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中井大介 福岡 A級2班
大ベテランが地元で久しぶりの1着をゲット
4月22日からの小倉ミッドナイトシリーズ、2日目の5Rに2019年9月の宇都宮FIシリーズ以来となる久しぶりの1着を手にした。 「久しぶりの1着。剛とは長い付き合いだから、どんな走りをするか分かっていたし、ぜんぶ任せていました。突っ張り先行はあると思っていた」と地元同士、長年ラインを組んできた頼れる後輩である杉山剛の頑張りを称えた。
今は地元・小倉バンクを走れる喜びを噛みしめて走っている。中井は福岡支部の役員(小倉開催指導員)を務めており、地元開催を走る事ができないからだ。今シリーズを走ることができたのは、熊本市営による借り上げ開催だったからで数少ないチャンスをものにした。「借り上げでも熊本と久留米の以外は現場にいなくてはならないんです。だから、なかなか走れない。去年、6月に走ってからはずっと走っていませんでした」。
中井といえば、長らくS級に君臨し、しぶとい立ち回りで名を売ってきたファイターだ。それでも現在、51歳。若いころとはどうしても考え方も変わる。現状はテーマを掲げて走っている。 「若い頃は前を抜いて1着を取りたいと思っていましたが、最近は若い選手も強いし自分らも簡単には勝てない。だから前を交す事よりも、前に付いて行く事が肝心と思っています。抜けないより離れる方が恥ずかしいですからね」。
小倉は自場の開催だけではなく、各地のミッドナイトの借り上げ開催を頻繁に行っており、中井も公務に忙しい。ただ、競輪場にいる時間はおのずと増える。空いた時間にバンクや道場で念入りに練習ができる。 「林兄弟とか若いメンバーに引きずり回されていますよ。いい練習ができていて鍛えられている。今後も一走、一走を大事に入ることだけですね」と気持ちを入れ直した。


小倉競輪場より