開設68周年記念・水都大垣杯(GIII)の最終日9レースに『117期ルーキーチャンピオンレース(若鷲賞)』が行われました。9名中7名がS級選手というメンバーになりました。早期卒業した寺崎浩平と地元の山口拳矢の対決に注目が集まりました。
集合写真
ラインは、鈴木陸来と寺崎と青野将大の法政大学の3名ラインが一番長く、松本秀之介と松岡辰泰の熊本ライン、山口と石原颯の即席の中部四国ライン、菊池岳仁、櫻井祐太郎が単騎となった。
レースは、鈴木、寺崎、青野、山口、石原、菊池、櫻井、松本、松岡の並びになった。残り2周から松本が動き、鈴木と並走になったが、(赤板)1センターで鈴木と寺崎が落車のアクシデント。2コーナーから菊池が単騎でカマしていった。車間があいて松本が菊池を追う。3番手に山口ライン、その後ろが青野と櫻井の並走になった。最終2コーナーで松本が捲ると松岡が車間を空けて援護。山口の後ろに青野が内からするりとあがり切り替え。最終2センター過ぎから山口が追い込み、地元で優勝を決めた。2着は松岡。3着に青野が入った。
スタート
周回
赤板
打鐘
最終ホーム
最終バック
直線
ゴール
優勝の山口拳矢
レース後のコメント
優勝・山口拳矢
「風がすごかったですね。(落車の時は)まだ距離があったし、ちょっと踏んでいい位置を取らなきゃっていうのは頭にありました。(松岡が)車間を切っていたのもわかっていたし、後ろから来ないと思ったので、確実に取れるところから(2センターを越えてから)ここで踏まなきゃ前に届かないと思って踏みました。今回、勝負強さを見せられたと思います。ガッツポーズは自然に出ました。でも、(山内)卓也さんに『もっとガッツポーズの練習をした方がいいぞ』って言われました(笑)。これからビッグレースに出場できる機会も増えてくると思うので、経験を積んで、記念をまず獲れるように頑張りたいと思います」
2着・松岡辰泰
「アクシデントもあったけど、熊本に流れは向いたなって思いましたが、最後に岐阜のスターが来ましたね。パッと後ろを見た時に真後ろにいたので、車間をあけたり、牽制を入れたりしたんですけど、最後の最後のところで来られちゃいました。でも、いつも一緒に練習している松本とラインを組めたのは本当に楽しかったですし、また次は熊本記念などで一緒にラインを組めたらもっといいなって思いました。今、熊本は若手も多いですし、皆と切磋琢磨して、熊本を盛りあげていきたいです」
3着・青野将大
「今回きりのラインだったので残念だったのはありますけど、落車があった後は冷静に対処できなくて、後方になってしまったので、もっと上手く対応できればよかったです。落車のあった時点で自分もけっこういい位置にいたので、そこで上手くつければよかったんですけど、拳矢も同期の中で捌きも上手い方なのでやられてしまました。同期と走れたのは、アクシデントもありましたが、いい経験になりました。また頑張ります」
4着・石原颯
「(拳矢に)ついてて4着になっちゃったのでダメですね。拳矢さんが優勝なんで、2着に入りたかったですね。踏んだり、やめたりしていたら、脚がなくなりました。力不足と経験不足でした。また練習して、頑張ります」
5着・櫻井祐太郎
「車番もよくなかったんでいい位置は取れないだろうなとは思っていたんですけど、2周過ぎたところで落車があって、そこで迷いました。内にいたので前が見えてなくて、下がってきて、ずっと青野さんと並走になって、脚を削られて、…やっぱりまだA級だなっていう感じですね。ついているだけで脚がいっぱいでした。もっともっと練習して、S級にあがれるように頑張ります」
6着・菊池岳仁
「単騎だったけど、あそこで切れば、熊本がついてきて3車並ぶような状態になると思ったので、松本君も脚を使っていたのは見えていたので、先に切った方が1車、2車分活かして走れるかと思っていました。でも、最後の一踏み、二踏みが足らなかったと思うので、また練習して頑張ります。あそこで行かなきゃ自分は何もできないと思ったので、力勝負できることがベストだと思ったので、これを次につなげて頑張りたいです」