「悔いを残さないように」
競輪選手は小学生の頃からの夢。身体が細く、両親には無理
だと言われていたが、4度目の受験で合格し、夢を叶えた。
「この30年で印象に残っているのは事故点の関係でA級1
班から当時のB級班まで一気に落ちたこと」
奮起して一位の成績でA級に戻った。
「原動力は家族。結婚して子供もできたばかりだったので」
今は子供のサッカーの試合観戦が一番の気晴らしだという。
10年ほど前には5ヶ月ほど配分が止まり、練習しながらき
ついバイトでしのいだこともある。挫折を乗り越えてここま
できたが、今また大きな節目にさしかかった。今期成績が悪
いと代謝制度で選手を辞めなければならないかもしれない。
「この半年が勝負。短い人生、悔いを残さないように頑張り
たい」