3月1日、日本競輪選手養成所JKA400にて第123回生・第124回生の卒業記念レース初日が開催されました。
第123回生は1日目に予選競走を2回戦行い、着位合計の少ない者から上位競走に順次進出する方式です。2日目に準決勝3個レースを行い、その着位によって決勝競走に進出する者が決定します。
第124回生は1日目に予選競走を2回戦、2日目に予選競走3回戦を行い、着位合計の少ない者から上位競走に順次進出します。明日(3/2)決勝競走が行われ、第123回卒業記念チャンピオン、第124回卒業記念チャンピオンが決定します。


開会式 候補生敢闘宣言



第124回生 初日レース




123回生 初日レース




在所成績1位~3位 適性1位 インタビュー

■123回生 在所成績上位者コメント

在所1位の黒瀬浩太郎(広島)

「自分は高校から自転車競技を始めました。自転車部に入ったきっかけは、父が趣味で自転車をやっていたので、自分も始めてみようと思いました。高校生の時から、広島の選手の皆さんと一緒に練習させてもらい、その中で自分も選手になれるのではないかと感じ、(競輪選手を)目指そうと思いました。最初に声をかけてくださったのが吉本(哲郎)さんで、それからずっと吉本さんに指導していただいています。自分は持久力があまりないので、それを養成所で伸ばそうと思っていましたが、もともとあるダッシュ力をさらに伸ばしてこいと吉本さんから言われました。ダッシュ力はさらに強化されたのではないかと思います。
(目標とする選手は)しいてあげるなら、町田大我選手は自分より1つ年下ですけど、高校出てすぐに選手になって活躍しているので、高校から知っている身として、自分も負けていられないなと思っています。まずはお客様に応援してもらえる選手になって、ダッシュ力が持ち味なのでそれを活かして戦っていきたいと思います!」

在所2位の篠田幸希(群馬)

「(卒業記念レース直前に)左鎖骨を骨折してしまいました。養成所生活は楽しいこともあり、苦しいこともあり、充実した1年間を過ごせたと思います。小学生の時にツール・ド・フランスを見て、自転車に興味を持ち、高校から自転車を始めました。
(自分は)中長距離系で、地脚タイプです。尊敬する人は、群馬の先輩でもあり、日体大の先輩でもある小林泰正さんです。とてもよく面倒を見てもらっています。師匠の北村貴幸さんには、自分の弱みを強化しつつ、強みをしっかり伸ばすようにトレーニングしてこいと言われました。1年間で伸ばすことはできたと思います。先行、捲り、追い込みと全部できるかなというところで、(デビューしたら)展開によって使い分け切って勝てる選手になれるように頑張っていきたいです」

在所3位の荒川達郎(埼玉)

「自転車を始めたのは、父の趣味がサイクリングで、半ば強引に誘われていたのがきっかけです。その時はあまり楽しいと思わなかったのですが、高校になって競う相手ができたら楽しくなり、大学まで自転車を続けました。大学3年くらいの時に新型コロナが流行り、部活ができなくて、地元に帰っていた時に太田(真一)さんにアマチュアだと競輪場を使えないからと教えていただき、養成所に入る時も師匠になっていただきました。
(養成所では)師匠には元気に頑張れと言われました。一年、元気に頑張りました!デビュー後は、どんな位置からでも1着になれるような選手になりたいと思います」


適性1位の山田駿斗(千葉)

「高校2年生の頃に進路を考えていた時に、父に競輪選手という職業があると言われ、目指しました。それまでは父の知人に何人か競輪選手がいて、競輪という存在は知っていましたが、詳しくは知らなかったので、その時に話を聞いていいなって思いました。
(東京生まれで千葉登録にしたのは)父が自転車をやっていて、その時に千葉の選手たちにお世話になっていたそうで、その縁で千葉にしました。(養成所では)師匠の染谷幸喜さんも適性だったので、染谷さんからは分からないこともたくさんあると思うけど、他の候補生に聞いて頑張れと言われました。(憧れの選手は)神山雄一郎選手で、自分で競輪について調べた時に、獲得賞金も多いというのを知りました。また、ダービーを優勝したレースなどを見て、すごいと尊敬しています。一緒に走ることが夢です。脚力をつけて、S級で長く活躍できる選手になりたいと思います」

■124回生 在所成績上位者コメント


在所1位の竹野百香(三重)

「兄が自転車競技をやっていて、兄から勧められて始めたことがきっかけです。高校の途中までバスケットボールをしていたのですが、その部活の環境が自分に合わなくて、その時に兄に自転車部を勧められて入りました。(自転車競技部では)高校3年間では思ったように結果を出せず、悔しい思いをたくさんしてきたので、選手になって高校で果たせなかった優勝という夢を叶えたいと思います。高校の時に実際にガールズケイリンのレースを見ましたが、カッコいいなって思いました。目標とする選手は石井寛子さんです。何でもできるところもですけど、脚があるところがステキだなって思います。以前はダッシュタイプでしたが、養成所で先行している内に地脚になりました。(デビューしたら)先行一本で頑張りますので、応援よろしくお願いします」

在所2位の松井優佳(大阪)

「小学生の時にトライアスロンをしていて、その中で自転車が一番早くて楽しかったので、中学からは自転車のレースに出るようになり、自転車競技を始めました。(ガールズ選手には)高校卒業の時に一度目指そうかと思ったのですが、運動生理学や色んなことを学びたいと思い、大学に進学しました。大学3年の就職を考える時にやっぱりガールズ選手になりたいと目指しました。師匠の陶器一馬さんには、この1年間でメンタルを強くしてこいと言われたので、気持ちで負けがちなところもあるけど、自信をもって走れるように頑張りました。(目標とする選手は)古性優作さんです。岸和田で練習する時にどうやったら早く走れるか常に自分で考えていらっしゃることを教えてくださいました。強い選手なのに後輩選手の面倒をよくみてくださって、私も強くて周りに気を遣っていけるような選手になりたいと思いました。まだ得意な戦法はわからないけど、前々に走って着に絡める選手になりたいと思います」

在所3位の宇野紅音(岐阜)

「中学の時に弱虫ペダルというアニメにはまり、すごく楽しそうで、それで自転車競技のある高校に進学しました。高校時代は上位に入れても1着がなかったので、あまり満足はしていなかったです。それで、ガールズ選手を目指しました。高校2年の時にガールズ選手のレースを見て、すごくカッコよかったです。高校の先輩の増田夕華選手に憧れていて、よくレースを見ています。養成所の1年間は、この練習は競走のどこに活きるかをよく考えることを大切にしました。生活面では友達と笑う時間を大切にしながら過ごしていました。力を発揮するレースをするので、応援よろしくお願いします」

適性1位の高橋美沙紀(愛知)

「まさか自分が自転車競技をやるとは思ってなくて、父(高橋美行・引退)からの勧めでやってみることになりました。高校の時からガールズケイリンが始まるからやってみないかって言われたのですが、ずっと断り続けていました。スポーツジムでの仕事をやめて、1年間くらい何もしない時期がありました。その時にまた父に声をかけられて、その道もありかなと思い、受験しました。師匠(高橋和也)の師匠が父だったので、私が選手になった時は和也が師匠頼むなって言っていたので、(日本競輪選手養成所)合格した時に師匠は決まりました。正直、まだ自分の得意戦法は見つかってないのですが、他の人に相談したらスプリンターじゃないかって言われました。養成所では、練習は手を抜かず全力でやることを心がけて、何に効果的な練習なのかを意識していました。生活面では集団生活なので、皆といい関係を築いていけるように楽しく笑いながら、いい関係で卒業できるようにと思って心がけていました。目標とする選手はまだいないのですが、自分が目標にされるような選手になることが目標です。自分らしい全力の走りで頑張りたいと思います。」