3月20日に日本競輪学校(現:日本競輪選手養成所)を卒業した115期(男子69人)、116期(女子21人)が、7月1日から全国の競輪場で次々とデビューを果たす。卒業から3カ月以上が経ち、晴れ舞台に向けてトレーニングを積んだ成果はいかに。「ROOKIES」では、これから115、116期の成長を追いかけ、みなさんにその情報をお届けします。
取手FII(7月4日~)

在校トップ3人の中で真っ先にデビューをするのは、在校ナンバーワンの坂井洋(写真)だ。地元地区の取手で土田栄二、鈴木薫、磯村蓮太、谷和也とともに、いよいよそのベールを脱ぐ。師匠の星野辰也はもとより、同県同期の幸田望夢、福田滉と練習に励み、持ち前のトップスピードにさらなる磨きをかけてきた。力ある奥原亨もいるが、落ち着いて仕掛ければデビュー3連勝での優勝が有力とみる。
坂井を脅かすとすれば、同期のライバル。その中でも谷だろう。学校での競走訓練では先行で3勝を挙げているだけに、機動力は侮れない。
青森FI(7月1日~)

デビュー戦ながらも、いきなりトップ選手と激突するガールズケイリン。トップとの力と経験の差をどこまで埋められるか、初日の予選から見逃せない。3年連続でガールズグランプリに出場している尾崎睦に胸を借りるのは、加藤舞(写真)と出口倫子。とくに地元地区でのデビューに加藤の気持ちは、いやが上にも盛り上がっていることだろう。在校8位も競走訓練では、先行で安定して3着以内に入っている点は魅力たっぷりだ。
尾崎以外にもレースがうまい坂口楓華、田中まい、奈良岡彩子、高橋朋恵らもいて、加藤、出口にとっては、厳しいデビュー場所となるかもしれない。
高木 佑真(神奈川)15399

「卒業記念の決勝は不甲斐ないレースだった。決勝は先行したかったけど、そこにすらたどり着けなかった」
競走訓練では先行のスタイルを貫いていた高木佑真(写真)だけに、卒業記念ファイナルの内容に唇をかんだ。その悔しさを糧に、6月の高松宮記念杯でのエキシビションでは風を切った。GI最終日、多くのファンが詰めかけた競輪場での経験が、7月6日からの伊東FIIデビューへの気持ちを高ぶらせる。
「ダッシュがないけど、練習でのタイムも上がってきた。不安とかより、やるべきことをやって、先行でしっかり勝てるようにしたい」
情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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