自転車のトラック種目世界選手権は7日、英国のグラスゴーで第5日が行われ、女子スプリントで佐藤水菜(神奈川・114期)が1回戦で太田りゆ(埼玉・112期)を破り、2回戦に勝ち上がった。梅川風子(東京・112期)は1回戦で敗退した。女子マディソンでは梶原悠未(TEAM Yumi)・内野艶和(福岡・120期)組が5位。男子エリミネーションの橋本英也(岐阜・113期)は13位だった。

【男子エリミネーション】
橋本は序盤から前方付近を中心に危なげないレースを続けていた。しかし、レース中盤に後方に下がってしまい、一瞬の隙に最後方となって敗れた。橋本は「前半と中盤は前に行けて、調子も良かった。脚も残っていた」と話した。敗退の場面については「危ないなと思ったが、ここでレースに残ったら作戦を変えようと思っていてたところでエリミネートされた。一つのミスが命取りになった」と悔やんだ。

1位 VERNON Ethan(イギリス)
2位 BIBIC Dylan(カナダ)
3位 VIVIANI Elia(イタリア)
13位 橋本英也



【女子スプリント】
3選手は順当に予選を突破したが、1回戦でいきなり佐藤と太田が対戦する組み合せになった。レースでは太田が先行する佐藤を早めにかわして先頭へ。しかし、佐藤は太田を最後の直線ストレートできっちりと差し切り、2回戦進出を決めた。前日のケイリンで敗退していたが「後ろ向きでは今日は乗り越えられなかったので、切り替えて頑張った。ちょっと良くなっている」と前向きに捉えた。太田は「負けて悔しいが、佐藤選手とは勝ったり負けたり。今日は佐藤選手が勝ったという事実だけだと思う」と話した。梅川は途中から逃げる作戦に出たが成功せず「直前にコーチと話して、あのような作戦でいくことになったが、1つミスが出てしまった。そこが致命的だった。力の差ももちろんあるが、もう少し冷静に走れたら良かった」と残念がった。










【女子マディソン】
梶原・内野組は8位と健闘した。スタート直後からは集団後方での苦しいレースが続いた。引き離されそうな場面も何度かあり、ポイントも獲得できなかった。しかし、残り23周で内野が果敢に集団から飛び出した。残り22周で交代した梶原は首位のまま5ポイントを獲得。日本女子としては世界選手権で最高成績をマークした。梶原は「これまで世界選手権ではマイナスラップがついたり、リタイアしたり、完走することもすごく難しかった。そこで5ポイントを取って、8位に入賞できたことは一歩成長かなと思う」。内野も「ポイントを取らないと、順位が下がる一方だった。少しでも順位を上げようと思い、力を振り絞っていった。梶原さんがしっかりもがいて、5ポイントを取れたので良かった」と話した。

1位 EVANS Neah/ BARKER Elinor(イギリス)
2位 BAKER Georgia/ MANLY Alexandra(オーストラリア)
3位 BERTEAU Victoire/ COPPONI Clarar(フランス)
8位 梶原悠未/ 内野艶和


東京中日スポーツ 八手亦記者 世界戦レポート(Day5)

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