月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
解説の仕事を色々な競輪場でやらせてもらっている。

G1、記念、F1、F2、チャレンジetc…

そういった中で、僕の解説の仕事はまずkeirin.jpで参加メンバー全員のデータを並べそのシリーズの〝核〟となる中心選手を数人ピックアップ、
そしてその開催を盛り上げる〝注目すべき選手〟を選ぶのだが今、1つの傾向が浮かび上がっています。

それは何かと言うと、
すべてのグレードにおいて、117期生がその〝注目〟のポジションに居るということだ。

そう、必ず居るんです。

間違いなく117期生の誰かがその開催を盛り上げているのだ。

言うなれば117期生はバラエティー番組でクッソ面白い場面に大体居るバイキングの小峠英二さん的立ち位置とも言える。

未だかつてこれほどスター性溢れた期はあっただろうか?

思えば117期生は競輪界で史上初となる早期卒業制度やルーキーシリーズなど世間の注目を集めた中でのデビューとなった。

正直な所、世間が無理やりスター選手を作り上げようとしている印象があり筆者は
『もっと伸び伸び走らせてあげたいな…』
と思ったのだが蓋を開けてみれば想像を遥かに超える活躍を見せている。

寺崎浩平、山口拳矢、町田太我のスピードはすでにS級上位級にも通用しているし、デビュー1年にも満たない中すでにS級昇班者は9名にものぼる。

さらにはすぐにS級に上がりそうな予備軍もわんさか居る状況で解説のネタにも困ることは無い。

『今話題の117期生』

というフレーズを筆者は何回口にしただろうか。

解説者の立場としては本当にありがたい限り。

そして何より競輪ファンは若者が好きだ。

そして若くて強い選手はさらに好きだ。

117期生というブランドを身にまとい、競輪界に一大ムーブメントを起こす可能性は充分にあると思う。

しかしながらなぜここまで117期生は強いのか…

僕なりに考えてみたのだか行き着く所は至ってシンプルだった。

まずは競輪選手養成所にナショナルチームヘッドコーチなどが関わるようになりハイクオリティかつハイボリュームなトレーニングを積める環境下にあったという事。

そして2つ目は複数のスーパースター候補が早くもS級でも通用する姿を見せたことにより『アイツがやれるなら俺だってやれるはず』という概念が同期生に蔓延しS級でも戦えるイメージがしやすくなった事。

そして3つ目は117期生が卒業間近、養成所でOB代表の加藤慎平の講演を聞いて覚醒しちゃったんじゃないかという事。

この中で2つは確実に当てはまると僕は確信しています。

さぁここ数年のうちに間違いなく競輪界を席巻しそうな117期生、今のうちに名前を覚えておいた方が良いですよ。