ガールズグランプリ2020 直前展望
2020年は児玉碧衣か高木真備か。というような感じがありましたね。そこに近況では梅川風子が加わってきている感じがあります。いずれにしろ、このガールズグランプリに出場してくるガールズ選手たちはトップ選手なので、誰が勝ってもおかしくありません。レース当日は寒波到来の平塚バンクを思いっきり熱くしてほしいです。
児玉碧衣 福岡 108期
何も言うことなくガールズ選手の中のトップと言えるのではないかと思える選手ですね。とある漫画の中に出てくる昭和から平成に掛けての男子競輪選手のような豪快な選手です。良くも悪くもプロ選手と感じさせてくれる選手だからこそ、優勝候補の筆頭に挙げてみました。今年もまた賞金ボードを掲げてくれるでしょう。
高木真備 東京 106期
今年の高木は強いですね。特にガールズケイリンフェスティバルの優勝は圧巻でした。また完全優勝だったのも強いと感じました。とはいえ小倉のグランプリトライアルでは決勝6着と若干の不安はありますが、今回のガールズグランプリも間違いなく合わせてしっかり調整してくるでしょう。優勝を目指して更なるパワーアップもあると思います。高木からは目が離せません。
梅川風子 東京 112期
ナショナルチーム入りしてからそんなに経っていないですが、Aチーム入りを果たし、パリオリンピックを目指す梅川は結果から見ても強くなりましたね。今回のグランプリでは勝ちにこだわるところを見せてくれると思います。これは、ナショナルチームの信条でもある「勝つこと」につながります。結果を出してナショナルAメンバーであることをPRしてほしいですね。
ガールズグランプリ2020 展望
今年で9回目を迎えるガールズグランプリ2020が平塚競輪場に於けるKEIRINグランプリシリーズの初日11Rに実施される。11月のガールズグランプリ2020トライアルレースの優勝者2名とトライアルレース終了時点での賞金獲得額上位者5名による対決だ。優勝候補の筆頭は絶対女王の児玉碧衣だが、今年はビッグレースを2度制覇して賞金獲得額1位の高木真備や梅川風子の機動力も強力だ。もちろんレース巧者の石井貴子やトライアルレース優勝の勢いに乗って地元戦で完全燃焼を目指す佐藤水菜の一発も侮れない。
児玉碧衣 福岡 108期
児玉碧衣は今年は3月のコレクション福井ステージを優勝、7月のガールズケイリンフェスティバルは決勝3着、8月のガールズドリームレースは2着に終わっているが、11月のガールズグランプリトライアルレースは完全優勝で絶対女王ぶりをまざまざと見せつけた。2日目の予選2では4番手から捲って上がりタイムは自身のベトタイムを更新して11秒5だ。同日の5Rで新田祐大が5番手から捲ったタイムが11秒5だから児玉のスピードはガールズでは桁外れと言ってよく、本番のガールズグランプリでは3連覇の大偉業達成に挑む。
佐藤水菜 神奈川 114期
佐藤水菜がついに殻を破って大きく羽ばたいた。佐藤はこれまでビッグレースに5回出場しているが、大舞台では本来の実力を発揮できずに不完全燃焼が続いていた。初出場の昨年のガールズグランプリは5番手の展開から仕掛けきれずに4着、今年7月のガールズケイリンフェスティバルでは勝ち上がりに失敗している。しかし、11月のガールズグランプリトライアルレースでは予選は4着、3着と辛くもの優出だったが、決勝では小林優香、梅川風子の強敵を3番手から捲って優勝、その勢いのままに地元のガールズグランプリでも完全燃焼を目指す。
高木真備 東京 106期
高木真備は17年8月のガールズドリーレースでビッグレース初優勝を飾っているが、その後のビッグレースでなかなか結果を残せず昨年はガールズグランプリ出場も逃している。しかし、今年7月のガールズケイリンフェスティバルで完全優勝、決勝は梅川風子、石井貴子、児玉碧衣の3人を最後の直線でごぼう抜きにして勝っている。さらに9月のコレクション伊東温泉ステージも梅川風子の逃げを差し切って優勝と今年は飛躍の年となっており、2年ぶり4回目の出場となるカールズグランプリでも初優勝での締めくくりを狙う。
石井貴子 千葉 106期
石井貴子は3月のコレクション福井ステージは児玉碧衣の捲りを差し切れずに2着、7月のガールズケイリンフェスティバル決勝も2着だったが、8月のガールズドリームレースでは児玉の逃げをきっちり差し切って優勝と児玉キラーぶりを発揮、10月の松戸決勝でも番手捲りの児玉を差し切って地元優勝を飾っている。ガールズグランプリトライアルレース決勝は7着に終わったが、前へ前へと積極的に仕掛けた結果なので調子は悪くない。ガールズグランプリは2年連続の2着に終わっているだけに、今年こそはの意義込みで優勝を目指してくる。
梅川風子 東京 112期
梅川風子は8月のアルテミス賞レースでは2番手から先捲りの大久保花梨を5番手から捲り切ってビッグレース初優勝を飾っている。3月のコレクション福井ステージは先行して5着、7月のガールズケイリンフェスティバル決勝も先行して4着、9月のコレクション伊東温泉ステージも先行して2着と積極性の高さはガールズ随一だ。ただ、ガールズグランプリ初出場だった一昨年は仕掛けきれずに5着、昨年は3番手から捲るも石井寛子と接触して落車と残念な結果に終わっているだけに今年こそは持ち味の積極性をフルに発揮してくれるだろう。
石井寛子 東京 104期
石井寛子は今年は11月までの優勝が13回あり、6月の防府決勝では高木真備との捲り合戦に踏み勝って優勝と調子は悪くはない。だが、7月のガールズケイリンフェスティバルでは優出に失敗、8月のガールズドリームレースは勝負どころで後手を踏んで7着、9月のコレクション伊東温泉ステージは内に詰まって6着とビッグレースでは苦戦が続いている。それでも17年に平塚で開催されたガールズグランプリでは初優勝とバンクとの相性はよく、今年も8回連続出場のガールズグランプリでベテランの技と差し脚をきっと披露してくれるだろう。
鈴木美教 静岡 112期
鈴木美教は11月のガールズグランプリトライアルレースでは予選を2着、3着で突破、決勝は4着だったが、今年は11月までの優勝が9回あり賞金獲得額6位で2年ぶり2回目のガールズグランプリ出場となった。3月のコレクション福井ステージは6着、7月のガールズケイリンフェスティバルは決勝7着、そしてホームバンクで開催された9月のコレクション伊東温泉ステージは打鐘で積極的に仕掛けるも梅川風子に捌かれて5着に終わっており、その悔しさを晴らすべくガールズグランプリでは鈴木らしい果敢な攻めを見せてくれるだろう。
思い出のレース
ガールズグランプリ2019
児玉碧衣が捲り合戦を制してグランプリ連覇
奥井迪が前受け、その後ろに石井寛子、梅川風子、小林優香、佐藤水菜、児玉碧衣、石井貴子の並びで周回を重ねる。赤板過ぎまでそのままの隊列が続くが、打鐘から3番手の梅川風子が後方の動きを警戒しながら前との車間を切って仕掛けのタイミングを伺う。しかし、後方からの仕掛けがないまま奥井が最終ホームを先頭で通過して先行態勢に入る。梅川も大きく空いた車間を徐々に詰めて最終2コーナーから捲っていく。と同時に後ろにいた小林も仕掛け、6番手の佐藤を捌いて番手を上げていた児玉も巻き返してくる。最終バックでは児玉、小林、梅川の3車併走の捲り合戦となるが、小林の後輪に接触した梅川が落車、そこに石井寛子も巻き込まれて落車してしまう。大外を捲った児玉は2センターで前に出ると4コーナーでは小林に2車身の差をつけ、そのまま先頭でゴールインしてガールズグランプリ連覇を達成、最後尾から必死に追い上げた石井貴子がゴール前で小林を交わして2着、小林が3着に入る。
ガールズグランプリ2019ゴール
表彰