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脇本雄太(福井・94期)
第29回寬仁親王牌・世界選手権記念トーナメント(GI)では、脇本雄太選手、新田祐大選手の強さが初日から際立っていました。決勝戦もこの2人の対決に注目が集まりましたが、逃げ切って脇本選手が優勝を果たしました。年末のグランプリに向けて脚を仕上げていきたいそうで、脇本選手の強さをまた見れるのは『楽しみ』の言葉に尽きますね!
自分らしいレースをしっかりアピールしていきたいです!
-優勝した率直な気持ちはいかがですか?
「ホッとしたっていう感じですね」
-どんなところがですか?
「一番は新田(祐大)さんとの戦いに勝てたということに、僕の中で、しっかり勝負できたなって思っているところです」
-レースについて、初手は後方からでしたね。
「僕の中では前受けだけは避けたいなって思っていたので、それがなかっただけでも自分の中で、より立ち回れるのかなって思っていました」
-レースが動いてから、いったん下がったのはタイミングを見ていたんですか?
「そうですね。山田(英明)さんの動きを見て、新田さんがどういう動きをするのかっていうのを見ていましたし、それに対して、新田さんが僕だけを牽制して、車間を切っていたので、自分としては、いかに新田さんが動く前に自分が動けるかというのがポイントだったので、そこができたのが勝てた要因かなと思っています」
-決勝戦だけでなく、連日、長い距離を踏んでましたが、手応えはありましたか?
「脚の方は問題なくて、あとはどれだけ気持ちをつけてこれるかがポイントでしたね」
-決勝戦はまた空気も違ったと思いますが、手応えはありましたか?
「自分が優勝したい気持ちをどれだけもてるか、どれだけ表に出せるかだったのですけど、それがしっかり出来ているのかなと思いました」
-駆け出してから周りの様子はどうでしたか?
「駆け出してから後ろを見る余裕はなかったので、どうなっているのかわからなかったんですけど、自分がしっかり踏み切れる距離だなって思っていました」
-優勝の手応えは?
「後ろから車輪の音も聞こえていましたし、どうなるか最後までわかっていなかったんですけども、しっかり踏めているのも確信して、ゴールのハンドル投げのところまでは安心できなかったのかな」
-ゴール後は、たくさんの声援があったと思いますが。
「自分の中では拍手が多かったことが嬉しかったです」
-この先の目標は?
「今年はとにかくグランプリに向けて、どれだけ自分の脚を作れるのかが1つ大きな目標としてあるので、まずはそこに向けてしっかりナショナルチームの練習を頑張りたいと思っています」
-この親王牌は競技にも縁深い大会だと思います。
「そうですね。競技としても思い出深いし、自分の中でも相性のいい大会だと思っているので、この大会で優勝できたことはとても嬉しく思っています」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「優勝できて嬉しく思っています。出場できるレースはものすごく限られているんですけども、その中でも自分らしいレースをしっかりアピールしていきたいと思いますので、また応援よろしくお願いします!」
脇本雄太 (わきもと・ゆうた)
1989年3月21日生まれ。身長180cm 体重82kg
Q.4日間で一番きつかったレースは?
「決勝戦ですね!! 初日も苦しかったけど、レースの展開は、決勝が一番苦しかったですね。新田さんとの目線の争いは大変でした(笑)」