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2020年度全日本プロ選手権自転車競技大会記念競輪直前展望
新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に、競輪界では軒並み競輪の開催が中止となり、世の中は自粛で2020年の先行きが見えないと思っていたら、何とか光明が見えてきましたね。とはいえ、常に気を付けないとまた感染が広がってしまう恐れもあります。
残念ながら全プロ大会は中止となってしまいましたが、全プロ記念競輪は無観客で開催されます!
久々のトップ選手達の熱い走りを待ち望んでいました皆様!是非、5月30日31日はスマホ、パソコンで楽しんでください!
注目選手

清水裕友 山口 105期
開催中止が続きウィナーズカップから走っていない清水だが、この期間でしっかりパワーアップがなされているはず。ここは、きっちり勝って次につなげたいはずです。パワーアップされたレースを期待しましょう。

平原康多 埼玉 87期
ウィナーズカップ初日の落車以来走っていなかった平原だが、直近の宇都宮記念では平原らしいレースをしていたので一安心。なので、ここもしっかり勝ちを狙ってくるのは間違いなし。競輪を見せて欲しいですよね。

浅井康太 三重 90期
常に進化するのが浅井です。高知記念の強さは見事としか言いようがありませんでした。宇都宮記念でも持ち味を活かした強さを発揮しています。見ごたえのあるレースをしてくれると思います。

菅田壱道 宮城 91期
捲り脚というか、前に伸びていく脚に一段と磨きが掛かった感のある菅田は、全プロ記念競輪でも見せてくれるはず。ガッツのあるレースに期待したいです。直近の川崎FIの優勝はまさに伸び脚炸裂でしたね。

坂井洋 栃木 115期
115期の坂井が徐々に本格化してきています。松井宏佑も今回出場していますが、直近の玉野FIで優勝している坂井に注目したいです。宇都宮記念も頑張っていますし、大注目でしょう。ここから大きく飛躍してほしいですね。
全プロ記念競輪展望
 来る6月1日に豊橋競輪場に於いて競輪選手によるトラックレースの競技大会「第67回全日本プロ選手権自転車競技大会」が開催されるが、それに先立つ5月30、31日の両日に「同大会記念競輪」が実施される。グレードレースさながらにS級S班を始めとするトップレーサーたちや次代を担うヤングレーサーたちが大挙出場予定で、2日間の短期決戦ながら今年も見応えたっぷりの戦いが繰り広げられるだろう。
グレードレース級の豪華メンバーが集結
 初日のメインとなるのは優秀競走3個レースで、S級S班の6名に選考期間(令和元年9月~令和2年2月)における平均競走得点上位の21名が出場する。ここから各レースで3着までに入った9名が2日目のメインとなるスーパープロピストレーサー賞で頂点を目指すことになる。断然の中心となるのは清水裕友と松浦悠士の中国コンビだが、好相性の吉田拓矢、諸橋愛らとの関東連係から逆転を狙う平原康多、ようやく復活なった地元地区のエース・浅井康太の一発も十分だ。新山響平、小松崎大地らの機動力に乗るグランプリ覇者の佐藤慎太郎や、渡邉雄太、松井宏佑、和田健太郎の南関東勢の結束力も侮れない。

松浦悠士 広島 98期
 松浦悠士が乗りに乗っている。2月の全日本選抜決勝では初タイトルを獲得した昨年の競輪祭のお返しとばかりに清水裕友を連れて先行して清水の初タイトルに貢献、3月のウィナーズカップ決勝では再び清水の先行を目標にGII初優勝、そして4月の武雄記念決勝では単騎戦だったが、切り替え切り替えの俊敏な走りで最終先行の深谷知広の番手を確保、ゴール前では郡司浩平の猛追を振り切って今年3度目の記念優勝を達成している。もちろん今大会も清水とのゴールデンコンビが優勝候補の筆頭で、またもや両者が好連携を披露してくれるだろう。

浅井康太 三重 90期
 浅井康太は豊橋で開催された全日本選抜ではまさかの二次予選敗退に終わったが、次場所の静岡記念では4車結束の南関東勢を7番手から捲って完全優勝を達成、復活の狼煙を上げた。3月の玉野記念は準決で5着に敗れたが残り3走はオール1着、次場所の松阪FIは当然のごとく完全優勝、4月の高知記念決勝はまたもや8番手からの大捲りを決めて優勝と完全復活している。全日本選抜では中部勢から決勝進出がなしと残念な結果に終わっているだけに、エースの浅井が今度こその雪辱を期してくる。

平原康多 埼玉 87期
 平原康多はウィナーズカップでは初日に落車・欠場となってしまったが、今年はそれ以前に5場所走って1月の大宮記念と3月の松山記念を優勝、1月の立川記念、2月の全日本選抜、3月の奈良記念はともに決勝2着と抜群の安定感をキープしていた。しかも奈良記念決勝は逃げての2着、松山記念決勝は逃げ切り優勝で諸橋愛とワンツーを決め、上がりも11秒3の好タイムだった。ウィナーズカップでの落車の影響が気になるが、以前の調子に戻っていれば今大会も思い切った先行策での押し切りがありそうだ。
2019全プロ記念競輪スーパープロピストレーサー賞
太田竜馬が得意の捲りで押し切る
 初日特選の3個レースは選考順位28位から54位の27名が出場するが、各レースで5着までに入った15名が2日目のダイナミックステージに進出する。ここは太田竜馬、小川真太郎、松本貴治らの機動力型が揃った四国勢が優勢だが、山田久徳、稲毛健太、野原雅也らの機動力型との連係から格上の捌きを見せる古性優作の逆転も十分だ。山崎芳仁と渡邉一成が牽引する北日本勢や和田真久留、根田空史らを目標に鋭さを発揮する南関東の追い込み勢も侮れない。

太田竜馬 徳島 109期
 太田竜馬は昨年のスーパープロピストレーサー賞の覇者だ。残念ながら今年は特選組となったので連覇はなくなったが、今年も昨年同様のスピード抜群の走りで強さを見せつけてくれるだろう。今年は1月の高松記念で落車、3月のウィナーズカップは二次予選敗退と成績は下降気味だが、FIながら3月の立川で優勝しており調子は決して悪くなく、立川の次場所の松山記念でも準決で敗れたものの2度連絡みを果たしている。

古性優作 大阪 100期
 古性優作は2月の全日本選抜では二次予選で敗れたが、ウィナーズカップでは二次予選を逃げ粘りの3着で突破、準決は7番手からの捲りで宮本隼輔-清水裕友の2段駆けに肉薄して2着に突っ込み決勝進出と調子はグンと上向きだ。一次予選では先行する金子哲大の番手に飛びついて山本伸一と近畿ワンツーと古性らしい捌きも披露しており、今大会も展開に応じた自在な走りで勝機を掴んでくるだろう。
期待の新鋭たちによるスピードレース
 初日の選抜6個レースには選考順位55位から108位までの54名が出場するが、各レースで2着までに入った12名が2日目のダイナミックステージに進出する。ここは森田優弥、黒沢征治、小林泰正、植原琢也と113期の新鋭が揃った関東勢がやや優勢か。青森・113期の嵯峨昇喜郎、千葉・111期の野口裕史、三重・111期の皿屋豊、福岡・111期の林慶次郎らも売り出し中で積極性は高く、激しい叩き合いが繰り広げられるだろう。

黒沢征治 埼玉 113期
 黒沢征治はGI初出場だった2月の全日本選抜では初日に落車・欠場と残念な結果に終わったが、3月のウィナーズカップでは勝ち上がりはできなかったが3走で主導権を取りきって存在感を示した。1月の大宮記念では一次予選が逃げ切り、二次予選が捲りの2着で準決進出、準決では平原康多を連れて逃げて平原の決勝進出に貢献している。3月の玉野記念でも4日間主導権取りと積極性は半端なく、今大会も2日間逃げまくってくれるだろう。
全プロ記念スーパープロピストレーサー賞プレイバック
太田竜馬が8番手からの捲りで初優勝
 太田竜馬-小倉竜二、平原康多-諸橋愛、山田英明-中川誠一郎、郡司浩平-和田健太郎の並びに単騎の木暮安由が続いて周回を重ねる。青板3コーナーから郡司が上昇開始、九州コンビと木暮が続き、郡司が太田を押さえると太田は8番手まで下げる。6番手となった平原が赤板2コーナーから踏み上げ、中団狙いで4番手の中川と並走になったところで打鐘を迎える。隊列が短くなった好機を逃さずに太田が8番手から小倉を連れて発進、最終ホームで郡司に並びかけると、最終1コーナーで先頭に躍り出る。太田の掛かりがよく、2車身空いた3番手に郡司、和田、山田、さらに1車身空いた6番手に平原、諸橋、木暮の順となり、中川は後退していく。後方からの反撃がないまま最後の直線に入り、太田が力強く押し切って先頭でゴールイン、好マークの小倉が2着、3番手で必死に追いかけた郡司が3着に入る。


ゴール

表彰

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