月刊競輪WEB|KEIRIN.JP
最近は時間さえあればYouTubeを見ている。

時代の流れなのか…

しかしながらよく出来たコンテンツだ。

有益な情報が簡単に、しかも無料で手に入る。

勉強にも使えるし暇つぶしにも持ってこいだ。

そんなYouTubeだが我が競輪界にも当然影響を与えている。

現役の競輪選手が自らのYouTubeチャンネルを開設する競輪YouTuberの誕生だ。

グランプリレーサーの金子貴志選手(愛知75期)のカラフルスタイルを筆頭に守谷陽介選手(岡山87期)のモリモリ『陽tube』などバラエティー豊かな選手達が名を連ねる。

しかしだ…
YouTubeがいくらドル箱コンテンツと言えど視聴者の興味を惹かなければ人気チャンネルにはなれない。
金子選手も初期は自転車の紹介や練習風景などを中心とした動画が多かったがいつの間にかソロキャンプ動画だらけになった。

素晴らしい方向転換だと思う。
世間に受けそうな事と、自分がやりたい事。
これは余程の事が無い限り一致する事は無い。
今はただオジサンがソロキャンプする動画になっているがなぜか筆者は毎回見てしまう。

守谷選手もそうだ。
初期の動画は『自分がやりたい事』をやっていた。筋トレ風景を動画に撮りオシャレに編集。
時にはカッコつけたVlog(自分の自然体を表現する動画)。
それを載せ続けた結果……
再生回数50回や100回の低再生回数ばかりが続いた。

そこで守谷選手は何をしたか?
なんと競輪界次世代エースである町田太我選手(広島117期)の力を借りたのだ!
これには恐れ入った。
その動画は1万回再生近くまで再生され、普段の100倍もの再生回数を記録したのだ。
そしてそれだけで終わらないのが守屋選手。
今度は同期の平原康多(埼玉87期)を使って動画を撮影し、現在1.8万回再生を記録している。
もう見境は無いだろう。
ある意味素晴らしい。

再生回数に魂を売ったレーサー守谷陽介のモリモリ『陽tube』の今後に注目だ。

そんな筆者も競輪選手YouTuberの動画は結構観る。
1番のお気に入りは齋藤仁選手(徳島83期)の
『仁-HY-チャンネル』
である。

登録者数300人と選手YouTuberとしては最小人数だろう。
しかし動画は圧巻。

仁ちゃん初のメントスコーラ編(1回目)はお世辞抜きで300回は見た。
現在の再生回数は900回なので筆者だけで3分の1の再生数を稼いだ計算になる。
仁ちゃん考案3.92体操を発表したケイリンエクササイズ編も秀逸だった。
現在再生回数が1100回とプチバズった状態なのも理解出来る。
ギア版を持ってない一般の方の為に0.00体操を準備しているのも痒いところに手が届く仁チャンネルだ。
声だけ出演するプロデューサーの吉川嘉斗選手(徳島105期)の手腕が実に素晴らしい。

最後に……
ギャンブルレーサーである競輪選手が何をくだらない事をやっているんだ?
と思う競輪ファンも中には居ると思う。
しかし僕はこうやって勇気を持って自転車に乗る以外で世の中に発信し続けてくれる選手達の事を心から応援したいと思う。
筆者のGoodボタンでの支援は確定だ。