シドニーレポート No.3

記事・写真:白土 智一 特派員(ドイツ・デュッセルドルフ)

9月14日(木) シドニー・オリンピック開幕前夜

聖火もいよいよシドニー市内に到着し 今晩は市役所前でベッド(?)に入りました。 さあ、待ちに待ったシドニーオリンピックが 現地時間明日18時の開会式で、いよいよ開幕します。 翌16日から始まる自転車トラック競技に出場する選手たちは 日本チームの6名を含む全員が既にシドニー入りし、 本日午後には監督会議が実施されました。 熱戦の舞台となるダンク・グレイ・ベロドロームも準備万端。 18時から行われた日本チームの練習には オーバーワーク気味の神山、長塚を除く 稲村、太田、飯島、森本の4選手が参加し 間近に迫った開幕に備え、 最後の調整に余念がありませんでした。 フランスを始めとする各国の強豪たちも いつもとは顔つきが違うようです。 日本と同じ時間帯での練習となったオーストラリアチームは 第1走者S.イーディ、第2走者G.ネイワンド、第3走者D.ヒルという 日本でもおなじみの顔ぶれでオリンピックスプリントの練習を繰り返し 第1走者のS.イーディーが1周17秒台の好タイムで快走していました。

明日のメーンスタジアム入りを前に市役所前で静かに燃える「聖火」

会場のダンク・グレイ・ベロドロームも準備万端。あとは16日の競技開始を待つばかり
フランスチームも1kmタイムトライアル優勝候補のA.トゥルナンをはじめ F.ルソー、L.ガネ、F.マニェ等が軽い練習を行いました。 若干の緊張感は感じられるものの、 それぞれが各種目の優勝候補らしいスムーズなペダリングで周回していました。 前回のアトランタで1kmタイムトライアルの優勝候補の筆頭に上げられなが ら、 まさかのクリップバンド外れにより金メダルを逃した オーストラリアのS.ケリーは レーサーシューズがペダルから絶対に外れない方法を見つけました。 そう、シューズをペダルにねじ止めしてしまったのです! どの顔も、4年に1度のチャンスを自分のものにしようと ギラギラと輝いています。 まさに「虎視眈々」といったところでしょうか。

オリンピックスプリント優勝候補のフランスチーム。バラしても強い3人が一緒に走るんだから、、、

カウント「0」でスムーズにスタートを切る稲村。本番でも完璧なスタートを決めてほしい




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