UCIトラックワールドカップ ケンブリッジ大会レポート
チームスプリント金メダル獲得。
香港大会で43秒前半を出したかと思えば、翌週のニュージーランド・ケンブリッジ大会では、予選で43秒364を出して2位通過。おいおい凄いなと思っていたら、1回戦ではなんと42秒842を出して日本新記録を更新し、対戦したオーストラリアに勝って1-2位決定戦へ進出。
1-2位決定戦は最近因縁のあるポーランド。深谷がスプリント3-4位戦で勝っているのがポーランドのルディック。そのルディックも出場しているので負けられないと気合十分だったと思います。
その決勝は、1走、2走までポーランドに先行されましたが、ここから凄かった。深谷がすべてをひっくり返し、そして金メダル獲得となりました。タイムも42秒790!日本新を更に更新。これには素晴らしいとしか言いようがない結果でした。
雨谷も、新田も決して遅かったわけではありません。うまくつながったから深谷が最終的にタイムを出せたのだと思います。
史上初の金メダルの重みは大きいと思います。
◎男子チームスプリント
1位 日本(雨谷一樹・新田祐大・深谷知広) 42秒790
女子チームパーシュート
8位 日本(古山稀絵・上野みなみ・吉川美穂・鈴木奈央※予選のみ・梶原悠未※1回戦のみ) 1回戦DNF
男子チームパーシュート
7位 日本(窪木一茂・近谷涼・今村駿介・沢田桂太郎) 3:56.287
二日目
男子ケイリン
新田祐大は、1回戦後方からのレースとなって、捲れず5着となって敗者復活戦へ。
脇本雄太は1回戦1着で勝ち上がって2回戦へ進出を決めました。
敗者復活戦の新田は、1回戦と同じく後方からの攻めとなりましたが、捲っていく途中に接触し、外に飛ばされ、敗退。
脇本は、2回戦を3着で勝ち上がり、1-6位決勝へ進出しましたが、決勝では先行するも、捲られ5位となりました。
男子オムニアム
橋本英也は、スクラッチ7位と好位置につけテンポレースでは、1位で通過。しかし、エリミネーションでは、内抜きの反則を取られ、早々にエリミネートされてしまい順位を落として総合5位でポイントレースに挑みましたが、順位を一つ上げて4位で終了しました。
女子スプリント
予選で10秒937をだした太田りゆは13位、小林優香は11秒160で20位。この結果が1/16決勝で太田と小林が当たってしまった原因です。1/16決勝は太田が小林に勝ち1/8決勝に進出しましたが、ロシアのアナスタシア・ボイノバと当たって敗退となりました。
女子スクラッチ
残り5周まであまり前に出ず集団にいた鈴木奈央でしたが、残り5周で勝負にでて前に出ましたが、集団に飲み込まれ12位となりました。
◎2日目の結果
男子ケイリン
5位 脇本雄太
25位 新田祐大
男子オムニアム
4位 橋本英也
女子スプリント
13位 太田りゆ
20位 小林優香
女子スクラッチ
12位 鈴木奈央
女子マディソン
9位 日本(梶原悠未・古山稀絵)
三日目はサプライズが起こった日となりました。
男子スプリント
世界のトップ・オランダが出場しなかったので、まず深谷知広がどこまで行けるのか?というのがありました。またオセアニア勢がどこまで仕上がっているのか?というのもポイントでした。
その中、まずスプリント予選で、新田祐大が9秒650と日本記録に迫るタイムを出し手驚愕し、深谷が9秒609の日本新記録を出して驚愕し、さらに、深谷と新田がトップ4(シードされる)に入って、「日本強し」をアピール。
1/8決勝からスタートした二人は、当然のごとく勝ち上がり、1/4決勝も二人とも2本先取し勝ち上がり1/2決勝へ。ここで新田が、深谷が2回撃破しているポーランドのマテウス・ルディックと対戦し負け、3-4位決定戦へ。深谷は、オーストラリアのネイサン・ハートに2本先取し1-2位決定戦へ。
3-4位決定戦の新田はネイサン・ハートをストレートで破り3位。1-2位決定戦の深谷は2大会連続で破っているマテウス・ルディックと対戦し、勝てるかと思ったのですが、さすがに相手も必死。金メダルはルディックとなり、深谷は2位銀メダルとなりました。
今後のこの二人の対戦は見逃せないでしょう!
脇本雄太は、予選9秒964で27位、1/16決勝敗退となりました。
女子ケイリン
1回戦、太田りゆは後方から捲るも届かず3着で敗者復活戦へ。小林優香は後方から捲るも、番手並走となって、最終4コーナーで出切って2着に入り2回戦へ進出しました。
敗者復活戦の太田は残り1周で先行したのですが、追い込まれ3着となり敗退となりました。
2回戦の小林は一旦目に出ようとしましたが、出切れず後方に置かされ捲り上げましたが届かず、4着で7-12位決勝へ進出となりました。
7-12位決勝では3番手ぐらいから差し込みに行ったのですが、差せず2着となって総合8位となりました。
男子マディソン
橋本英也は今村駿介とペアを組んで出場。11ポイントを獲りましたが、及ばず10位となりました。
◎3日目の結果
男子スプリント
2位 深谷知広
3位 新田祐大
27位 脇本雄太
女子ケイリン
8位 小林優香
17位 太田りゆ
女子オムニアム
1位 梶原悠未
男子マディソン
10位 日本(橋本英也・今村駿介)
男子スクラッチ
22位 沢田桂太郎 DNF