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笠松将太 埼玉 A級2班
まずは後輩に追いつきたい
 8月小倉の最終日に、スタート直後にクリップバンドが外れ「一本背負いを受けたみたいに、でんぐり返しの落車してしまった」と苦笑いの笠松。続く9月大宮では「東京の新人、寺沼(将彦、111期)の頑張りもあって優勝できましたが、体自体は痛かったし、なんとか走れたという状態でした」と語る。続く武雄は積極果敢に仕掛けるも「スピードの乗りもイマイチだし、末も甘い」と苦戦していた。
 しかし、これでへこたれる笠松ではない。「埼玉の113期は森田優弥に植原琢也、黒沢征治とみんな強い。持っているものが違う。あっという間に追い抜かれてしまった。でも、悔しいという気持ちはありません。逆に、自分も負けられないという感じで、いい刺激になっています」と、モチベーションは高い。今期は94点台をキープと大暴れだ。「1年前に平原康多さんにフレームを頂いた。セッティングもみてもらって、練習もみてもらっています。その時、その時でいろいろなアドバイスももらっています。考え方からして違うので、ものすごく勉強になるし、一緒にもがいた時は、異次元のスピードを体感させてもらっている。それから成績が上向いてきました」と、胸を張る。10月別府の初日は堂々の逃げ切り勝ちを収め、復活も急だ。
 S級は「3年前に一度なったけど、あの時は脚力差がありすぎて、わずか1勝のみ。悔しい思い出しかなかった。でも、今の状態なら、もう少しいい競走ができそうな気はしています。だから、今期はしっかりとS級点を確保するのが目標です」と笠松。S級復帰を果たし、113期勢と共に埼玉県を盛り上げていきたいところだ。そして、将来的には大きな舞台でお世話になった平原の前で全力疾走。その夢を達成するためにバック20回が示すように逃げて、さらなるパワーアップを目論んでいる。


武雄競輪場より