ACCトラックアジアカップ2003結果<1日目>



昨日からの雨も上がり爽やかな秋晴れの下、京王閣競輪場(東京都調布市)で「ACC トラック アジアカップ 2003 日本ラウンド」が開催されました。大会は2日間にわたり、今日はスプリント・個人追い抜き・ポイントレースなど5種目が行われ、明日はケイリン、1kmT.T・チームスプリント決勝などが行われる予定です。なお、2階の特別観覧席は無料で開放されています。
「ACCトラック アジアカップ」は、世界規模でのトラックレースの普及と発展を掲げた国際自転車競技連合の意向を受け、今年から開催されています。初開催となる本年は、第1戦はタイラウンド、そして第2戦はこの日本ラウンドと2回戦となっており、トータル2戦のポイントで優勝を競うことになります。第1戦のタイラウンドではホスト国タイが1位で通過しました。
本来ならこの大会は春に行われる予定でしたが、SARSの影響で11月までずれ、イスラム国はラマダン(断食月)に入ったため参加を見送りました。その結果、参加国が日本、タイ、韓国、台湾の4カ国となり、こぢんまりとした大会となりましたが、選手の組織的な強化に取り組んでいる日本にとっては、来年行われるアテネオリンピックに向けての足がかり的な大会になるはずです。


<男子スプリント>
1 小嶋 敬二(石川・74期)
2 永井 清史(岐阜・88期)
3 イ・ミョンヒョン(韓国)
男子スプリント決勝は、予選の200mT.Tで圧倒的なタイムを叩き出し、また1/4、1/2決勝を危なげなく勝ち上がった小嶋敬二(石川・74期)、永井清史(岐阜・88期)という日本人二人の戦いになった。1本目、2本目とも最終2コーナーから仕掛けた小嶋が先行し逃げ切り勝ちを収め、優勝した。今年グランプリ出場を決めているタイトルホルダー小嶋と、競輪界期待の大型新人永井との対決であったが、小嶋の貫禄勝ちになった。今後、永井がS級で活躍するようになれば、永井―小嶋という並びもあるかも、と感じさせるレースだった。




<男子ポイントレース>
1 チェ・スニョン(韓国)
3 西谷 泰治(日本)
4 窓場 加乃敏(京都・59期)
この競技、日本の第一人者である飯島誠がオープン参加である日本実業団選抜の一員として参加しているため、表彰の対象とはなっていない(飯島は2位で入線)が、その飯島を退けて優勝したチェ・スニョン(韓国)は強い。まだ若い選手なので将来性は充分にありそうだ。

※2位の飯島誠選手はオープン参加のため、着位がありません。
 




<男子4Km個人追抜競走>
1 内田 慶(栃木・87期)  4'44"019
2 チャン・ソンジェ(韓国)  4'50"173
3 ファン・チシェン(台湾)  5'06"914
予選ではチャン・ソンジュ(韓国)に6秒も離された内田慶(栃木・87期)だったが、そこはこの種目、日本の第一人者である内田は、決勝では逆に6秒離して優勝した。予選では流していたらしい…




<女子スプリント>
1 イ・ミンヘ(韓国)
2 キム・ヨンミ(韓国)
3 太刀川 麻也(日本)
 




<女子3Km個人追抜競走>
1 ハン・ソンヒ(韓国)
2 ファン・ホーシン(台湾)




<男子チームスプリント-予選->
“ロスの超特急”と異名を取ったロス五輪スプリントの銅メダリスト坂本勉(青森・57期)が第1走者、第2走者は永井清史、第3走者は大森慶一(北海道・88期)という布陣の日本チーム。第1走者坂本のダッシュが今一つだったが、総合力で勝る日本は余裕の1番時計で予選をクリアーした。


当ページへのお問い合わせは webmaster@keirin.go.jp
COPYRIGHT(C) JAPAN KEIRIN ASSOCIATION, All Rights Reserved.