「お客さんにドキドキして欲しい」
初めてのバンク走行で、1000mを19秒で走った。
「それからタイムを更新するたびに喜ぶ父の姿が印象的で、
この人のために頑張ろうと、厳しい練習に耐えてきました」
人の気持ちに応えたい思いが戦法にも表れた。
「主導権を握って、2番手の先輩を引き出せた時、
"幸徳ありがとう"って言ってもらえることが気持ちよくて。
そのうち逃げ切れるようになり、益々自力が面白くなった」
その思いは、今も変わらない。
「僕の車券を持っているお客さんにドキドキして欲しい。
今の目標は、本当に最後のレースで、
最終周回のバックストレッチ線を先頭で通過することです」