の捲り。山崎不発でも守澤は3着には絡むかです。
決勝番組
1番 |
石井 寛子 |
東京 |
2番 |
小林 莉子 |
東京 |
3番 |
佐藤 水菜 |
神奈川 |
4番 |
高木 真備 |
東京 |
5番 |
鈴木 奈央 |
静岡 |
6番 |
尾方 真生 |
福岡 |
7番 |
梅川 風子 |
東京 |
車券推理
3=4-729
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3=7-49
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4=7-39
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2=9-248
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ガールズは女王児玉碧衣が精彩を欠きまさかの敗退となりました。初日打鐘から叩き合いを制して先行しましたが、流石に脚を使い捲られ7着。2日目は1着を獲れば決勝に乗れる可能性があり、意識し過ぎたか、消極的な走りになりタイミングも合わないまま捲りに行き不発でした。最終日も太田りゆを意識し過ぎて、いつもの児玉のレースは見れずシリーズを終えました。
決勝の見所は、連日安定の力を発揮する高木真備と、力を付けた佐藤水菜の対決です。そこに熾烈な位置争いが加わります。石井寛子、小林莉子、鈴木奈央です。石井と小林は既に決着がついている感があるので、石井と鈴木、小林と鈴木の争いと感じます。展開は佐藤のホームかまし。高木はそれを追い2コーナー巻く。ただ佐藤の後ろには鈴木がいると思います。石井は前々さばきになるので、一番最初に動いてきそうな尾方真生の後ろになってるかも知れません。そこから切り替えられているかです。ガールズは力の両立が成り立ちます。佐藤と高木に鈴木、石井が食い下がれるかです。
本命はキレも粘りもある佐藤です。
決勝番組
1番 |
松浦 悠士 |
広島 |
2番 |
山口 拳矢 |
岐阜 |
3番 |
阿竹 智史 |
徳島 |
4番 |
清水 裕友 |
山口 |
5番 |
守澤 太志 |
秋田 |
6番 |
佐藤 慎太郎 |
福島 |
7番 |
小倉 竜二 |
徳島 |
8番 |
岩本 俊介 |
千葉 |
9番 |
山崎 賢人 |
長崎 |
ガールズ決勝 レース結果
3-5-1 231.8倍(66番人気)
レース経過
スタートは石井が奪いに行くが浮いた尾方が上昇し、石井が入れる。日頃の先行意欲がここで石井が入れた理由だろう。その後に鈴木で高木、梅川。そして1番車ながら下げた佐藤に小林の並び。佐藤がかまし態勢。前受の尾方ともがき合いを制し先行。小林が続き石井が3番手切り替え外伸び優勝となった。
12R 決勝 レース結果
3-8-2 115.7倍(33番人気)
レース経過
スタートは予想通り。早めに清水が押さえ、後方になった岩本が上昇し、それを清水が受け入れる。
そして岩本が先行。最終ホームで後方から山崎が仕掛けるが、清水が3番手から仕掛け、山崎不発。この時に内がガラ空きになった。そこを守澤が狙ったが、山口と合い、山口が先に進み番手内まで行ったが、中を割れなく清水の番手松浦が抜け出した。
今節の松浦はここ最近では一番良い出来に見えた。ダービー以降は良くなく苦しむレースもあったがようやく立ち直って来た。メンバーや展開も味方したが、それをしっかりものにした松浦であった。
ガールズは石井の涙の優勝。ビックレースでは勝利から遠ざかっていた事があるだろう。両者ともこれからの後半戦は勢いに乗って戦って行くでしょう。