ルーキーシリーズ大宮レポート
ルーキーシリーズ3回目は大宮競輪場で行われました。
田口勇介、吉田有希、木村皆斗、山本浩成ら初めての選手もいましたが、ほとんどが2回目以上ということもあり、少しずつ落ち着いた雰囲気が検車場にいても出てきました。それはレースにも表れています。自分の持ち味、卒業した後の皆の力を考えながら走っている様子が見られました。
初日、2日目とも1着選手が2レース以外同じ、そして、地元の飯田風音、桑名僚也の2名が初勝利を飾りました。
■120期の決勝メンバー
1番車・飯田風音(埼玉)
2番車・吉川美穂(和歌山)
3番車・太田瑛美(三重)
4番車・本多優(群馬)
5番車・宮本杏夏(岡山)
6番車・西脇美唯奈(愛知)
7番車・高木香帆(岩手)
レースは、太田、高木、飯田、西脇、吉川、宮本、本多で並ぶ。残り2周前から飯田が上昇し、一旦番手に入った。打鐘2センターから宮本があがるが、それよりも早く最終ホームから飯田が駆けた。その外から西脇も駆け、2人の壮絶なもがき合いは最後の直線まで続く。外3番手で並走していたところから吉川が捲り追い込んでいき、優勝を決めた。2着に西脇。3着に西脇の後ろから追い込んだ本多。4着に飯田が入った。
最終ホーム
最終1センター過ぎ
最終バック
最終4コーナー
ゴール
■レース後コメント
優勝の吉川美穂
「優勝できてホッとしていますし、すごく嬉しいです。今回は3日間とも落ち着いて走れたのでよかったですね。強い2人がやりあっていたので、行けるかなと思いました。最後は思っていたより伸びなかったので焦りましたね。でも、最後まであきらめずに踏み切れたと思います。あとはもっとスピードをつけて、自分でスピードをつけていけるようになりたいですね」
2着の西脇美唯奈
「いいレースはできたと思います。並走して、風音とお互い粘れていたので、いい経験ができたと思います。これで2着は嬉しいですね。もう苦しくて辞めようかとも思ったんですけど、友達でもありライバルでもある風音と戦えるくらいまで、ちょっとは自分が成長できたんじゃないかと思います」
3着の本多優
「外を踏んで苦しかったです。今回、初日はちょっとトラブルがあったんですけど、しっかり500バンクを経験できたので、それを今後に活かしていきたいと思います。課題はシッティングの状態で加速できるようにですね。最後たれてしまったので、そこを落とさないで加速できるように脚力をつけていきたいです」
4着の飯田風音
「合わせ切れたら勝ちだったけど、合わせ切れなかったのでダメでしたね。もっともっと練習しなきゃいけないなと思います。先行してもペースをうまくつかめていないのでそういうとこが課題ですね」
5着の高木香帆
「ちょっと難しかったですね。皆、外側でも強かったです。4コーナーで西脇さんと吉川さんのところが空いたので行ったけど、そうしたら2人ともマックスだったんでダメでしたけど、もう少し早めに行っていればよかったです。コンディションは悪くなかったし、全力は出せたのでよかったですね。課題はもう少し落ち着いて走ることですね」
6着の宮本杏夏
「前々でやろうと思ったけど、迷ってしまってその間に前が出ちゃって、それに乗ろうかなと思ったけど、続いていっちゃっていたので、結局後ろになっちゃいました。難しい…。本デビューまで1ヵ月しっかり練習できるので、もっと脚をつけて、先輩たちと走っても確定板に乗れるように頑張りたいと思います」
7着の太田瑛美
「スタートを取って自分で駆けたかったけど、飯田さんが思っていたよりも早いタイミングで来て、突っ張ろうと思ったけどスピードがよくて前に出させてしまって、そこから西脇さんも来て、それに皆が続いて、出れなくなってしまいました。500は初めてだけどいい競走はできたと思うし、次の400の和歌山でもいい走りをしたいと思います」
優勝の吉川美穂
2着の西脇美唯奈
3着の本多優
■119期の決勝メンバー
1番車・桑名僚也(埼玉)
2番車・金田涼馬(神奈川)
3番車・山根将太(岡山)
4番車・木村佑来(宮城)
5番車・新村穣(神奈川)
6番車・上野雅彦(香川)
7番車・平山優太(福島)
レースは、山根、上野、木村、平山、桑名、新村、金田の並びで周回を重ねる。打鐘から新村が先行、それを金田が追走する。山根は3番手に入った。最終2コーナーから山根が捲っていき、バックでは前に出切った。後方から木村も捲っていき、3コーナー前で上野が落車のアクシデント。木村も追い込んでいくが、山根が押し切って優勝。2着が木村、3着に桑名が入った。
周回
打鐘2センター
最終ホーム
最終バック
ゴール
■レース後コメント
1着の山根将太
「ラインを組んだ上野君が落車しちゃったので申し訳ないなって思っています。作戦は前を取って、自分で駆けるか後ろの様子を見て考えようと思っていました。上野君とワンツーを考えていたので、早めに仕掛けようと思っていました。後ろのスピードがすごかったので、自分の脚にあんまりきれはなかったように感じました。ゴールは(木村と)一緒くらいかなと思ったんですけど、残れたのでよかったです。和歌山は、今回の反省を活かしながら、もっと積極的に仕掛けるようにしたいです」
2着の木村佑来
「前を取って来た人に合わせるとか前を取らなくても後ろからとか考えていたんですけど、全然考えている風にならなくて予想外の動きが多くて焦ってしまいました。後ろに平山さんもいるし、早めに行こうと思って行ってはみたけど、落車があって、山根さんもゴールまでしっかり踏んでいたので、ちょっと自分の力不足を感じました。自分はあまり長い距離を踏むのが得意ではないのでそこを改善して、本デビューしてからは先輩と決められるように頑張っていきたいと思います」
3着の桑名僚也
「自在には立ち回れたので、そこはよかったと思います。好位を取ったと思ったところ落車があって、そこで脚がちょっと止まってしまったので残念な部分はありました。それでも3着に入れたのはよかったけど、皆、脚があるのを感じたので、自分も練習して7月にむけて強くなれるように頑張りたいと思います」
4着の平山優太
「スタートで予想外で焦ってしまいましたが、そこは本デビューしてからもあることなので、そこで焦ってしまうようではダメだと思うので、落ち着いて走る心を身につけていきたいと思います。色々と課題もわかったので、そこを改善して7月をむかえたいです。それで強くなったと言われるように頑張りたいですね!」
5着の新村穣
「決勝はラインを組んでる2人が先行争いにならないなら、自分で先行した方がチャンスあるなと思っていたので、行くって決めていました。山根君も長い距離を踏めるので対処しきれなかったですね。1コーナーはしっかり踏めたので、そこで1回止められたことは何もできなかったわけではないかなと思いました。でも、バックですんなり行かれてしまっているので、そこでしっかり踏まないと、本デビューしてからのライン戦でも決められないと思うので、決勝で先行して自分の力不足や脚の使いどころとか勉強になったことはたくさんありました」
6着の金田涼馬
「正直、落車したかと思いました。後輪は浮いたんですけど、これはなんとか後ろに重心を置いたらいけるかなと思って、とっさに重心を後ろに置いて、なんとかなりました。やっぱり決勝になると皆落ち着きがなくて予選と同じようには走れないですね。ラインとか考えてなくて、たまたま新村さんの後ろに入っちゃって、自分で行けばいいのに変にそこ番手に入ったし何かをしなきゃを考えてしまって、出るのが遅れてしまいました」
優勝の山根将太
2着の木村佑来
3着の桑名僚也