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宿口陽一(埼玉・91期)
宿口陽一がGI初優勝!
宿口陽一選手が第72回高松宮記念杯(GI)を優勝しました。吉田拓矢選手との連携から、最後は直線を鋭く伸びてゴールを1着で駆け抜けました。練習仲間の平原康多選手がケガで欠場した今大会、彼の分もと想いを乗せた走りが優勝を呼び寄せたのでしょう。尊敬する平原選手がGI初優勝を果たしたタイトルと奇しくも同じタイトルを獲った宿口選手、これからの関東を背負っていく選手の1人になっていきそうですね。
1つ1つ頑張って、周りに認められるように日々努力していきたいです!
-GI初優勝の心境は?
「正直、嬉しいです!最初はあまり実感が湧かなかったんですけど、今、こうしてひしひしと実感が湧いてきました」
-レースを振り返って、吉田拓矢選手の後ろでしたが、どういう風に見ていましたか?
「吉田君はすごく強い選手なので、とにかく吉田君の仕掛けに離れないって思って走ってました」
-レースの展開はどうでしたか?
「本当に吉田君が作戦通りに走ってくれたので、あとは吉田君が行けるか行けないかだと思って見てました」
-吉田選手の仕掛けについていって、直線のあたりではどうでした?
「出足もよくて、最後はもう無我夢中で踏んでました。まさか自分が1着でゴールを通過すると思ってなくて、ちょっとびっくりしました」
-優勝の実感はどこで?
「最初は全然なかったんですけど、今は『あぁ、優勝したんだ』って思いました」
-初GIタイトルは、選手になってからの目標だと思うんですけど、どうですか?
「うーん、実感がなさ過ぎて。まだ記念も獲ってないのですごいステップアップし過ぎという感はあるんですけど、いつも平原(康多)さんを含め色んな人にお世話になっていて、こうやって自分が優勝できて、ちょっと恩返しできたかなと思います」
-平原選手と一緒に練習されていて、そういう関東の想いを背負っての大会でしたか?
「平原さんが今回、直前にケガをしてしまって大会に出られなくて、平原さん自身が一番悔しい思いをしていると思いますし、その、平原さんの分までとはいかないんですけど、そういう気持ちでここに臨んだ結果、優勝できると思ってなかったので嬉しいです」
-平原選手にいい報告ができますね。
「でき過ぎですね(笑)」
-優勝して、グランプリの出場権も獲得しましたが、どうですか?
「グランプリはいつもテレビで見ている側だったので、まさかそこに自分が出れると思っていなかったので、ちょっとグランプリに関してはまだ夢じゃないかと思っています(笑)」
-これからは周りの目も変わってくるのではないですか?
「まだ全然そういう選手じゃないので、少しでも周りの人たちに認めてもらえるように、一走一走、気合を入れていきたいと思います」
-今後の目標は?
「目標は常に平原さんをあげているんですけど、1つ1つレースを頑張って、周りに認められるように日々努力していきたいと思います」
-ファンにメッセージをどうぞ。
「僕が優勝してしまったんですけど(笑)、本当に嬉しいです!今後とも頑張っていきますので、応援よろしくお願いします」

森田優弥選手、黒沢征治選手、坂井洋選手らが宿口の優勝を喜ぶ。
宿口陽一(やどぐち・よういち)
1984年4月30日生まれ。身長168.6cm 体重72.7kg
Q.平原選手にはなんと報告したいですか?
「もう『ありがとうございます!』ただそれだけです。普段からずっとお世話になっていますし、本当に感謝してもいきれないです。本当に皆のおかげですね。自分だけでは絶対にここまで来れなかったと思います」