【2013日韓競輪対抗戦】2日目レポート・動画配信

配信日:2013年11月3日
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佐藤友和が雪辱の1着!
激戦の2日目を終え、日韓両国の決勝メンバーが決定した。

11月2日(土)、韓国・光明競輪場で2013日韓競輪対抗戦の2日目のレースが行われた。初日と2日目の獲得ポイントにより決勝の椅子を争うトーナメント方式であるが、決勝への進出者が各国4名とされているため、2日目のレースでは日本選手間でも得点争いがシビアなものとなった。しかし、初日のレースの雪辱を果たすべく、前日の教訓を活かしながら日本勢は果敢に戦いを挑んだ。

光明競輪場


ローラーに乗る伏見選手を見つめる韓国選手達。
日本のトップ選手は韓国選手にとっても憧れの存在

11Rは井上嵩、松岡貴久、成田和也、新田康仁が出走。日韓の選手が2分して並ぶ展開、残り2周で日本勢が上昇。韓国勢を押さえた先頭の松岡が車を下げると、その番手から井上嵩が打鐘先行。打鐘過ぎ3コーナーからキム・ベヨンら韓国勢が追い上げ、さらにその番手からチョン・ヨンギュが発進し、大外から猛烈な捲りを放つ。そのまま前団の日本勢を飲み込み、ホン・ソッカンがチョン・ヨンギュを差し切って1着。チョン・ヨンギュは2着。3着には後方から松岡貴久が流れ込んだ。また、ゴール前では井上嵩が新田康仁と接触し、落車するというアクシデントもあった。
3着の松岡は「もう少し前にいたかったけど結局後ろからの競走になってしまいましたね。打鐘過ぎに韓国選手に2回くらいバックを踏まれて無駄足を使ってしまいました。韓国選手は前に踏む力がすごいです。」と韓国選手の実力に頭を下げつつ、「(昨日は7着で)着順が上がり目なので明日はいつも通りゲリラ戦法で頑張ります。」と3日目の善戦を誓った。

松岡貴久選手
ゴール前の落車の影響もあり見せ場なく6着に沈んだ成田。「韓国選手は強かったです。人気になっているのに連に絡めなくてファンに申し訳ないですね。明日は3着までには入れるように頑張りたいです。」と思い通りにいかない歯痒さをにじませた。

成田和也選手

12Rは田中誠、井上昌己、伊藤健詞、佐藤友和が出走。打鐘過ぎから田中誠が伊藤健詞をしたがえて先行するとすかさずユ・テボクら韓国勢が追撃。最終Bでユ・テボクが田中を交わし先頭に立つと、イン・チファン-ノ・テギョンが番手発進。またも韓国勢がワンツーと思われたが、3番手で脚をためていた佐藤友和が直線強襲し1着。2着にイン・チファン、3着はノ・テギョンとなった。

12Rゴール
ゴール後、韓国ファンの大歓声に手を振りガッツポーズで応えた佐藤友和は、「韓国の盛り上がりはすごいですね。ファンの方の拍手・歓声がすごくて、ついパフォーマンスで応えてしまいました。今日のレースは強い選手の動きをしっかりと見るようにし、事前に作戦を考えて臨みました。日本でもおなじみの自分のスタイルで1着を取れたのはすごく自信になりました。決勝ではSを取れるかどうかがポイントになります。このルールでは韓国勢に前を取られると厳しいね。」と、決勝進出を決め、早くもレース展開を頭に描いていた。

佐藤友和選手

13Rは東口善朋、伏見俊昭、神山拓弥、勝瀬卓也が出走。先頭員の後方に韓国選手4名、続いて日本選手4名が並ぶ展開。残り2周で神山拓弥が単騎で上昇し、インを切るも韓国勢が打鐘先行。東口を先頭に日本勢は中団を確保するも、韓国勢が3段駆けする展開となりパク・ヨンボム、コン・ミンウがワンツー。日本勢からは勝瀬卓也が直線追い込み3着となった。
後方から4着に流れ込み、決勝を決めた伏見は「韓国勢は明らかに結束した走りをしていますが、日本選手は個々で走っています。決勝でどう走るかはこれからの話ですが、しっかりと考えて走りたいと思います。」と韓国勢の走りにやや納得のいかない表情を見せた。

伏見俊昭選手
初日は5着、2日目は3着でまとめた勝瀬。「韓国勢がかかっていて強かったですね。あれは抜けない。」と悔しげ。その後、決勝進出を知ると「日本代表として来ているので恥ずかしくない走りをしたい。」と決勝に向けて気持ちを新たにした。

勝瀬卓也選手

14Rは園田匠、渡部哲男、後閑信一、佐藤慎太郎が出走。ファン・スンチョル以下韓国勢が前受け。残り2周のホーム・ストレッチで上昇した佐藤慎太郎が、ファン・スンチョル番手のキム・ミンチョルに並びかけ、番手を争う得意の展開に持ち込む。ファン・スンチョルが先行すると、最終Hで佐藤慎太郎が番手を奪取し、絶好の展開かと思われたが、3コーナーでファン・スンチョルが外側に膨らんだ影響で佐藤慎太郎、パク・ビョンハ、キム・ドングァンの3名が落車。内側で落車を逃れた園田匠が追い込んで1着となり、2着にキム・ミンチョル、3着は渡部哲男が入線した。
落車の原因を作ったファン・スンチョルは斜行で失格。落車した佐藤慎太郎を含む3選手は負傷により棄権、途中欠場となった。

14Rゴール
落車アクシデントもありながら1着で決勝を決めた園田は「落車でファンに迷惑をかけてしまって申し訳ないです。日々の調整の結果、自分の普段のコンディションにすることができました。決勝に乗れてホッとしています。自分は一人で走るのが得意なので決勝でもそうありたいですね。」とコメントした。

園田匠選手

落車棄権し、負傷により途中欠場となった佐藤慎太郎、パク・ビョンハ、失格となったファン・スンチョルの代わりには、韓国選手の補欠であったチェ・スンヨン、イ・ミョンヒョン、イ・スウォンが補充出走することとなった。いずれも昨年の日韓対抗戦(伊東温泉)の出場者である。

初日と2日目の特選競走を終え、獲得ポイント上位者による決勝進出者は以下の通りとなった。

車番 選手氏名
1 パク ヨンボム
2 伏見俊昭
3 キム ミンチョル
4 佐藤友和
5 ホン ソッカン
6 園田匠
7 コン ミンウ
8 勝瀬卓也

最終日の11月3日(日)は13レース(18:25発走)で決勝が行われます。
決勝の結果は速報でお届けしますのでお楽しみに!


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