月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
競輪選手養成所物語
117回生・118回生 登坂トーナメント
117回生、118回生の登坂トーナメントが行われました。7月22日に117回生、23日に118回生が、それぞれ予選1、2、準決勝戦、決勝戦を走りました。
登坂トーナメントで活躍した選手は、デビュー後も活躍する選手が多く、例えば113期の松井宏佑選手、114期の柳原真緒選手、111期の優勝は松本貴治選手、112期は太田りゆ選手などいます。117回生、118回生も注目をしてください。
【22日 117回生】
200mの助走を全力で走り、最大傾斜約14度の80mの坂を駆け上がります。予選1、予選2は12レースずつ、その中で成績上位18名が準決勝へ進み、準決勝3個レースの上位2名が決勝に進めます。その激しい戦いを勝ち抜いた6名のメンバーによって決勝戦は争われます。

1番 小笠原光(岩手・23歳)
2番 長谷部龍一(岐阜・23歳)
3番 坂本紘規(青森・22歳)
4番 山口拳矢(岐阜・23歳)
5番 菊池岳仁(長野・19歳)
6番 寺崎浩平(福井・25歳)

スタートからリードしていた山口候補生が、そのまま力で押し切って、優勝を飾りました。山口候補生は予選1から1着で完全優勝を果たしました。接戦となった2、3着争いは最後に追い込んだ菊池候補生が2位、小笠原候補生が3位と表彰台に。以下は、4位は長谷部候補生、5位は寺崎候補生、6位は坂本候補生という結果になりました。

準決勝1

準決勝2

準決勝3

決勝戦、発走機でレースを待つ6名

スタート、山口候補生が前に出る

登り坂に差し掛かる

全力で坂を駆けあがる6名

ゴール

胴上げ

表彰の3名


■優勝の山口拳矢
「素直に嬉しいです! やる前から(優勝を)狙っていたので、完全優勝もできたのでよかったです。(デビュー後も期待がされますが)登坂チャンピオンに恥じないように頑張りたいですね。9月の記録会のギアは、48×13が上限なのでそれを使って記録会に向かって練習しようと思います。競走訓練では色んな戦法を試していって競走トーナメントでは優勝狙っていきたいです」


■2位の菊池岳仁
「ずっと1着を狙っているんですけど、前回の記録会でも2着だったし、今回もまた2着だったので悔しい気持ちが大きいです。登り坂に入ってからが勝負だと思っていたので、最初にできるだけ前との距離を詰めておいて登り坂で捲ろうと思っていたんですけど、今回は捲り切れなかったので、前半が課題ですね。前半の発走機からの動きやダッシュが課題だと思っているので、そこを帰省前に克服して、帰省の後の記録会で学校記録を出せるように頑張りたいです!」


■3位の小笠原光
「素直に嬉しいです。終わった直後は悔しかったですけど、今の時点の脚力が、わかったので今後のトレーニングに活かしやすくなったと思うので、そこは素直に喜ぼうかなと思いました。夏季帰省では師匠の佐藤友和さんや兄弟子や、アマチュアの先輩たちと一緒に練習して、しごいてもらおうと思います。師匠には教わってばかりなので、師匠と一緒に走れるように早く強くなって頑張りたいです。競走訓練では最低でも1回は1着を取ります! 先行などにチャレンジして、脚を作っていきたいので、競走訓練で1着を取れるようになりたいです」

【23日 118回生】
女子は100mの助走から登坂に挑みます。予選1、2が7レースずつ行われ、成績上位者が準決勝3個レースに進み、1着のみが決勝戦に勝ち進みます。
その激戦を制して勝ち上がった3名は以下のメンバーです。

1番 下条未悠(富山・18歳)
2番 永塚祐子(神奈川・33歳)
3番 増田夕華(岐阜・19歳)

スタートから増田候補生、永塚候補生のダッシュ争いになったが、わずかに増田候補生がリード。そのまま増田候補生が押し切って優勝を決めました。2位は下条候補生。3位に永塚候補生が入りました。

準決勝1

準決勝2

準決勝3

シューズをしっかり締め、決勝戦を待つ3名

スタート、増田候補生と永塚候補生が出る

登り坂に差し掛かる3名

必死な表情でゴールを目指す

ゴール

胴上げ

表彰の3名


■優勝の増田夕華
「まさか勝てると思ってなかったので嬉しいです。自分よりタイムが早い人と当たるのは不安な部分やプレッシャーもあったのですが、応援してくれる同郷の先輩もいたので、どうにか結果につなげられてよかったです。早く先輩たちに報告したいと思います。高校の時からそうなんですけど、先行で勝てることが目標なので、卒業記念レースは先行で優勝したいと思っていますし、そのためにはダッシュとトップスピードにのせるのが苦手なので、そこをもっと練習して、もっと爆発的な力をもつ選手になりたいと思います」


■2位の下条未悠
「スタートしてから永塚さん、増田さんには差があったんですけど、今はHPDの教場で練習していて、そのおかげか登坂の登る力が思っていたよりもついていたのでそこは嬉しかったです。夏季帰省は、高校の後輩たちから一緒に練習したいって言われているので男子ですけど自分的にはいい練習相手なので、そこで一緒に練習したいと思っています。競走訓練は1着を取れるように、色んな戦法をしながら戦っていきたいと思います」



■3位の永塚祐子
「登坂トーナメントは楽しかったです。もともとは平面のスタンディングは得意だったんですけど少し腰痛が出てしまって調子が出ず、今日は久しぶりに3着以内に入れました。最後は差されてしまったので不甲斐なかったのですが、自分的には全力で挑めました。夏季帰省は、師匠(石井毅)や朝練習組の皆さんに練習を見てもらっているので、調子があがっているかどうかはわからないですが、修正して、競走訓練が始まるので競走の仕方とあとはタイムが出るように次の記録会に向けて調整していきたいです。昨年の1月に自転車を始めてまだ想像はよくつかないんですけども、模擬競走をした時に一瞬でも気を弛めたら負けるなと感じたので、自分はここで出るって決めたらそこから全力で踏んでいくことをまずはしていきたいと思います」