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競輪選手養成所物語
第121回生・第122回生 卒業式
3月3日、第121回生・第122回生の卒業式が日本競輪選手養成所にて行われました。
昨年の5月に入所し、今思えばあっという間の約10カ月、ずっと一緒に過ごしてきた仲間たちに名残惜しそうにする姿がいたるところで見られました。
卒業後は、デビューに向けそれぞれで訓練に励みます。ここからの過ごし方が競輪人生を左右するほど大事になっていきます。ぜひ各々の夢のため頑張っていってほしいですね。

所長の式辞

笹部俊雄JKA会長訓辞


今回は視聴覚室、教室に候補生が別れての
リモートでの式になりました


121回生は堀航輝候補生による答辞

122回生は三谷尚子候補生による答辞


最後のショートホームルームで教官の話に涙が浮かぶ候補生もいました

皆、卒業証書を嬉しそうにかかえていました

第121回生成績上位者インタビュー
■在所成績1位・塩崎隼秀(愛媛)
「養成所生活は、最初の頃は集団行動に慣れなくて苦しいと感じていましたが、後半は慣れてきて、いい養成所生活がおくれました。楽しかったのは皆でワイワイ過ごせて、自由時間は楽しかったです。入所前には上位には入りたいと思っていましたが、まさか自分が1位を取れると思ってなかったので嬉しいですね!
 デビューしたら、まずはS級に特別昇級して、上のクラスで活躍できるように頑張りたいです。トップスピードに自信があるので、お客様に迫力のあるレースを見てもらいたいと思います。先行だけにこだわるのではなく、色んな戦法で勝てるようになりたいと思っています。
 まだまだ力不足なところがあると思いますが、デビューに向けて力をつけていきますので、これから応援の方よろしくお願いします」

■在所成績2位・大川剛(青森)
「入所当初は時間に追われるように感じましたが、終わってみれば10か月間があっという間で早かったように感じます。HPD教場(ブノア教場)でナショナルチームの皆さんと一緒に練習できたことが楽しかったです。苦しかったことはシッティングの750ですね(苦笑)。
 帰ったら、まず美味しいものが食べたいですね!(笑)
 同県で同学年の嵯峨昇喜郎選手を目標に、越えられるように頑張りたいと思います!
 先行で一生懸命に戦っていきますので応援よろしくお願いします」

■在所成績3位・真鍋智寛(愛媛)
「最後は大変でしたけど、なんとか卒業できてよかったです。
 養成所生活の中で、夏の重いギアで、シッティングで600、800の訓練はとても苦しくて、辞めたい気持ちにもなったりしましたが、なんとかやり切ることができて、そのおかげで第2回記録会ではゴールデンキャップを獲得できたのでよかったです。とてもきつかったです。楽しかったのは体育祭とか皆で協力してできたので、いい思い出になりました。
 特別昇班、特別昇級を目指して、頑張ってS級にあがり、S級で活躍できる選手を目指したいと思っています。早期卒業した2人に早く追いつきたいので、卒業したら頑張りたいですね。ダッシュは得意だけど、長い距離はまだ強化する部分があるので、両方ともに強い、何をやっても強い選手を目指していきたいと思います!」

■適性1位・齊藤雄行(神奈川)
「養成所生活は短くも長くも感じ、今はやっと終わったなという気持ちと同時に寂しい気持ちもあります。楽しかったことは自由時間に、自転車の話やバカな話をする時が楽しかったです。
 適性で入って、自転車に乗り始めて数か月というところでここに入所して、最初の頃はわからないことだらけで、自転車もうまく乗りこなせなくて、皆との差も歴然としていて、まずいなと思っていました。でも、その中でも少しずつよくなっていく形が見えきたので、楽しいという気持ちをもって自転車に乗れました。ゴールデンキャップは、目標にはしていたんですけど、言ったら笑われるくらいの高い目標だったので、それが達成できて、出来過ぎだなとも思うけど、今までやってきたことが形になったのはよかったです。
 卒業してやりたいことは、今は脚力が落ちているのでそれを取り戻して、プラスアルファしていきたいです。自分の持ち味はパワーあふれる走りだと思っているので、パワーを活かして、持ち前の積極性と思い切りのよさを活かしたレースで、こいつのレースは面白いと思ってもらえるようなレースをしていきたいです!」

第122回生成績上位者インタビュー
■在所成績1位・又多風緑(石川)
「養成所に入って、最初はすごく帰りたいという気持ちがありましたが、段々と同じ目標をもった仲間たちと訓練したり生活したりしていく内に、最後は帰りたくない気持ちになりました。でも、卒業できたことはホッとしています。苦しかったのは最初の頃は飯田教官にたくさん怒られたことでした(苦笑)。楽しかったことは、訓練は皆楽しかったです!
 養成所に入った時に在所1位って言い切っていたんですけど、あの時はどのようにしたら1位になれるかもわかんなかったんですけど、競走訓練で先行したり1着もたくさん取れて、最優秀技能賞を取れたことは嬉しいです。
 帰ったらまずスタバに行きたいです(笑)。スタバが全部ガールズケイリンにつなげてくれたので。
 デビューしたら、最終的な目標が先行でガールズグランプリを獲ることです!! 先輩がたに負けないように攻めるレースをして頑張りますので、応援よろしくお願いします」

■在所成績2位・小泉夢菜(埼玉)
「養成所生活は長かったですね。コロナのせいで練習量が減って、久しぶりに自転車に乗った時に全然身体が動かなかったことが苦しかったですね。嬉しいのは卒業できた今ですかね(笑)。
 帰ったら美味しいものを食べたいです。フルーツが好きなんですけど、それ以外にも養成所で食べられなかったものを食べたいと思います。
 養成所では色んな戦法を試しました。先行もして、逃げ切ったことはなくて、捲りで決まることの方が多かったと思います。でも、先行でも勝ちたいので色々とチャレンジしていきたいです。(2位は)嬉しいですね。レース経験は他の人よりも多いと思うので、それが活かせたのではないかとは思います。
 デビューしたら、確定板に乗れるような強い選手を目指して頑張りたいです!」

■在所成績3位・河内桜雪(群馬)
「入所当時は長く感じて、早く帰りたいと思ってしまったのですけど、この約1年間、皆と家族のように一緒にいて、あっという間で、今は少し寂しいです。苦しかったのは訓練が一番きつかったです(笑)。女子は周回練習に力を入れていたので、毎回、周回練習は死に物狂いでやってきて、この1年間でだいぶ脚がついたなと思います。楽しかったのは、訓練が終わってお腹が空いている中で皆と食べるご飯や、他愛ない会話とか、毎日が楽しかったですね。
 帰ったら、まずは美味しいものをたくさん食べて、家で飼っているペットにまず会いたいです!
 自分がガールズ選手を目指したきっかけが先輩たちの力強い走りだったので、自分もそうなれるように、これからいっぱい努力して、お客様に感動してもらえるようなレースを提供できたらと思っています。これから応援よろしくお願いします」

■適性1位・畠山ひすい(北海道)
「養成所は厳しい部分とか、楽しい部分が色々とありましたが、でも、無事に卒業ができるのでよかったです。一番苦しかったのは足をケガして練習できなかった時がつらかったですね。楽しいのは同期と練習できるのが一番楽しかったです。
 帰ったら、とりあえず朝ゆっくり寝たいですね(笑)。
 競走については、これから先輩たちと戦えるような戦法を見つけて、地元で優勝してお世話になった皆さんに恩返ししたいです! 養成所では先行一本でやってきましたが、デビューしたらそれがどこまで通用するかわからないので、先輩たちと戦えるような戦法を見つけていきたいと思います。
憧れは児玉碧衣選手です。強い選手はたくさんいますが、その中でも大きなレースで勝ち続ける姿がすごいと思うので、尊敬しています。自分も長く活躍できる選手を目指したいですね。
 デビューしたら、自分の迫力のある走りをみせられるように頑張ります!」