本日、川崎競輪場に於いて103回生、104回生の卒業記念レース初日が行われました。
初めに滝澤正光校長の訓示があり、103回生、104回生は学校最後のレースに気合いを入れて臨みました。
選手宣誓は、103回生谷口明正生徒、104回生猪頭香緒里生徒が務めました。
初日は、103回生が予選1、予選2を走り、明日の準決勝戦に臨みます。104回生は明日行われる決勝進出生徒が決定しました。1番車三宅愛梨生徒、2番車梶田舞生徒、3番車田中まい生徒、4番車山原さくら生徒、5番車矢野光世生徒、6番車杉沢毛伊子生徒、7番車石井寛子生徒の7名で卒業記念レースチャンピオンを争います。103回生、104回生の熱いレースを是非ご観戦ください。
校長訓示 |
選手宣誓 |
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【103回生】
競輪学校中根教務課長講評
「103回生は乗り込みを中心に、基礎体力と持久力の向上を目指して、体育の時間にはナショナルチームのトレーニング理論を取り入れ、自転車競技特性に合わせた基礎体力作りを重視してやりました。試走記録会から始まって、2回の登坂トーナメント、3回の記録会、2回のトーナメントと、要所、要所に目標を持たせ、生徒のモチベーションを維持しつつ、訓練を実施してきました。95回生以来のゴールデンキャップ獲得者を出し、全体的に高い脚力を有しており、実戦で即活躍が期待できる回生だと思います」 |
在校1位:長尾拳太
「幼稚園くらいの頃から母や祖父に連れられて競輪場に行っていて、小さい頃から競輪を知っていて、選手の姿を見て『カッコイイな』と思っていました。でも、なかなか自転車をやる機会がなくて、家の近くに自転車部のある高校があったので、そこに入学してから自転車競技を始めました。高校時代に全国大会に出るなどして、それなりの成績を残せたこともあり、競輪選手としてやっていけそうだと思い選手を目指しました。競輪を見に行ったのは小さい頃などでレースなどはあまり覚えていませんが、山田裕仁さん等が走っていて、母や祖母と一緒に応援していた記憶があります。目標選手の近藤龍徳さんは、高校の先輩で、僕と入れ替わりで卒業されたんですけど、高校の先生にも、教官の小林信太郎先生にも『近藤はすごかった』という話を聞くので、いつか先輩に追いつきたいと思って練習してきて、近い目標は近藤選手だなと思って目標に挙げました。僕はあまりタイムを出すのは得意ではなく、記録会ではあまり成績を残せなかったんですけど、でも、競走訓練はあまりタイムは関係なく、自分の走り方次第で強い選手にも勝てるので、自分は人に負けるのは嫌いだし、在校1位を狙っていたわけではないですけど、走っていたら1位になっていました」 |
在校2位:嶋津拓弥
「大学でトライアスロンをやっていて、トライアスロンを続けるべきか、他のことに挑戦しようか悩んで、最終的に競輪を選びました。トライアスロンもランと自転車は得意でした。愛好会で、師匠の近藤俊明さんが面倒を見てくれることになりました。まだまだ実力不足なので、特にトップスピードや瞬発力を強化していかないと、まだまだ通用しないなと思います。競走訓練の前期、中期くらいまでは戦法にこだわって、なるべく先行したり、自分でレースを動かそうとしていたのですが、自分も負けず嫌いなので、後期に入ってから勝ちにこだわるようにしていった結果が2位まで上がってこれました。でも、まだまだ先行回数もできてないので、順位は2位ですけど、まだまだですね」 |
在校3位:川口聖二
「親の影響で競輪を知り、そして、兄(公太郎)も選手になったので、僕も目指そうと思いました。(長尾)とは同じ高校で同級生なので、やはり意識し合ってやっていました。やはり負けたくないですね。同じ目標を持った人たちと1年間一緒に訓練してきて、充実した1年だったと思います。尊敬する選手は師匠の藤原誠さん。練習は闘心会の人たちと練習します。目標は、深谷知広さんのような力強い走りとか、脇本雄太さんのような力強い先行をしたいです」 |
在校4位:和田誠寿
「高校2年の時に進路を大学に行くか、どうするか考え始めて、そこで身近に父(和田誠吾)が選手でいたので、僕も選手になろうと思いました。最初は父に反対されました。周りが皆、大学進学だったのと、競輪選手のきつさを知っているので、大学に行った方がいいんじゃないかと言われました。最後は、自分が決めた道ならと応援してくれるようになりました。父からのアドバイスは『怪我をしないように、健康な身体で帰ってこい』と言われました。父のような、立派な選手になりたいと思います」 |
在校5位:田中誇士
「小学生の低学年くらいから、叔父(鈴木浩之)の姿に憧れて、競輪選手を目指そうと思いました。叔父さんとは直接一緒に練習する機会はあまりなかったんですけども、色々アドバイスをもらいました。自転車は高校から始めて、競技の結果もある程度残して、競輪学校に入ってきました。訓練も乗り込みが中心だったので、慣れない部分はあり、最初は大変だったんですけど、これが後の選手生活に生かせると思うので、充実した一年だったと思います。静岡を代表するような選手になりたいです。あまり先行選手がいないので、新田康仁さんのような、前で引っ張っていく選手を目指したいと思っています」 |
在校6位:小酒大勇
「小学校の高学年の頃から競輪選手になりたいと思っていました。自分は前期の時に在校1位にいたんですけど、後半は先行していかないとって思って、競走訓練でも先行主体にやってきて、結果的に6位まで下がってしまったんですけど、でも、中身のある学校生活だったと思います。目標とする選手は、師匠の鈴木謙太郎さんです。デビューしたら先行で頑張っていきたいと思います」 |
在校7位:谷口遼平
「両親が競輪好きで、小さい頃から競輪を見に行くことがあったんですけど、それで、高校から自転車競技を始め、その延長で競輪選手を目指しました。朝明高校の先輩たちからはアドバイスをもらったんですけど、なかなか実戦することができなかったので、そこは反省するところが多いです。目標は浅井康太さんです。練習も一緒にいっぱいしてくれますね。いつか、前を任せてもらえるような選手になりたいと思います」 |
適性1位:北川大五郎
「はじめは思いつきだったんですけども、自分の実家の隣が競輪選手(泉利和)だったので、それで高校までは陸上競技をしていたんですが、進路をどうしようかと思って、競輪選手になりたいと思い、選手を目指しました。自転車に乗り始めて、まだ1年経ってないんですけど、乗り込み中心だったので、初心者の自分には適している練習だったと思います。同期に色々な人がいたので、とても勉強になり、充実した1年だったと思います。まだまだわからないのですが、プロデビューまでには、競輪選手をやっていけるという自信をつけてデビューしたいと思います」 |
【104回生】
競輪学校中根教務課長講評
「104回生についても102回生同様、乗り込みを中心にということで、基礎脚力と持久力の向上を目指しました。特に体力面でナショナルチームのトレーニングを取り入れて基礎体力の向上を中心に図っています。前回生よりも平均的な記録は上回っています。生徒数が33名から18名になっていますので基本的には平均記録は上回っています。エリート班については前回生以上、男子生徒との合同訓練の回数を増やして、刺激を与えた訓練をやっています。また200メートル、400メートル、1000メートルの三種目で学校記録を塗り替えたという事もあり、全体的に入学当初よりも成長が著しく、女子2期生としてガールズケイリンを盛り上げてくれると期待しております」 |
在校1位:石井寛子
「高校一年生から自転車競技を始めたんですが、その時に競輪選手があるというのを知って女子もあればいいなと思っていて、あれば是非やりたいと高校生の時から思っていました。
自転車競技で目指していたものはオリンピックですが、練習している時期にガールズケイリンのイベントが始り、それに参加しているなかで何度か優勝させていただいて楽しいなと感じました。
学校生活の一年間を振り返ると、一年間はナショナルチームと学校との両立だったんですけど、学校の練習は大変でした。前期は乗り込み中心で100周回がありましたし、後期は滝澤校長先生に呼んでいただいて、男子との練習をさせていただいたのが大変でしたが頑張り、結果かなり強くなったと思います。
5月のプロデビューに向けてはお客様に見に来ていただけるように面白いレースをして行きたいと思います」
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在校2位:山原さくら
「ずっと父(山原利秀)の姿を見て育ってきたんですけども、正直自転車に乗りたいとは思わなくて、自分が自転車競技を始めたのは高校3年生からです。その時は女子競輪が復活するとはうかがったんですけど女子競輪まで自分の足がとどいていないと思ったので、全く意識はしていなかったです。アマチュアで2年ほど自転車乗って、そこから父と話をしてガールズケイリンの事を考えるようになりました。父は何度も落車をして脱臼や骨折しているので、娘にはそのような目に遭わせたくないと思ったのか最初の頃は結構反対していたんですけど、母の方が毎日のように乗ってくれ乗ってくれ乗ってみたら面白いぞと沢山言ってくれたので、父も渋々賛成してくれて選手を目指しました。
競輪学校の一年間を振り返ると、自分は全く持久力が無いまま競輪学校に入学して、一年間かけて自分の体重も落ち始めて、やっと体格的にも仕上がってきました。一年間かけて沢山の先生のご指導により、少しずつですが持久力も上がってきて、今まで自転車を乗ってきた中で一番仕上がっていると思います。早く走りたいという気持ちもあるんですけど、まだまだ劣っている部分が沢山ありますし、先輩方のレースを見てまだまだ強化していかなくてはいけないところがあると思うと、自分が自信を持てるレースが出来るようになってからじゃないと、早く走りたいなと言えないなという思いです。
デビュー後は前へ前へ動いていける面白みのある、勝っても負けても強かったってお客さんに言ってもらえるような選手になりたいと思います」
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在校3位:田中まい
「自転車競技を始めたのは父(田中進)の影響があったからです。高校から自転車競技を始めて自分が男だったら競輪選手になれるのになと思った事がありました。大学でもっと自分を高めていきたいと思って進学し自転車競技を続けてましたら、その時にガールズケイリンのイベントレースが始まり、参加するようになり、そこで女子競輪が復活すると聞き、自分もプロになりたいなと思っていたので、挑戦しました。
今の自分には、まだまだダッシュ力も足りないのでもっともっと練習していかないといけないなと思っています。
在学中にガールズケイリンのレースを見て早く走りたいなという強い気持ちがありました。もっともっと脚力を付けて先行して逃げ切れるような強い選手になっていきたいと思います」
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在校4位:三宅愛梨
「自転車競技を高校2年から始めたんですけども、兄が競輪選手を目指していたのがあって、それがきっかけで始めました。当時、ガールケイリンが始まると言われていたので、一期生で競輪学校を受けようと思っていたんですけど、様子見で大学に進学して。でも石井寛子さんが競輪学校2期生で入学すると聞いたので、同じ環境で練習出来たらと思って2期生で受ける事を決めました。大学は中退しました。
学校を卒業してしまうと女子の18人という大勢で練習する事は出来ないので良い環境で練習できたと思います。
プロデビュー後ですが、今のガールズケイリンを見て、少し動きが無くなってきたと思うので、自分達がデビューしてしっかり動いて、お客様をもっともっと呼べるようになったらいいと思います。自分でレースを作っていけるように頑張りたいです」
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在校5位:梶田舞
「一昨年、トライアスロン競技から、自転車競技に転向しようという決意をもとにバンクに行ったときに、坂本英一さんに弟子入りする条件がガールズケイリンに応募するということだったので申し込みギリギリで2期生に申し込みしました。
トライアスロン時代から自転車は得意でしたが、3競技あるので自転車だけ得意でもダメなのでその時のコーチに自転車だけに絞った方がオリンピックに近いのではないかと言われ、こちらの方に転向してきました。
学校生活は、試走記録会で自分は全部一番だったんですけど、自分の中でプレッシャーとか、悩む事が多すぎて、自分の心の弱さでタイムを伸ばす事が出来なかったのが学校生活ではすごく後悔しています。学校で学んだ事が沢山あるのでそれを活かして、デビュー後は全て自己責任になるので何も言い訳せず自分を信じて頑張りたいと思います。オリンピックはまずは日本一になって、そこから世界一を目指していきたいと思います。プロデビュー後は存在感のある選手になりたいので、先行逃げ切りを目指して頑張っていきたいと思います」
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適性1位:奈良岡彩子
「競輪選手を目指した動機は、ソフトボールの実業団チームがある会社に入社し、3年間ソフトボールをした後に進路を迷っていた時、知り合いの方に勧められてそこから選手を目指しました。ピストレーサーに乗ったのは競輪学校からです。乗り込みから始まって、1年間を通して脚力作りに励んで力をつけたと思います。同じソフトボールをやっていた小林莉子さんが活躍していて格好良いですし、デビューして早く自分もそこに入って、その中でも目立つ選手になりたいと思います。自分からレースを作れるような、そしてファンからも選手からも応援されるような選手になりたいと思います」 |
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1番車 三宅愛梨
「予選1と2は自分で動いて、ハプニングもあったけど、とりあえず自分で動いて着を狙おうと思っていたので、良いレースはできたと思います。予選3は着を狙おうと思っていたので1着を取れて良かったです。競輪の神様が降りたのかわからないですけど、決勝戦は1番車が取れたので、自分は動いて着に入れるように目指したいと思います」 |
2番車 梶田舞
「予選3個レースでは、なかなか自分のレースが出来ていなかったと思います。いつもはもっと力強い先行ができているのですが、やはり学校最後のレースと思うと動きが固くなってしまって、いつもは出切れるところで出切れていないので、そこが反省点です。着にこだわらず走ったけど、前回のトーナメントでは決勝にも乗れなかったのですが、今回は運よく決勝に乗ることができて嬉しく思っています。決勝戦は自分らしいレースをしたいと思います」 |
3番車 田中まい
「予選は、決勝戦に乗りたかったので、着にこだわるレースをしました。行ける位置から全力で走れたと思います。競輪学校生としてこのメンバーで走るのは最後なので、楽しんで、そして積極的なレースをして、優勝を目指したいと思います」 |
4番車 山原さくら
「予選3レースは自分らしくないレースをしてしまいました。頑張ってきて、学校生活の集大成である決勝戦に乗ることが自分の目標だったので、予選2と3は勝ちを意識して走りました。決勝戦に乗ることができたのですが、初日は悔いが残ったので、決勝戦はいつも通りの自分で、最後のレースなので、力強く終えたいと思います」
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5番車 矢野光世
「予選3レースとも着にこだわって走りました。絶対に決勝戦に乗りたいと思っていたので、ちょっと積極的に動けてなかったかなと思いますが、目標の決勝に乗ることができて満足しています。決勝戦は、予選よりも前々に積極的に動いて、最後に全力を出し切りたいと思います」 |
6番車 杉沢毛伊子
「最近の競走訓練が消極的だったので、心を入れ替えて、今回は自分から動こうと思っていました。結果、決勝戦に乗れたのは自分でもびっくりです。でも、乗ったからには、今まで指導してくれた教官方への感謝の気持ちや皆への感謝の気持ちを持って走りたいと思います」 |
7番車 石井寛子
「初日を振り返ると、切れのないレースだったと思います。固くなってしまい、これが卒業記念レースなのかなって感じます。教官にも『先行します』と言っていたんですけども、実行できていませんでした。私は、このメンバーで走る時はくじ運も着も悪くて、なかなか伸び、伸びと走れないので、決勝戦は楽しんで自分のレースが出来たらと思います」 |
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