競輪学校物語

2月22日、23日に第2回記録会が、2月24日、25日に渡り第2回トーナメントが行われました。
記録会は、初日に伊豆ベロドロームで200mFDと1000mTT、2日目は400バンクで400mFD、333バンクで男子が3000mTT、女子が2000mTTの計測をしました。
トーナメントは、初日に予選1回戦、予選2回戦、2日の午前に女子は予選3回戦、男子は準決勝、そして、午後に決勝戦を行いました。
◆第2回記録会◆
男子 第109回生
【200mフライングダッシュ】

1位 太田竜馬

2位 酒井拳蔵

3位 大利航平
【400mフライングダッシュ】

1位 酒井拳蔵

2位 大利航平

3位 高橋築
【1000mタイムトライアル】

1位 酒井拳蔵

2位 田頭寛之

3位 高橋築
【3000mタイムトライアル】

1位 佐々木龍

2位 奈良基

3位 太田竜馬
☆各種上位生徒コメント
【男子第109回生】
■200mFD・1位(タイム11秒14)、3000mTT・3位(タイム3分53秒53)
太田竜馬(徳島・19歳)
「200mFDは、自分の中ではいいタイムではないけど、結果1位というのがついてきた感じです。嬉しいというのはないけど、悔しいというのもないですね。ちょっと体調が落車してからよくないのが響いたと思います。3000mTTの方も、自分ではいいタイムという感じではないですけど、結果がついてきた感じでしたね」
■200mFD・2位(タイム11秒23)、400mFD・1位(23秒36)、1000mTT・1位(タイム1分08秒55)
酒井拳蔵(大阪・20歳)
「200mFDは自分のベストに近い記録を出せたけど、でも、自己ベストを更新したかったので、悔しいですね。400mFDも、順位は1位ですけど、タイムは納得していないです。1000mTTは、今までの記録を更新出来たので、そこはすごく嬉しいですね」
■200mFD・3位(タイム11秒24)、400mFD・2位(タイム23秒41)
大利航平(和歌山・24歳)
「200mFD、400mFDは自信があったので1位を狙っていたんですけど、2位だったので。正直、悔しかったです」
■400mFD・3位(タイム23秒58)、1000mTT・3位(タイム1分09秒66)
高橋築(東京・23歳)
「スタート決まったと思ったけど、あまりよくなくって、でも、後半頑張れたのでよかったと思います。全体的にちょっとずつタイムはあがっていると思うので、よかったです」
■1000mTT・2位(タイム1分9秒57)
田頭寛之(京都・27歳)
「1番じゃなかったので、とても悔しいです。結果出せなかったのが、今の実力ですね…」
■3000mTT・1位(タイム3分50秒13)
佐々木龍(神奈川・25歳)
「目標タイムは、父(佐々木龍也)の学校時代の記録の44秒を目指していたんですけど、全然出せなかったですね…。課題がたくさんあるので、頑張っていきたいと思います」
■3000mTT・2位(タイム3分51秒29)
奈良基(奈良・33歳)
「自分もロードから転向してきているので地脚はあると思うんですけど、トップスピードをあげて、地脚を使って選手として活躍したいなと思っているので、今回の結果には満足しています」
女子 第110回生
【200mフライングダッシュ】

1位 藤巻絵里佳

2位 土屋珠里

3位 鈴木奈央
【400mフライングダッシュ】

1位 土屋珠里

2位 藤巻絵里佳

3位 板屋茜弥
【1000mタイムトライアル】

1位 土屋珠里

2位 藤巻絵里佳

3位 中嶋里美
【2000mタイムトライアル】

1位 土屋珠里

2位 鈴木奈央

3位 中嶋里美
☆各種上位生徒コメント
【女子第110回生】
■200mFD・1位(タイム12秒34)、400mFD・2位(タイム25秒81)、1000mTT・2位(タイム1分16秒63)
藤巻絵里佳(福島・20歳)
「200mFDは、思うようなタイムが出なかったので残念です。1000mTTは、結果的に2位だったんですけど、タイム的に過去の回生に劣っているので、もう少し持久力系を強化していかないといけないですね」
■200mFD・2位(タイム12秒65)、400mFD・1位(タイム25秒63)、1000mTT・1位(タイム1分14秒83)、2000mTT・1位(タイム2分43秒92)
土屋珠里(栃木・19歳)
「ドームでの200mFDは苦手意識があったけど、2番だったので、完全に満足はしてないけど、自分の中ではよかったと思います。1000mTTは、13秒台を狙っていたのでそこは残念だけど、自己ベストが出たことはよかったです。400mFDは得意種目だったので、タイムを出したいと思っていたので、自己ベストを更新出来てよかったです。でも、先輩たちの24秒台を出しているので、そこが出なかったのは残念に思います。2000mTTは、今まで1度も1位を取ったことがなかったので、苦手意識も少しあったのですが、それに負けないように強い気持ちを持って、いつもより後半タレずに走れたのがよかったと思います。自分では中距離が得意かなと思っています」
■200mFD・3位(タイム12秒70)、2000mTT・2位(タイム2分46秒07)
鈴木奈央(静岡・19歳)
「全てにおいてベストが出てないので残念です。(200mFDは)いつも練習でもそれぐらいなんですけど、でも、記録会ではずっと12秒前半が出ていたので、悔しい思いが残りました。今回はギアがフリーだったので、悩んで、でも、それは言い訳に過ぎないです。2000mTTは、ペースで走ろうと思ったけど、入りもよくなかったし、タレてしまいました」
■400mFD・3位(タイム26秒25)
板根茜弥(東京・26歳)
「前日の200mFDと1000mTTがよくなかったので気持ちを切り替えて、400mFDは全力でいこうと思っていました。スタートから勢いをつけて、風があったと思うので駆け方が大事だと思い、スタートラインまでトップスピードに乗るようにしました。自分ではあまり乗ってないかなと思ったけど、コーナーで脚を早く回すことを集中して、ゴールまで走りました。自分ではもう少し、26秒00を出したかったけど、3位になれてよかったです」
■1000mTT・3位(タイム1分16秒79)、2000mTT・3位(タイム2分46秒85)
中嶋里美(愛知・25歳)
「1000mTTは自己ベストが出なかったので、最後の記録会だったので、残念でした。2000mTTは自分の目標としていたタイムに及ばなかったので、もっと地脚をつけていきたいです。卒業までは約1ヶ月しかないけど、デビューまでは約4ヶ月あるので、今回出なかった分をちゃんと取り戻していきたいと思います」
◆第2回トーナメント◆
【109回生 決勝戦】
決勝戦メンバー
1番車 末木浩二(予選1・2準決勝1)
2番車 酒井拳蔵(予選2・3準決勝1)
3番車 瓜生崇智(予選3・4準決勝2)
4番車 酒井雄多(予選1・2準決勝3)
5番車 島田誠也(予選3・1準決勝3)
6番車 布居翼(予選3・5準決勝3)
7番車 大石崇晴(予選4・1準決勝2)
8番車 神山尚(予選3・5準決勝2)
9番車 太田竜馬(予選1・3準決勝1)
レース展開
号砲がなり、2番酒井拳蔵、6番布居翼、4番坂井雄多、7番大石崇晴、5番島田誠也、9番太田竜馬、3番瓜生崇智、1番末木浩二、8番神山尚の並びで周回を重ねる。残り2周半前から太田が上昇。しかし、赤板から瓜生、末木の2名が一気に前に出て、叩きあいになったが、末木が先頭に出た。最終ホーム前は末木、神山、瓜生、太田、酒井拳、布居、酒井雄、大石で一本棒。最終1コーナーで後方から大石、布居が動くが、最終2コーナーで酒井拳が捲っていった。3番手から瓜生も踏んでいくが、その上をダッシュ力を活かし酒井拳が捲り切る。酒井拳を追走した酒井雄がゴール前で前を交わして優勝を決めた。2着は酒井拳。3着に布居が入った。

決勝に向かう9名

周回

残り2周

打鐘

最終ホーム

最終2センター

ゴール

表彰
優勝 酒井雄多(福島・20歳)

「酒井拳蔵君が自力で動くと思ったので、その後ろを取れたらチャンスがあるかなと思っていました。最終バックで酒井君の後ろが取れたので、後は思い切り踏むだけでした。本当はもっと前で勝負しようと思っていたんですけど、先行争いでハイペースになって、前にあがれないなと思ったので、ギリギリまで脚をためていました。ゴールは正直、差せたかどうかわからなかったけど、戻ってきて優勝だって言われて、すごく嬉しかったです。この勢いにのって、卒業記念レースも頑張っていきたいです。将来は、師匠の成田和也さんを引っ張っていけるような選手になりたいですね」
2位 酒井拳蔵(大阪・20歳)

「2着ですが、優勝以外は納得いかないけど、力を出し切った結果だと思います。スピードには自信があるけど、目の前に一番怖い存在の太田君がいたので、太田君に合わされるかとも思ったけど、そこで行かないと優勝はないので。出切ってからもスピードはよかったので、優勝出来るかと感じはあったけど、ゴール前に後ろから影が見えました。優勝出来ないのは何かが足らないんだと思います。第1回トーナメントは3位で、今回は2位、卒業記念レースでは自分のやってきたことを全部出し切って優勝目指して、頑張ります」
3位 布居翼(和歌山・19歳)

「学校に入ってからずっとあまり調子はよくなかったんですけど、今回はせっかく決勝に乗れたので、上位を目指して、思い切って走りました。決勝戦は、最終バック過ぎに外、外になったけど、あきらめずに踏んで、3着に入れたのでよかったです。なかなか思った走りが出来てなかったので、ここで3着に入れたのは自分の気持ち的によかったと思います」
【110回生 決勝戦】
決勝戦メンバー
1番車 山本知佳(予選1・2・2)
2番車 土屋珠里(予選1・1・3)
3番車 藤巻絵里佳(予選2・3・1)
4番車 鈴木彩夏(予選3・2・4)
5番車 板根茜弥(予選2・5・1)
6番車 鈴木奈央(予選1・1・1)
7番車 中嶋里美(予選2・1・2)
レース展開
スタートは、一斉に7名が飛び出し、周回は1番山本知佳、2番土屋珠里、4番鈴木彩夏、6番鈴木奈央、7番中嶋里美、5番板根茜弥、3番藤巻絵里佳で並ぶ。残り2周あたりから中嶋が仕掛けるが、それに合わせて土屋も上昇。打鐘2センターで土屋が出切って先行し、番手に中嶋がはまった。中嶋がゴール前に交わして優勝を決めた。2着には土屋が逃げ粘った。最終2コーナー過ぎから捲っていった鈴木が3着に入った。

レース直前のファイナリストたち

レースを見守る仲間たち

周回

残り2周

最終ホーム

最終バック過ぎ

ゴール

表彰
優勝 中嶋里美(愛知・25歳)

「まさか第1回トーナメントに続き、連覇出来ると思ってなかったので、本当に嬉しいです。今回は33なので、前々で勝負したいと思っていたので、打鐘前から動いて、そうしたら土屋生徒の番手になったんですけど、それは前々に動いた結果なので、よかったです。今回は自分の力不足もわかりましたが、結果的にはよかったと思います。予選は先行出来たし、決勝は他の生徒の特徴もとらえて走れたと思います。卒業記念レースも優勝を目指して、学校生活の集大成をしっかり見せたいと思います」
2位 土屋珠里(栃木・19歳)

「最後、中嶋生徒が見えたけど、ハンドルを投げて頑張りました。最後に差されたのは悔しいけど、先行と決めていたので、そこを有言実行出来て、力を出し切れたので、満足しています。今回は先行と決めて、全レースで先行出来たのは自信にもつながりました。卒業記念レースでも先行で優勝出来るように、後約1ヶ月頑張っていきたいと思います」
3位 鈴木奈央(静岡・19歳)

「決勝戦は自分から仕掛けることが出来なかったのと、展開を読めなくて自分で動くのが遅くなってしまったので、卒業記念レースではもっと周りを見れるようになっていきたいです。土屋生徒、中嶋生徒の後ろにつくか、インで待っているか迷ってしまったのがいけなかったですね。もっといい展開で出来るように勉強していきたいと思います」