暮れの大一番
グランプリ2019への出場権を掛けた戦いもついに終わりを迎えようとしている。
ボクシングならば12R
野球なら9回裏
サッカーならばアディショナルタイム
水戸黄門なら由美かおるの入浴シーンが終わった辺りか。
…………
なんか違うな
まぁそんな事はどうでもいいです。
競輪祭を残すのみとなった。
しかし今年は例年のグランプリ争いとは大きく異なる大きな点が1つあります。
そう
それは稼いでいる選手とめちゃめちゃ稼いでる選手との賞金差が激しいと言う事だ。
毎年、競輪祭の紙面には
9位条件 10位の〇〇が決勝5着以内に入った時〇〇が特別優秀2着以上の成績が必要
なんて正直理解困難な言葉が連日溢れるのだが今年はなんとボーダー選手がいたってシンプル。
現在9位の松浦悠士選手と10位の諸橋愛選手の賞金差がなんと1800万円以上あるのだ。
ようするに10位の諸橋選手以降の選手がグランプリ出場権を得るには優勝するしか無いんです。
準優勝でもダメ。
例年ならば競輪祭開催中は、賞金ランク13位くらいまでの選手は常に数字を計算出来るようポケットに電卓をしのばせており、異常なまでにズボンが変な膨らみを見せていたのだが今年はその姿が見られない可能性が高い。
計算が必要ないからだ。
実にさみしい。
私事ですが筆者は競輪祭時、賞金ボーダーでのGP争いを3回ほど経験しているので、
筆者クラスになると右ポケットには電卓、
そして左ポケットにはなんと…………
わかり………ますかね?
そうです。
小銭を入れていました。
小倉競輪場でドリップコーヒーを飲むには売店のツケではなく自動販売機を使わねばならないからです。
まぁグランプリ争いをしていてもコーヒーくらい飲みますからね。
なんのこっちゃいな。
そして小倉競輪場選手食堂と言えば鍋焼きうどんが有名です。
どの選手も注文したい逸品なのですが鍋焼きなのでスープが異常に熱い。
猫舌の新人が不用意に頼んでしまうと序盤フーフーするのに時間が掛かってしまい先に食べ終えた先輩たちを待たせるハメになります。
絶対に気をつけるべき。
………………
何の話しでしたっけ?
そうだ、グランプリ争いの話です。
結論、
ここまできたらジタバタした方が負けます。
「落車してもいい。どんな展開でも突っ込んでやる」
と失敗する選手ほどヤバい思考になる。
実際僕がそうでした(2回失敗)
心がととのっていないんです。
逆に
「なるようにしかならない」
と腹をくくった年はグランプリに行けました。
勝負ってそういう物なんです。
さぁ競輪祭が迫っている。
勝者も敗者も生まれるだろう。
筆者は引退した身だが競輪祭の事を考えると身体が熱くなる。
やはり競輪はいいね。
はやる気持ちを抑え静かにその時を待とうと思う。