第11回国際自転車トラック競技支援競輪(GIII)は12日、シリーズ2日目を迎えた。二次予選A、B合わせて7個レースで準決勝進出が争われた。藤根俊貴がたたひとり連勝での勝ち上がり。他にも伊早坂駿一に眞杉匠、中島将尊ら若手機動型の活躍が目立った。3日目は準決勝3個レースでベストナインの座をかけた戦いが繰り広げられる。
<6R>

伊早坂駿一選手
後ろ攻めの伊早坂駿一(写真)が打鐘過ぎに佐藤龍二を叩いて逃げる。石川裕二は離れて、飛び付いた佐藤が伊早坂の後位に収まる。そのまま快調に飛ばした伊早坂が会心の逃げ切りを決めた。
「前が佐藤龍二さんだったし、先行はないので、ジャンくらいに行けばいいと思いました。(後ろの状況は)すぐ分かりました。バックの風がかなり向かっていて重かったんですが、そこをしのげばあとは流れてくれる。初日一走して脚に刺激が入って、今日(2日目)のほうがかなり感触は良かったです」
伊早坂の番手を奪取した佐藤龍二はまくってきた真船圭一郎をしっかりブロックして止めたが、伊早坂を交わせず2着。
「番手を奪ったからには、まくりが来たらしっかり止めようと思ってました。3コーナーで伊早坂がタレてきて(南関ラインで)ワンツースリーかと思ったら踏み直されました。伊早坂が駆けたら強いというのは分かっていたんですけどね」
「前が佐藤龍二さんだったし、先行はないので、ジャンくらいに行けばいいと思いました。(後ろの状況は)すぐ分かりました。バックの風がかなり向かっていて重かったんですが、そこをしのげばあとは流れてくれる。初日一走して脚に刺激が入って、今日(2日目)のほうがかなり感触は良かったです」
伊早坂の番手を奪取した佐藤龍二はまくってきた真船圭一郎をしっかりブロックして止めたが、伊早坂を交わせず2着。
「番手を奪ったからには、まくりが来たらしっかり止めようと思ってました。3コーナーで伊早坂がタレてきて(南関ラインで)ワンツースリーかと思ったら踏み直されました。伊早坂が駆けたら強いというのは分かっていたんですけどね」
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中島将尊選手
打鐘で酒井雄多を叩いた小原丈一郎が先行策を取る。小原の番手の新山将史が3コーナーからタテに踏み込むが、7番手からジワジワとまくり上げた中島将尊(写真)がゴール前の攻防を制した。
「酒井が(小原を)思いのほかすんなり出させていましたね。理想はもっともがき合ってくれる感じでしたけど、そう上手くはいかなかった。人任せだったけど、結果だけ見れば良かったのかな。バックが向かい風で重かったし、綺麗にまくり切れるとは思っていなかった。いったん動いて軽いところを探していた。自分が動けば後ろの人は自分でコースを探してくれるだろうと。絶好調ではないけど戦える脚ではあります」
中島マークの藤原憲征が2着に流れ込んで関東ワンツー決着。
「キツかった。(中島は)結果はいいけどレースの運びはダメ。もっと考えて走らないと。前回は気持ちも体もあまりノッていなかったけど今回は大丈夫。3日目も悔いのないように走りたい」
「酒井が(小原を)思いのほかすんなり出させていましたね。理想はもっともがき合ってくれる感じでしたけど、そう上手くはいかなかった。人任せだったけど、結果だけ見れば良かったのかな。バックが向かい風で重かったし、綺麗にまくり切れるとは思っていなかった。いったん動いて軽いところを探していた。自分が動けば後ろの人は自分でコースを探してくれるだろうと。絶好調ではないけど戦える脚ではあります」
中島マークの藤原憲征が2着に流れ込んで関東ワンツー決着。
「キツかった。(中島は)結果はいいけどレースの運びはダメ。もっと考えて走らないと。前回は気持ちも体もあまりノッていなかったけど今回は大丈夫。3日目も悔いのないように走りたい」
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佐藤和也選手
中団から先に動いて切った鈴木庸之を坂本周輝が赤板の2コーナーで叩いて駆ける。番手の佐藤和也(写真)は前との車間をしっかり空けてガードしてから追い込んだ。
「坂本君が落ち着いていて、前回の函館みたいに強かった。徐々にペースを上げていってくれた感じ。あのペースなら3コーナーでブロックできると思ったら鈴木庸君がこなかったので、浮いているのかなと。でも4コーナーで凄い勢いできたので、前に踏んだ。あそこから合わせて踏めているので、調子はいいと思う」
中団をキープした鈴木庸之は後方からまくってきた伊東翔貴の仕掛けに合わせて3コーナー手前からまくり追い込んで2着に。
「中団狙いでした。やり合ってくれれば、早めでもいいかなって感じでした。風で周回中から重くてキツかった。伊東君が気になって踏めなかった。鐘で伊東君が来てくれれば、切り替えていたかも。練習ではタイムが出ていたので、仕掛けられる自信はあったけど、細かいところが慣れていない。レース的には良くないけど、展開を動かしているのでいいと思う。ギアを変えて悪くなかった」
「坂本君が落ち着いていて、前回の函館みたいに強かった。徐々にペースを上げていってくれた感じ。あのペースなら3コーナーでブロックできると思ったら鈴木庸君がこなかったので、浮いているのかなと。でも4コーナーで凄い勢いできたので、前に踏んだ。あそこから合わせて踏めているので、調子はいいと思う」
中団をキープした鈴木庸之は後方からまくってきた伊東翔貴の仕掛けに合わせて3コーナー手前からまくり追い込んで2着に。
「中団狙いでした。やり合ってくれれば、早めでもいいかなって感じでした。風で周回中から重くてキツかった。伊東君が気になって踏めなかった。鐘で伊東君が来てくれれば、切り替えていたかも。練習ではタイムが出ていたので、仕掛けられる自信はあったけど、細かいところが慣れていない。レース的には良くないけど、展開を動かしているのでいいと思う。ギアを変えて悪くなかった」
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山賀雅仁選手
加賀山淳が打鐘前に高橋築を叩いて逃げる。中団はもつれて南関勢のペースに。これで絶好となった山賀雅仁(写真)が鋭く追い込んだ。
「加賀山君が頑張ってくれました。かかりが良かったし、強かったですね。俺は付いていっただけです。あとは車間を切って、上手く対処できたか分からないけど、結果的にライン4人で勝ち上がれたのは良かったです」
南関ライン3番手回りの江守昇が2着に流れ込んだ。
「恵まれました。(加賀山が)上手く駆けてくれました。今日(2日目)はすごく楽でしたね。いいところまで迫れているし、状態はまずまずです」
「加賀山君が頑張ってくれました。かかりが良かったし、強かったですね。俺は付いていっただけです。あとは車間を切って、上手く対処できたか分からないけど、結果的にライン4人で勝ち上がれたのは良かったです」
南関ライン3番手回りの江守昇が2着に流れ込んだ。
「恵まれました。(加賀山が)上手く駆けてくれました。今日(2日目)はすごく楽でしたね。いいところまで迫れているし、状態はまずまずです」
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藤根俊貴選手
小原唯志が押さえた上を藤根俊貴(写真)が叩いて先制する。中団に収まった小原のまくりは高橋陽介のブロックで止まり、援護を受けた藤根がそのまま押し切った。
「じゅんぐりの展開でしっかり仕掛けられた。山中秀将さんでもすぐにはカマせないスピードで踏めたし、ペースに入れてしっかり踏み返しもできた。感じは良かったが、ここまでとは。長欠中に感覚が戻ったのが大きい。2日間で自信も付いた。自分はがっつき過ぎるとダメなので、準決もやることをやって結果が付いて来ればいい」
小原のまくりを止めた高橋陽介だが、藤根を交わすまでには至らず2着。
「余裕もあったので後ろを見ながら車間を切っていたけど、必要ないぐらい藤根君が強かった。流し過ぎずにグングンかかっていく感じでした。小原君を大きめに一発持って行けばあおりで山中君も止まると思ったけど必要なかった。藤根が踏み上がっていて車間が空いた感じです。余裕はあったけど抜けなかった」
「じゅんぐりの展開でしっかり仕掛けられた。山中秀将さんでもすぐにはカマせないスピードで踏めたし、ペースに入れてしっかり踏み返しもできた。感じは良かったが、ここまでとは。長欠中に感覚が戻ったのが大きい。2日間で自信も付いた。自分はがっつき過ぎるとダメなので、準決もやることをやって結果が付いて来ればいい」
小原のまくりを止めた高橋陽介だが、藤根を交わすまでには至らず2着。
「余裕もあったので後ろを見ながら車間を切っていたけど、必要ないぐらい藤根君が強かった。流し過ぎずにグングンかかっていく感じでした。小原君を大きめに一発持って行けばあおりで山中君も止まると思ったけど必要なかった。藤根が踏み上がっていて車間が空いた感じです。余裕はあったけど抜けなかった」
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朝倉佳弘選手
赤板過ぎに先頭に立った眞杉匠が別線の中団争いを誘ってペースで駆ける。これで絶好となった朝倉佳弘(写真)がきっちりチャンスをモノにした。
「眞杉君は前回の小田原で連係した時より強かった。踏み方がわかっていたので、内を締めてから回して休めるところもあり、前回で連係を経験していたのは大きかった。前回で彼はG1の先行選手と変わらないと思う手応えがあった。体はどこかしら痛いけど、日に日に良くなっている。200勝まであと1勝ですね」
蒔田英彦のスピードをもらった成清貴之が2着に突っ込んだ。
「中団の取り合いになったけど、蒔田は先行一本のレースからまた違う上手いレースができるようになりましたね。眞杉君がかかっていたので、最後は内に行こうと。蒔田はいつも頑張ってくれる」
眞杉匠は力強い先行策で3着に粘った。
「蒔田さんが前を取ったので、切って庄子(信弘)さんを出させずに併走してくれればと思ったらそうなった。その形を作りたくて、早めに押さえました。バックはキツかったですね。距離が長くて。自分的にはそんなにかかっていない感じ。内容が良くて、みんなで上がれたので良かった」
「眞杉君は前回の小田原で連係した時より強かった。踏み方がわかっていたので、内を締めてから回して休めるところもあり、前回で連係を経験していたのは大きかった。前回で彼はG1の先行選手と変わらないと思う手応えがあった。体はどこかしら痛いけど、日に日に良くなっている。200勝まであと1勝ですね」
蒔田英彦のスピードをもらった成清貴之が2着に突っ込んだ。
「中団の取り合いになったけど、蒔田は先行一本のレースからまた違う上手いレースができるようになりましたね。眞杉君がかかっていたので、最後は内に行こうと。蒔田はいつも頑張ってくれる」
眞杉匠は力強い先行策で3着に粘った。
「蒔田さんが前を取ったので、切って庄子(信弘)さんを出させずに併走してくれればと思ったらそうなった。その形を作りたくて、早めに押さえました。バックはキツかったですね。距離が長くて。自分的にはそんなにかかっていない感じ。内容が良くて、みんなで上がれたので良かった」
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長島大介選手
打鐘過ぎにもつれて新田健仁、齋藤登志信の2名が落車するアクシデントが発生。打鐘で飛び出した蕗澤鴻太郎の後位に阿部拓真が収まる。落車を避けて6番手となった長島大介が2コーナーからひとまくり。続いた隅田洋介がゴール前で逆転した。
「前のおかげです。からまれなかったし、展開が良かった。付いていっただけです。今期はスタートに失敗して、最近はどうしても点数を上げたくて、勝ちに徹するレースが増えています。前回の宇都宮から感じは良かったですね」
まくった長島大介(写真)は2着。栃木ワンツーが決まった。
「落車があってバックを踏んで、あれで脚を使いました。そのあとはすごい詰まったんですけど、前の様子が分かんなくて見ちゃいました。アクシデントに落ち着いて対応できなくて(フォームは)バラバラでした。ワンツーが決まったのは良かったです」
「前のおかげです。からまれなかったし、展開が良かった。付いていっただけです。今期はスタートに失敗して、最近はどうしても点数を上げたくて、勝ちに徹するレースが増えています。前回の宇都宮から感じは良かったですね」
まくった長島大介(写真)は2着。栃木ワンツーが決まった。
「落車があってバックを踏んで、あれで脚を使いました。そのあとはすごい詰まったんですけど、前の様子が分かんなくて見ちゃいました。アクシデントに落ち着いて対応できなくて(フォームは)バラバラでした。ワンツーが決まったのは良かったです」