フライタークレース(日本語直訳=金曜日のレース)は毎年ドイツのケルンで行われているトラックレースだ。UCIの競技カレンダーには 「Die Freitag Nacht =金曜日の夜」と書いてある(もっとも語尾の「レース」は省略しているのだろうが)
しかし、会場に行くとメインスポンサーのボルボの"Volvo Night"となっていた(入
場料20マルク、駐車料金5マルク)。
今大会の会場となった「アルベルト‐リヒター自転車競技場」は、大聖堂で有名なケルンの中心部から車で約20分ほどの町ムンデルスドルフにある。このイベントには、地元ドイツの英雄イェンス・フィードラー(Jens Fiedler)、昨年の世界選スプリントの覇者ヤン・ファン・アイデン(Jan van Eijden)、ベルリンのアイク・ポコルニー(Eyk Pokorny)、さらにラトビアからは今春の国際競輪で大活躍したアイナルス・キクシス(Ainers Kiksis)、オーストラリアからは前回のWCマレーシア大会でスプリントとケイリンを制したJ.ダイカ(オーストラリア)も出場した。
また、このケルンの自転車競技場でエティネ・デ・ヴィルデ(Etinne de Wildes)
の姿が見られるのはこれが最後となる。彼は43歳を迎えたベルギー人で自転車スポーツ界の語り草となっているが、今季の6日間レースを最後にその選手生活にピリオドを打ち地元のファンの前から姿を消す。2度の世界選優勝の経験を持つデ・ヴィルデ選手は、6日間レースへの参加はこれまでに189回を数え、そのうち38回のレースに勝利を収めている。このレースにおける総合ランクは7位である。1987/1988年から1997/1998年にかけてはケルンの競技会に毎年参加しており、このスポーツ会場では3度の栄冠に輝いている。彼はベルギー出身にもかかわらず地元ケルンの観衆からは"地域の花形選手"として人気を博してきた。
会場はかなりの入場者で自転車競技の人気の高さが感じられる(写真下)。 |
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またタンデム種目もあったりしてなかなか面白いのである(写真右)。
会場は音楽(JAZZ)がガンガンで、バンク内はビアホールさながらの状態。お祭りのような自転車大会であった。 |
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