2016年トラック世界選手権 3月2日(水) 大会第1日レポート |
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配信日:2016年3月3日 |
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自転車トラック種目の世界選手権は2日、ロンドンで開幕し、日本は男女のチームスプリントでリオデジャネイロ五輪出場枠を獲得できなかった。男子は2000年シドニー五輪から4大会連続で出場し、04年には銀メダルを獲得した日本の〝お家芸〟だった。36歳のベテラン中川誠一郎(JPCU)は「アジアでも勝ったり、負けたりというのがここ1、2年続いている。世界のレベルからは置いていかれている。日本が得意としていた種目だったけど…」と厳しい言葉を口にした。リオ五輪の出場枠はこの大会後に確定する五輪ランキングに応じて配分される。 男子は雨谷一樹、渡邉一成、中川(いずれもJPCU)で予選に臨み、44秒960で12位だった。第1走者の雨谷がスタートでつまずき、その後も勢いに乗り切れなかった。リオ五輪の同種目で最後の九つ目の枠を争う同組のライバル韓国に競り負け、五輪出場の可能性が潰れた。26歳でチーム最年少の雨谷は「スタートで引っかけて、迷惑をかけたのが敗因。それが自分の甘さ」とうなだれた。4年前のロンドン五輪で8位入賞の経験がある渡邉は「完全に力負けだし、今の実力ではまだまだ五輪には届かないと痛感した。最後の最後まで納得のいく走りができなかった」と悔やんだ。 女子は石井貴子(JPCU)前田佳代乃(京都府連盟)で予選に臨み、34秒721で最下位の14位だった。女子は五輪出場枠の獲得が絶望的だっただけに、2人ともさばさばとした表情。石井は「ここ最近では一番良かった。下降ぎみだったタイムが少し上向いたのはよかった」と光明を見いだした。前田は「世界と勝負していけるようになるためにはもう1秒上げなければいけないし、そのために何をしていかなければいけないか考えたい」と話した。 非五輪種目の女子3000メートル個人追い抜き予選には前回大会のポイントレースで銀メダルを獲得した上野みなみ(鹿屋体大大学院)が出場し、3分49秒788で最下位の13位だった。「日本記録(3分42秒145)を切って41秒台を出す設定でいたけど、ペースがどんどん落ちて決めていたラップタイムを刻めなかった」と反省した。3日に出場予定の団体追い抜きに向け「これがいい刺激になれば」と前向きだった。
【選手のコメント】 中川誠一郎 「アジアのレベルが上がったというのもあるが、力不足というイメージが大きい」 渡邉一成 「自転車選手として終わったわけではないので、もっといい選手になれるように努力したい。今後の自転車競技についてはじっくりと考えたい」 雨谷一樹 「タイムを狙うためには、ぎりぎりのところを攻めようと思った」 石井貴子 「タイムもまだまだ(目標からは)遠い」 前田佳代乃 「アジア選手権よりタイムは上がったので、前向きにとらえてやっていくしかない」 上野みなみ 「タイムがぜんぜんよくなくて、悔しい気持ちでいっぱい」 |