青森競輪場で開催中のみちのく記念競輪(GIII)開設70周年「善知鳥杯争奪戦」は9月27日が2日目。全9Rが予選2走目で準決勝進出をかけた激しいポイント争いが繰り広げられた。初日特選を制した佐藤慎太郎がポイントトップで準決勝に進出。新田祐大も9Rを快勝し、新山兄弟は連勝で準決勝進出を決めた。
3日目もぜひ青森競輪場へご来場ください。なお、ご来場の際にはマスク着用など新型コロナウイルス感染症拡大防止のための行動をよろしくお願いいたします。
<1R>
前受けから下げた高橋晋也は最終ホーム手前からカマしてライン3車で出切る。4番手以降は大きく空いた車間を詰められず。番手の新山将史が抜け出して、連勝で準決勝進出を決めた。
「展開と前に恵まれて連日、助かってます。(後ろが離れているのは)気づいてました。あとはどこで踏もうかと思ったけど、踏み直しがすごくて4コーナーで焦りました。(連勝は)たまたまっすね。最近は後ろに付くことが多いけど、みんな頑張ってくれて、マジで恵まれてるって感じ。明日(準決勝)が勝負なんで、明日こそ甘さを出さずに。体は違和感もなく、大丈夫です」
高橋晋也は豪快な仕掛けでラインを上位独占に導いた。
「脚の感覚は良かったので、もうちょっと遅かったら突っ張っても良かったけど引いて。ジャンで前がゴチャゴチャしてたので、落ち着いてから行こうと思った。落ち着いて行けたと思う。出るまでは踏んで出切ってから回して、最後に踏み直す。1着いけるかと思ったけど、差されちゃったっすね。(ラインで決まったのは)すごく良かったと思う。(状態も)だいぶいいかなと自分では思います」
「展開と前に恵まれて連日、助かってます。(後ろが離れているのは)気づいてました。あとはどこで踏もうかと思ったけど、踏み直しがすごくて4コーナーで焦りました。(連勝は)たまたまっすね。最近は後ろに付くことが多いけど、みんな頑張ってくれて、マジで恵まれてるって感じ。明日(準決勝)が勝負なんで、明日こそ甘さを出さずに。体は違和感もなく、大丈夫です」
高橋晋也は豪快な仕掛けでラインを上位独占に導いた。
「脚の感覚は良かったので、もうちょっと遅かったら突っ張っても良かったけど引いて。ジャンで前がゴチャゴチャしてたので、落ち着いてから行こうと思った。落ち着いて行けたと思う。出るまでは踏んで出切ってから回して、最後に踏み直す。1着いけるかと思ったけど、差されちゃったっすね。(ラインで決まったのは)すごく良かったと思う。(状態も)だいぶいいかなと自分では思います」
<2R>

内藤宣彦選手
打鐘から日野博幸と小林泰正で踏み合いに。強引に叩いた小林の番手に日野が収まるが、5番手に下げた嵯峨昇喜郎が2コーナーまくり。続いた内藤宣彦(写真)がゴール前でとらえた。
「(最終ホームで嵯峨が江連和洋とからんで)何やってんだと思った。早く引けよって。ムダ脚使って行けるのかと思ったけど、行ってくれましたね。思いのほか日野が抵抗したのでジャンのところはビックリしました。逆にいいぞ、いいぞと思いましたけどね。昨日(初日に新山響平の)10秒9に付けてたので、2走目からは脚が楽になるかなと思ってました。踏んでる感じはすごく良かったです」
まくった嵯峨昇喜郎が2着に粘った。
「(江連とからんだ最終ホームは)ちょっと失敗でしたね。江連さんがいっぱいなのかわからなくて。ヨコもできないのですぐ下がったけど、脚使っちゃいましたね。前の2人がジャンのところでやり合ってくれてたので、何とかまくれました。脚的には負けてるので、あの展開で良かったです。風が昨日(初日)よりなかったので、その点は走りやすかった」
「(最終ホームで嵯峨が江連和洋とからんで)何やってんだと思った。早く引けよって。ムダ脚使って行けるのかと思ったけど、行ってくれましたね。思いのほか日野が抵抗したのでジャンのところはビックリしました。逆にいいぞ、いいぞと思いましたけどね。昨日(初日に新山響平の)10秒9に付けてたので、2走目からは脚が楽になるかなと思ってました。踏んでる感じはすごく良かったです」
まくった嵯峨昇喜郎が2着に粘った。
「(江連とからんだ最終ホームは)ちょっと失敗でしたね。江連さんがいっぱいなのかわからなくて。ヨコもできないのですぐ下がったけど、脚使っちゃいましたね。前の2人がジャンのところでやり合ってくれてたので、何とかまくれました。脚的には負けてるので、あの展開で良かったです。風が昨日(初日)よりなかったので、その点は走りやすかった」
<3R>

松坂洋平選手
鈴木謙二を押さえた南潤が先頭に立ちペースを握るが、6番手の松坂洋平(写真)が最終ホームから踏み上げる。松坂がスピードの違いで逃げる南をとらえて、成清貴之の追走。南関両者の直線勝負は、松坂が振り切った。
「6番(鈴木)を出させるか迷ったんですけどね。遅めだったのでそのまま踏んでくれると思ったんですけど。(自分は)位置は悪かった。でも、位置が悪かった分、仕掛けられた感じ。南君も初日の着で(ペースを上げるのが)遅めだったのかなと思うし、そこを逃さずに仕掛けられた。思った以上に自転車は出たし、今回は動けていると思う」
半車輪及ばすの成清貴之は、初日に続いての2着でポイントを加算した。
「疲れましたね。(車間を)空けてるか空いてたのか、わからないですけど。(松坂を)抜けてないので離れていたのかな。(松坂)洋平の動きに対応することを考えていたし、ダッシュが良かった。すごい強くなっていますね。連れていってもらった感じです」
「6番(鈴木)を出させるか迷ったんですけどね。遅めだったのでそのまま踏んでくれると思ったんですけど。(自分は)位置は悪かった。でも、位置が悪かった分、仕掛けられた感じ。南君も初日の着で(ペースを上げるのが)遅めだったのかなと思うし、そこを逃さずに仕掛けられた。思った以上に自転車は出たし、今回は動けていると思う」
半車輪及ばすの成清貴之は、初日に続いての2着でポイントを加算した。
「疲れましたね。(車間を)空けてるか空いてたのか、わからないですけど。(松坂を)抜けてないので離れていたのかな。(松坂)洋平の動きに対応することを考えていたし、ダッシュが良かった。すごい強くなっていますね。連れていってもらった感じです」
<4R>

坂本周作選手
3番手の好位をキープした古性優作だったが、畝木努のペースを見極めて打鐘の4コーナーでカマす。古性が主導権を奪取する。中近ラインに続いて3番手で脚を溜めた地元の坂本周作(写真)は、最終4コーナーから踏み込んで突き抜けた。
「(準決勝に)勝ち上がるには1着しかなかったので、良かったです。初手の位置取りから作戦通りでした。行こうと思ったところで古性さんが仕掛けたので、素早く反応することができた。ゴール後の拍手がうれしかったですね。初日よりも体の感じが良かった。ローラーの感じも良かった。記念の準決は初めてです」
古性とのタッグから差し脚を伸ばした金子貴志が2着で、逃げた古性は3着。
「古性君は勝ち上がりで、良い仕掛けでしたね。古性君のペースで落ち着いていた。坂本君は古性君が掛かっていたから、仕掛けづらかったのかも。(最終)3コーナーぐらいで来てくれれば面白かった」
「(準決勝に)勝ち上がるには1着しかなかったので、良かったです。初手の位置取りから作戦通りでした。行こうと思ったところで古性さんが仕掛けたので、素早く反応することができた。ゴール後の拍手がうれしかったですね。初日よりも体の感じが良かった。ローラーの感じも良かった。記念の準決は初めてです」
古性とのタッグから差し脚を伸ばした金子貴志が2着で、逃げた古性は3着。
「古性君は勝ち上がりで、良い仕掛けでしたね。古性君のペースで落ち着いていた。坂本君は古性君が掛かっていたから、仕掛けづらかったのかも。(最終)3コーナーぐらいで来てくれれば面白かった」
<5R>

山崎賢人選手
逃げる望月一成に対して、山崎賢人(写真)は最終ホーム、5番手からまくり返す。3コーナーで望月を飲み込むと、続いた筒井敦史とワンツーを決めた。
「(望月が)強かったですね。でも大丈夫でした。ジャンがけっこう緩んでたので、あそこで行けないのはちょっと課題ですね。あそこで行けたら3人で決まったと思うので申し訳ないです。自分の感じは問題ないんで、準決勝もしっかり戦えると思う」
マークした筒井敦史は開口一番「疲れました…」とポツリ。山崎のスピードに終始、圧倒されたレースだった。
「望月が強かった。前半はスピードが出てたし、(山崎は)これを行くんだって思った。やっぱ違うな、脚が。あれだけ出力を出して余裕があるんだから抜ける気が1ミリもせんかった。レース後も賢人はすましてるから、どっちが先行したんだって感じで恥ずかしい」
「(望月が)強かったですね。でも大丈夫でした。ジャンがけっこう緩んでたので、あそこで行けないのはちょっと課題ですね。あそこで行けたら3人で決まったと思うので申し訳ないです。自分の感じは問題ないんで、準決勝もしっかり戦えると思う」
マークした筒井敦史は開口一番「疲れました…」とポツリ。山崎のスピードに終始、圧倒されたレースだった。
「望月が強かった。前半はスピードが出てたし、(山崎は)これを行くんだって思った。やっぱ違うな、脚が。あれだけ出力を出して余裕があるんだから抜ける気が1ミリもせんかった。レース後も賢人はすましてるから、どっちが先行したんだって感じで恥ずかしい」
<6R>
前受けの新山響平が5番手まで車を下げると、嶋田誠也は打鐘過ぎからペースアップ。新山はこれを2コーナーからまくり上げると、スピードの違いで一気に前団を飲み込んだ。
「仕掛けようと思ったときに前が踏んでゴチャついたので、様子を見て落ち着いて仕掛けた。ただバックを踏んだので後ろに迷惑をかけた。脚はしっかり綺麗に回せたと思う。守澤(太志)さんは絶対差しにくるし脚を残して踏み直した。昨日(初日)より緊張しなかったが、今日(2日目)のほうがメンバーはキツかったので集中して。1回バックを踏んだからかまくりの切れはなかった。しっかり勝ち上がれるように準決も頑張ります」
守澤太志が新山にしっかりと続いて人気に応えた。
「(新山が)バックを踏んだのがキツかった。新山にハメられました。よく付いていったと思う。集中していたが新山は強かったですね。調子は悪くないし余裕もある。自分は与えられた位置で頑張るだけですね」
「仕掛けようと思ったときに前が踏んでゴチャついたので、様子を見て落ち着いて仕掛けた。ただバックを踏んだので後ろに迷惑をかけた。脚はしっかり綺麗に回せたと思う。守澤(太志)さんは絶対差しにくるし脚を残して踏み直した。昨日(初日)より緊張しなかったが、今日(2日目)のほうがメンバーはキツかったので集中して。1回バックを踏んだからかまくりの切れはなかった。しっかり勝ち上がれるように準決も頑張ります」
守澤太志が新山にしっかりと続いて人気に応えた。
「(新山が)バックを踏んだのがキツかった。新山にハメられました。よく付いていったと思う。集中していたが新山は強かったですね。調子は悪くないし余裕もある。自分は与えられた位置で頑張るだけですね」
<7R>

佐藤慎太郎選手
正攻法の小原佑太は赤板過ぎから木村幸希を突っ張るが、木村も簡単には下がらず両者で踏み合いに。打鐘過ぎ2センターで小原が踏み勝ったが、そこを大洞翔平にカマされてしまう。バックで中部コンビにスイッチした佐藤慎太郎(写真)は大洞後位から早めに出た吉村和之を直線鋭く差し切った。
「(小原は)距離が長かったね。木村君はすぐにやめると思ったけどやめなかった。それで思ったより踏み合いが長引いてって感じでしたね。ペースに入れてるところに6番(大洞)のカマシ。あれは行かれちゃいますよね。あそこで(小原を3番手に)迎え入れてやれるぐらいの余裕があればいいけど、お客さんのことを考えると1着取らないといけないので。あんだけ頑張ってくれたら1着に届かないと申し訳ないので良かった。昨日(初日)は緊張感があっていいレースができた。今日(2日目)は勝たなきゃいけないレースで勝てて良かったです」
佐藤に続いた紺野哲也が2着に流れ込んだ。
「佐藤君は内に挟まれていたから仕事をしづらかったのかも。ホームで大洞君がいって佐藤君がどこで、スイッチするか、小原君を迎え入れてもう1回なのか考えて走っていた。小原君がいいレースをしてくれて、いい着を取れた」
「(小原は)距離が長かったね。木村君はすぐにやめると思ったけどやめなかった。それで思ったより踏み合いが長引いてって感じでしたね。ペースに入れてるところに6番(大洞)のカマシ。あれは行かれちゃいますよね。あそこで(小原を3番手に)迎え入れてやれるぐらいの余裕があればいいけど、お客さんのことを考えると1着取らないといけないので。あんだけ頑張ってくれたら1着に届かないと申し訳ないので良かった。昨日(初日)は緊張感があっていいレースができた。今日(2日目)は勝たなきゃいけないレースで勝てて良かったです」
佐藤に続いた紺野哲也が2着に流れ込んだ。
「佐藤君は内に挟まれていたから仕事をしづらかったのかも。ホームで大洞君がいって佐藤君がどこで、スイッチするか、小原君を迎え入れてもう1回なのか考えて走っていた。小原君がいいレースをしてくれて、いい着を取れた」
<8R>

渡部哲男選手
打鐘過ぎに叩いた染谷幸喜の番手で笠松将太が粘ると、短くなった隊列を逃さずホーム手前から松浦悠士が仕掛ける。ピタリと続いた渡部哲男(写真)がゴール寸前で逆転した。
「松浦君のおかげです。タイミングを逃すことはないですね。ゴチャゴチャしてたんで、(松浦は)どっからでも行けたと思うけど、自分の射程距離で行ったんだと思う。久しぶりにいい展開に恵まれた。松浦君は踏み直すので抜けなくても差し込みには行きたいなと思ってたら結果抜けたって感じです。レースと体のリズムがかみ合ってなかったので、結果として表れると自信につながりますね。強い人を差せたのは自信になる」
2着になった松浦悠士だが、構えることなく早めの仕掛けに出た。
「(染谷を)脚使わせてから出させて、笠松君が引いてくるところを叩こうと思ったけど粘っちゃったんで、緩んでないけど無理やり行った感じですね。バック取るようにっていうのと、なるべく先行したいなと思ってたので。あそこから行って押し切れないようじゃっていうのはある。かかりがイマイチだったので、もう少し前半のスピードを上げとけば良かった。思い切りハンドル投げたけど、押し切れなかったのは申し訳ない。でもワンツーなんで、ひとまず良かったです」
「松浦君のおかげです。タイミングを逃すことはないですね。ゴチャゴチャしてたんで、(松浦は)どっからでも行けたと思うけど、自分の射程距離で行ったんだと思う。久しぶりにいい展開に恵まれた。松浦君は踏み直すので抜けなくても差し込みには行きたいなと思ってたら結果抜けたって感じです。レースと体のリズムがかみ合ってなかったので、結果として表れると自信につながりますね。強い人を差せたのは自信になる」
2着になった松浦悠士だが、構えることなく早めの仕掛けに出た。
「(染谷を)脚使わせてから出させて、笠松君が引いてくるところを叩こうと思ったけど粘っちゃったんで、緩んでないけど無理やり行った感じですね。バック取るようにっていうのと、なるべく先行したいなと思ってたので。あそこから行って押し切れないようじゃっていうのはある。かかりがイマイチだったので、もう少し前半のスピードを上げとけば良かった。思い切りハンドル投げたけど、押し切れなかったのは申し訳ない。でもワンツーなんで、ひとまず良かったです」
<9R>

新田祐大選手
前受けから5番手に下げた新田祐大(写真)は最終ホームから一気のカマシ先行。マークした菊地圭尚の逆転を許さず、力強く押し切った。
「(最終ホームは)自分のタイミングもあるけど、今日(2日目)も積極的に仕掛けたいって気持ちでいたので。他のラインが自分をけん制してたのと、なるべく短い距離でダッシュ勝負したかったんだろうけど、無理くり力勝負と思って行きました。(状態は)問題ない感じではある。連日、レースできてると思います」
マークした菊地圭尚は新田の強さに舌を巻いた。
「タイミング的には作戦でもああいう感じで行くと言ってた。(新田は)行くんだろうなって雰囲気で見てました。新田が後ろを見て気をつかってくれたので良かったです。かかり切ってたし、付け切って安心したのもあるけど、ちょっと強すぎますね。最近はダッシュ練習を多めにしてたので決まったのかなと思う。(自分の状態というより)目標が日に日に良くなってるので(笑)。明日(準決勝)も良くなるように願って頑張りたい」
「(最終ホームは)自分のタイミングもあるけど、今日(2日目)も積極的に仕掛けたいって気持ちでいたので。他のラインが自分をけん制してたのと、なるべく短い距離でダッシュ勝負したかったんだろうけど、無理くり力勝負と思って行きました。(状態は)問題ない感じではある。連日、レースできてると思います」
マークした菊地圭尚は新田の強さに舌を巻いた。
「タイミング的には作戦でもああいう感じで行くと言ってた。(新田は)行くんだろうなって雰囲気で見てました。新田が後ろを見て気をつかってくれたので良かったです。かかり切ってたし、付け切って安心したのもあるけど、ちょっと強すぎますね。最近はダッシュ練習を多めにしてたので決まったのかなと思う。(自分の状態というより)目標が日に日に良くなってるので(笑)。明日(準決勝)も良くなるように願って頑張りたい」