インタビュー

千葉支部 福祉活動表彰&活動の紹介
-支部長・中村浩士-
千葉県総合運動場で開催される知的障がい者の駅伝大会『千葉ゆうあいピック駅伝』を18年に渡り、先導者の白バイの代わりに自転車で誘導を行う活動が評価され、千葉県平成29年障がい者スポーツ功労賞を受賞しました。その他にも、千葉記念開催の時に行う障がい者支援施設・富里福葉苑の自転車部メンバーと千葉支部の選手によりエキシビジョンレース『愛の競輪』、また、千葉県でタンデム自転車を使ったイベントなどを行っています。千葉支部の社会貢献活動について支部長・中村浩士選手にお聞きしました。
今までの活動が表彰につながったことは光栄に思います
-表彰について。
「今まで色々な活動をしてきましたが、それが今回、千葉支部がこのような賞をいただいて大変光栄に思います」
-かなり長く活動されているんですね。
「はい、駅伝に関しては18年になります。障がい者の皆さんの駅伝を誘導する『千葉ゆうあいピック駅伝』は、排気ガスの出るオートバイではなく、走る選手にも優しい自転車によるクリーンな誘導になります。責任もありますが、プロの競輪選手としてしっかり誘導という役目を果たしたことがこの表彰につながったことが嬉しかったです。  今回頂いた功労賞は千葉県障がい者スポーツ協会より千葉支部が団体として初めての受賞を受けたことにとても有り難く感じています。  また、千葉支部では、『愛の競輪』という千葉記念の時に知的障がい者の皆さんが競輪場を走るイベントも行っています」
-今後もそういう活動は続けていくんですか?
「愛の競輪はバンクも変化する為一旦休止となりますが、こういう活動を通して、私たち競輪選手が社会貢献を続けていくことによって、選手の社会的地位の向上につながればと思います」
-その他にもありますか?
「先日、タンデムの自転車をつかってのイベントを競輪場で行いました。千葉県ではタンデム自転車が4月から公道で走れるようになるんです。そこに貢献出来たことも嬉しい事で、田中まい選手がリオパラサイクルで鹿沼由理恵選手と銀メダルを獲得した事だったり、千葉支部の選手がお手伝いしてきた事、目の不自由な方々をたくさん競輪場に招いて千葉競輪場でタンデム自転車のイベントも行いました。そういう方々はなかなか自転車に乗る機会がないと思うので、タンデムの後ろに乗っていただき、僕らが前でパイロットをやって、バンクを走りました。そうして自転車で風を感じてもらい、大変好評をいただきました」
-今後について教えてください。
「千葉支部として、競輪選手のステータスの向上に努め、それを行動へ積み重ねていきたいと思います。それが今回の表彰だったり、これから始まる新しい競輪へ向けても、新しいファン作り等も協力しあって、子供達の夢になるような競輪界へそして世界に羽ばたけることにつなげていけたらいいと思っております」

表彰される中村支部長

平成29年障がい者スポーツ功労者・優秀スポーツ選手表彰

千葉ゆうあいピック駅伝の誘導

誘導を務めた染谷幸喜選手、野口裕史選手、中村支部長、和田健太郎選手、手嶋靖選手、宮倉勇選手

タンデム自転車で千葉競輪場を疾走し、風を感じてもらう