目の前に迫ってきました東京オリンピックのトラック自転車競技種目。ロードレース、マウンテンバイクが終わって、いよいよトラック種目に突入ですが、中野浩一トラック委員長から見て競輪選手の今大会の行方、メダル獲得の感触を聞きました!
中野浩一氏
-目前に迫りましたが中野トラック委員長からみて競輪選手のメダル獲得の感触はいかがでしょうか?
「男子ケイリンは世界選手権3大会連続銀メダル獲得(2018年河端朋之、2019年新田祐大、2020年脇本雄太)という実績があって、後は東京オリンピックで金メダルしかないでしょう。後は当日のメンバーがどうなるかですが、実は世界選手権はエントリーが各国最大3名で強い選手が出てきやすいのでメダル獲得が難しいのですが、オリンピックは各国最大2人(ケイリン・スプリント)しか出場出来ないので、勝ち上がりとしては少し楽になります。なので新田、脇本に決勝まで行ってもらうというのが最低限のノルマだと考えています。そしてメダルは獲れないことはないと思っているので何とか獲ってほしいですね。
男子スプリントは、予選の200mFDでどうなるかですね。ここでトップ4に入ればと思っていますが、ここが難しいでしょう。各国、各選手の状況が全く変わっているなかで、通常の世界選と同じように見ていいのかというのがありますが、そこは気にせず、いつものように戦えばいいのではないかと思っています。そうすれば、ベスト4に入ってくるでしょう。
小林優香は、女子ケイリンでのメダル獲得は大いに期待したいですね。ネイションズカップ香港大会の金メダル獲得もありますし。女子スプリントは一発いければメダルもあるのではないかなと思います。
エンデュランスの橋本英也は男子オムニアムに出場しますが、何事も無ければメダル獲得はあると思います。今までを見ていると、彼は肝心なところで何か起きる事が多いので、それさえ無ければ十分にメダルの獲得はあるでしょう。スクラッチ、テンポ、エリミネーションの3種目を終えたところでメダルを狙えるポジションをとって最終種目のポイントレースで、一気にメダルを獲ると思います。目前になりましたが、是非、応援してほしいですね」