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新人インタビュー
松岡辰泰(熊本・117期・A級2班)
3場所連続完全優勝で特別昇班を果たした松岡辰泰選手。A級1・2班戦の1戦目も完全優勝を飾り、その脚力の高さを示しました。目標である熊本、そして九州を代表する自力選手になるために挑戦していく松岡選手、これから注目していきたいですね。
積極的に走っていきたいと思います!
-まずは選手を目指したきっかけを教えてください。
「小学校の時に、父が競輪を見るのが好きで一緒に連れていってくれて、選手の走りを間近に見て、スピード感や臨場感に憧れたのがあって、自分もなりたいなって思ったことがきっかけですね」
-小さい頃からの夢が叶ったわけですね。
「そうですね、小学校6年生の時にはもう、将来は競輪選手になりたいって書いていました。まさか、本当になれるなんてびっくりです(笑)」
-では、実際に選手になってデビューして、3場所で特別昇班しましたが、いかがですか?
「上手くいきすぎているなって感じですね(笑)。9連勝は目標にしていましたが、それをクリアして、その次(A級1・2班戦)も優勝できてしまったので、ちょっと上手くいきすぎているなっていうのはありました。自分でもびっくりしました」
-A級1・2班戦は戦ってみて、どうですか?
「出てしまえば、あとは自分の問題なのでいいんですけど、道中の動きとかチャレンジ戦よりも出るまでに脚を使わされるので、最後の末脚が鈍る感じですね」
-今の課題は?
「長くもがけるようになることですね。やはり先行主体になると思うし、長くもがく展開が増えてくると思うので、今は長くもがける練習をしています」
-レースを見ている松岡選手の武器はダッシュ力ですよね。
「そうですね、でも、自分はダッシュが得意じゃないんですよ。自分ではダッシュはない方だと思っているので(笑)」
-レースを見ているとそんなことはないと思いますが。
「弛んだ時に行っているので、そう見えるだけだと思います」
-そこに長くもがける脚をつけていくわけですね。
「はい、やはりS級を目指すとなると全体的にまだ足りないので、全部の底上げが大事ですね」
-A級1・2班戦の初戦は、師匠の田川辰二選手と一緒でしたが、そちらはどうでしたか?
「そうなんですよ、『いきなり師匠と一緒!』って自分も緊張してましたけど、師匠も緊張してました(笑)。『久々に緊張する』って言っていて、自分よりも師匠の方が緊張していたみたいです(笑)」
-レース後は、師匠からは何て言われました?
「そうですね、『最後の踏み直しもきいていたし、いいんじゃないの』って言われました」
-ずっと見てくれている師匠にそう言ってもらえるの嬉しいですね。
「嬉しいですね、やっぱり!」
-今の目標は?
「今の調子でいけばルーキーチャンピオンには出れると思うので、まず一番近いところではそこですね。同期と戦うことを目標にして、優勝を目指していきたいです」
-その先の目標は?
「ヤンググランプリや特別競輪に出られる選手を目指して、熊本、九州を代表とするような選手になりたいですね」
-憧れるスタイルの選手は?
「山口の清水裕友選手ですね! やっぱり弛んだらどこからでも行くぞっていう積極的な感じがカッコいいなって思っています」
-勝機を逃さない感じですね。
「はい、積極的に走りたいです」
-最近の練習方法は?
「熊本は今、同期が多いし、バンク練習は若手が多いので一緒に練習して、スピード練習だったらスピード練習とかって決めて、メリハリをつけて、目標をもってやっていますね」
-若手で刺激し合えるのはいいですね。
「それは大きいと思えます」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「自分のセールスポイントは積極的に仕掛けるところなので、そこを是非見て、応援して、そして車券も買ってくれたら嬉しいです!」
松岡辰泰 (まつおか・たつひろ)
1996年8月14日生まれ。身長165.5㎝ 体重74.9㎏
Q趣味は?
「最近は釣り堀にハマっています(笑)。ルーティーンじゃないですけど、レース前にそこに行って、精神統一みたいな感じです。そこで、たそがれるというか、ウキの浮き沈みを見て、そのタイミングを見て、勝負勘を養うというかですね(笑)」