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古閑良介 福岡 73期
新たな刺激を求めて挑戦する
 久留米を代表する追い込み選手として長らくS級で活躍してきた。昨年1月に久しぶりにA級へと陥落したが、気持ちは萎えておらず、まだまだ元気いっぱいだ。
 マンネリな日常を打破し、自身への起爆剤ともなりうるからか、2年前に初めて弟子を取った。 「余裕がないから」という理由でこれまで弟子を取ってこなかったが「練習仲間の(加倉)正義さんや師匠の紫原(政文)さんから『取ってみれば』って言われて」と、今年115回生としてデビューした原井博斗を初めて弟子に取った。
 原井は中学校の頃から自転車を始め、祐誠高校でめきめきと頭角を現すと、中央大学に進学し数々の大きな大会を制した地元期待の選手。
「自分らが若かったころのやり方では今の子にはなかなか理解してもらえないし、もう一人いるアマチュアの弟子と一緒に自由に、ノビノビやらせていますよ。田中誠とウエイト練習をしたり、他の若手とやりたいときはそっちへと。オールドはオールドでやってます(笑)」
 伸び盛りの弟子の前では師匠が模範とならねばならない。今はS級復帰が原動力で「今期はさすがに取れないでしょうし7月からですね。もう少し上積みして特選スタートの位置にいられれば、そこからが勝負ってなる。調子も上がってきたし、もう少しですね。待っていてください。」
 心境の変化は意外なところにも。7月から福岡選手会の支部長として公務にあたることとなった。「今まではお手伝い程度で役員をやったことはあったんですけどね。今回は周りに推されて…」 久留米だけではなく小倉にも拠点がある福岡支部は大所帯。公務は多忙を極めそうだが…。
「練習量は落ちるでしょうね。ただ、ここまでは年齢を意識せずにいつもオーバーペースでやってきた。セーブができてちょうどいいかもしれません。」
 長い時間乗り込むとどうしても、だらけてしまう時間もでてくるが、時間を作って行うならば、一秒たりとも無駄にできず、集中して効率よく練習することができる。競輪場に入る時間も増えるであろうし、相乗効果が現れるかもしれない。
 今年46歳と、まだまだ老け込む年齢ではない。両立を図り、さらなる飛躍を目指している。


久留米競輪場より