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直送!競輪場便り
菊池岳仁 長野 A級2班
旋風を巻き起こせ
早期卒業制度で寺崎浩平と共に話題を集めてデビュー。順風満帆にS級に特進すると思われたが、ちょっと足踏み状態。来期はS級入りを決めているが、現時点では、ちょっと強い普通の新人選手の様相。
「期待が大きいのは分かっているけど、自分としての焦りはない。捲りオンリーの組み立てなら、もっと成績は良いと思うけど、S級にいったらボコボコにされる。どこを見るかにもよるかだけど、僕はてっぺんを目指しているので。前を取り、下げてのカマシ、捲りで勝ったとしても、それだけで勝てる程、S級上位は甘くない。しかも、相手も研究してくる。展開で捲りになる事はあっても、狙っての捲りは、これから先も全く考えません」
と、走りに関してブレはない様子。どこか、あどけなさが残り、何となく応援したくなるのも、彼の人間性。お世辞にも、今風の若者の雰囲気ではないし、写真をお願いすると、茶目っ気たっぷりに「イケメンに撮って下さい!」
尊敬する諸橋愛が愛着しているインナーをおねだりして、この弥彦シリーズから着用。「諸橋さんの魂も入っている感じがして、自然とピリッとしますね。ただ、着心地は最高ですが、ちょっとブカブカで(笑)。弥彦は3回走って、まだ優勝がなかったので狙っていたのですが、決勝は3着でガッカリです…」
ナショナルチームのBのメンバーなので伊豆で一人暮らし。「彼女は?」の質問に「残念ながらいません」と笑い。「競輪選手というより、一人の男として、好きになってくれる人が理想」とか。食事も自炊しており「卵料理が一番得意。卵なら、どう作っても失敗しないので」
来年弥彦記念はないが、親王牌が開催される。そこでの諸橋とのワンツーを夢見ており、来年は菊池旋風を巻き起こしたい。


弥彦競輪場より