「練習が仕事」
実家は自転車店を営んでいた。兄(雅章)も競輪選手。雨の日、練習ができなかったので店に部品を買いに来た元選手・橋本彰文さんの勧めもあり、競輪界入りを決めた。
「ただ、僕はあまり勝負事に向いていないんでね。師匠(藤野淳司)が厳しかったんで、練習はしっかりやれたけど。ピリピリしてないとダメなんですけど出来なかったですね」
S級でも戦ったが、厳しさに徹することができなかった。しかし練習はかかさずにやってきた。
「デビューの時に練習が仕事だと言われた。でも歳をとると結果がでないことが多くなってきたんで。毎日考えてます」
選手になって一番よかったと思うのは仲間の存在。
「僕は人見知りであんまり人としゃべられへんかった。でもいっぱい友達もできたし、同期も仲がいい。最近よく、倉岡慎太郎から電話がかかってくるんです。がんばれ、がんばれって。がんばっとるちゅうねん」