園田匠 福岡 S級1班
9車立てこそ本領発揮!持ち味生かして大暴れ
昨年、不惑を迎えた園田匠が元気いっぱいだ。今年は初戦の1月小倉FIで地元Vを達成して好スタートを切った。グレードは違えど昨年、初めて決勝に乗った「競輪祭(GI)」のリベンジを晴らす形となった。
2月頭には追加参戦の形で再度、小倉F1に登場した。決勝は「突き抜けたと思った」と言うものの2着。3番手の中本匠栄に先着を許してしまった。地元連続Vはならなかったが地元に懸ける思いは連日、ひしひしと伝わってきた。
2月は奈良「開設記念(GIII)」と取手「全日本選抜競輪(GI)」の2本に出場した。展開が入り組み自力型がもつれればもつれるほど歓迎というタイプの園田としては、7車立ての淡泊なレースよりも、出入りの激しい9車立ての方が持ち味を発揮しやすく、奈良では「1月からここまで7車立てだけだったので違和感がずっとあった。ようやく自分が動きたいように走れる」と喜んでいた。取手でも同様に、いずれも決勝進出こそ逃したが、展開が向けばしっかりとものにし、たとえ目標と共に後手に回らされたとしても、強地脚を発揮して上位争いには食い込んでいた。
最後まで諦めない強烈な後ガカリが生命線だ。先出のように9車立てだからこそ輝くタイプと言っていい。3月は大垣「開設記念(GIII)」に宇都宮「ウィナーズカップ(GII)」、そして4月平塚「開設記念(GIII)」と9車立てが立て続けに控えている。
持ち場を生かして大暴れする園田の立ち回りには要注目だ。
小倉競輪場より