月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
佐藤慎太郎(福島・78期・S級S班)
最優秀選手賞を初受賞した佐藤慎太郎選手に喜びの声をいただきました。「ラインは家族!」と名言もあり、語る言葉の端々からも佐藤選手の現在の充実ぶりがうかがえます。
2020年はタイトルを獲りたいです!!
-最優秀選手賞の感想をお願いします。
「やはり競輪選手の頂点、MVPですからね。素直に嬉しいです!」
-昨年はどういう風にモチベーションを保って走ったんですか?
「昨年は、前半で賞金ランキング上位にいましたので、絶対にグランプリに出たい!っていう気持ちがありましたから。その気持ちのおかげで、目の前のレースへのモチベーションが高い位置で保てたのではないかなと思います」
-現状としてナショナルチームの選手が強く、北日本だと新田祐大選手を抜かないと優勝はないと思いますが、それに挑んだからこそグランプリが獲れたと思いますが、どうですか?
「ナショナルチームの選手たちを抜かないと優勝できない、それは当然そうなので、そのためにはどうするかと言えば、自分の脚力をあげるだけなので。ナショナルチームに近いような練習もそうですし、それ以上の練習もしなくてはいけないということですね。そこは日々、研究しながらトレーニングメニューを変えたりだとかした結果じゃないかと思います。ナショナルチームに近づいたとは思わないけど、ちょっとだけスピードはついたんじゃないかと感じます」
-今のトップ選手はナショナルチームの選手たちを倒すために力をつけていると思いますが、佐藤慎太郎選手も?
「僕の場合は、倒すというか北日本に新田がいますから、新田を抜くとか抜かないじゃなく、新田から離れてしまうと迷惑をかけてしまうと思って、最低限、新田にしっかりとついていかなきゃいけない、そのために脚をつけたいなと常々思っていましたね」
-それが昨年の成績につながったんですね。
「はい。でも、競輪なので脚力だけじゃなくて、ラインの、お互いがどういう気持ちで走るかということが勝ち負けにだいぶ関わってくると思うので、昨年のグランプリは新田が僕のことまで考えて走ってくれた結果だと思うんです。新田は普段の僕のレースを見てくれて、『慎太郎さんとワンツーを決めたい』と思ってくれたと思うので、それは脚力だけじゃなく、普段から追い込み選手として最低限の仕事だったりとか、当たり前のことをやっていかないと、脚力だけでは価値はつかめないのではないかと思いました」
-競輪はトータルなんですね。
「本当にそう思います。どんなに自分が力があって、調子がよくて、勝てる出来だと思っても、連携する選手が『この選手だけには抜かれたくない』って思われたら勝てないわけですから、そこはチームですから、漢字の競輪はラインで走るわけなので、ラインは家族だから、家族を思いやる気持ちがあってこそ、お互いの力を発揮できるんじゃないかと思います。前だけではない後ろもしっかり自分の仕事を出来るようにしないと絆の強い家族はできないんじゃないかと思います」
-まずは一緒に走る信頼関係を作ることなんですね。
「その信頼関係を作るために、同じだけの脚力が必要だと思っています。前の選手に気を使わせる弱い追い込み屋ではダメだと思います」
-追い込み脚が冴えているとも思いますが、いかがですか?
「脚自体は、一昨年の終わりぐらいから高いところで維持できているので、練習は間違えていないんだなって思っています」
-2020年の抱負は?
「今年はずばりGIを優勝したいです!何しろ、ずっと上位にはいますけど、まだ1本しか獲っていないので、グランプリは獲って嬉しいけど、タイトルが欲しいですね」
-ちょっと前までは2着選手と言っていましたが、それは撤回ですね?
「2着2着2着、1着とか、2着3着2着1着とか、そういうのがいいですね(笑)。こっそり、こっそりでバシっと獲るで!このパターンでいきたいです(笑)」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「最優秀選手賞を受賞でき、大変嬉しいです。これもファンの皆さんの応援あってこそ頑張れると思うので、これからも応援よろしくお願いします!」