青森競輪場を舞台に開催の開設75周年みちのく記念競輪「善知鳥杯争奪戦(GIII)」が9月20日に始まった。初日は生憎の雨模様となったが、熱戦の連続に場内は沸いた。メインの特選レースは、新山響平をまくった郡司浩平が人気に応える勝利。一次予選では逃げ切りこそ根田空史だけだったが、力のある機動型がしっかりレースを作っていった。21日は二次予選7個レースで準決への勝ち上がりを競う。
記念シリーズは開催中の毎日、青森競輪フェスタとして各日先着500名様にお菓子のプレゼント。キッチンカーのサービスやサイクルタイムトライアルも予定されています。さらに21日には仮面ライダーゼッツショー、元ガールズケイリン選手の高木真備さん、白銀紗希さん、白河雪菜さんによるスペシャルトークショー、青森支部新人選手紹介、オレンジテント縁日、もりんちゃんふわふわがあります。青森競輪場では、みなさまのご来場をお待ちしております。また、テレビ、インターネット中継などでの観戦もお楽しみください。
<1R>

阿部将大選手
赤板過ぎに切った朝倉智仁を、関東勢に続いた阿部将大(写真)が押さえにかかる。朝倉が阿部を切らせずに突っ張ると、坂本健太郎が打鐘手前で4番手に降りて、中団をキープ。迎え入れられた阿部が4番手に収まって、最終ホームを通過する。7番手の南潤は仕掛けられず、2コーナーで阿部が先まくり。バックで朝倉をとらえた阿部が押し切って、オープニングレースを制した。
「突っ張られてどうしようと思った所で、坂本さんがうまくアシストしてくれて中団に入れた。(中団で立て直して)脚がたまった。デキは良くはない。朝倉君が(早めから)踏んでくれた分、まくりが出た。ワンツースリーまで決めないといけなかった。意外とモコモコしたし、キレがない。バンクは以前走ったときと同じで、引きずるような感じでしたね」
阿部を中団に迎え入れた坂本だが、バックを踏んで脚を使ったのが響き、追走でいっぱい。阿部ライン3番手から直線で外を伸びた大屋健司が、2着に入った。
「ラインのおかげです。朝倉君がかなり踏んでいたけど、前の2人を全面的に信頼して付いていった。坂本君は少しきつそうでしたね。(前々回の9月川崎FIの落車で)少しちぐはぐしている感じもあるけど、リカバリーしていけたら。歯車が噛み合っていないけど修正していけたら」
「突っ張られてどうしようと思った所で、坂本さんがうまくアシストしてくれて中団に入れた。(中団で立て直して)脚がたまった。デキは良くはない。朝倉君が(早めから)踏んでくれた分、まくりが出た。ワンツースリーまで決めないといけなかった。意外とモコモコしたし、キレがない。バンクは以前走ったときと同じで、引きずるような感じでしたね」
阿部を中団に迎え入れた坂本だが、バックを踏んで脚を使ったのが響き、追走でいっぱい。阿部ライン3番手から直線で外を伸びた大屋健司が、2着に入った。
「ラインのおかげです。朝倉君がかなり踏んでいたけど、前の2人を全面的に信頼して付いていった。坂本君は少しきつそうでしたね。(前々回の9月川崎FIの落車で)少しちぐはぐしている感じもあるけど、リカバリーしていけたら。歯車が噛み合っていないけど修正していけたら」
<2R>
青板バックで野口裕史が7番手から動きだす。4番手の室井蓮太朗が、中バンクに上がってけん制するが、野口はその上を強引に押さえて、赤板過ぎに前に出る。前受けの磯島成介は、野口ラインを受けて4番手を確保。室井は7番手で構える。打鐘前から踏み上げた野口の主導権で、最終ホームは一本棒で通過する。7番手の室井は前との車間が詰まらず、磯島が2コーナーで無理やり仕掛ける。じわじわとまくっていった磯島が、野口を4コーナーでとらえると、追走した櫻井正孝が、ゴール前で外を伸びて1着をつかんだ。
「磯島君が強かったですね。自分は後ろになったらまずいと思ってスタートに集中して。でも、あんなに(まくりが)出ると思っていなかったですね。自分は武田(豊樹)さんに持ってこられないように(磯島の後輪の)外に(自分の前輪を)掛けながら。磯島君の気迫がすごかったですね。抜けたのはたまたまですけど、自転車を大きめに換えた。ヨコよりもタテでと思って」
野口をまくった磯島成介は、内を武田豊樹に、外を関貴之に来られたが、なんとか踏ん張って2着にこらえた。
「北のトップバッターだったんで、何としても決めたかったです。前が取れたら室井君には切らせないで、野口さんがすかさずくれば出させてと思って。道中はよかったですね。武田さんの横を通り過ぎれたので、あとは野口さんに踏み勝てるかだったんですけど。新車に換えて進んでくれたんで良かったです。まだ馴染んではいないんですけど。トップスピードを重視して」
「磯島君が強かったですね。自分は後ろになったらまずいと思ってスタートに集中して。でも、あんなに(まくりが)出ると思っていなかったですね。自分は武田(豊樹)さんに持ってこられないように(磯島の後輪の)外に(自分の前輪を)掛けながら。磯島君の気迫がすごかったですね。抜けたのはたまたまですけど、自転車を大きめに換えた。ヨコよりもタテでと思って」
野口をまくった磯島成介は、内を武田豊樹に、外を関貴之に来られたが、なんとか踏ん張って2着にこらえた。
「北のトップバッターだったんで、何としても決めたかったです。前が取れたら室井君には切らせないで、野口さんがすかさずくれば出させてと思って。道中はよかったですね。武田さんの横を通り過ぎれたので、あとは野口さんに踏み勝てるかだったんですけど。新車に換えて進んでくれたんで良かったです。まだ馴染んではいないんですけど。トップスピードを重視して」
<3R>

真鍋智寛選手
前受けの小原丈一郎が早めに車を下げて、上昇した真鍋智寛(写真)が赤板で誘導後位に収まる。皿屋豊が1コーナーですかさず真鍋を押さえて、巻き返した小原が打鐘手前で前に出る。3コーナーで前団が中バンクに上がった隙を突いて、7番手の真鍋は内をすくって5番手に位置を上げる。すくわれた皿屋は、7番手に下がってしまう。小原が、最終ホーム過ぎから本格的にペースを上げて先行態勢。真鍋は2コーナーから一気にまくっていく。スピードの違う真鍋は、小原を3コーナーでまくり切り、後続を千切って圧勝した。
「早めに切りに行って、先切りされそうで踏まされたんですけど、誘導が残ったんで落ち着けました。(打鐘3コーナーで)みんな上の方に上がってて、内ががら空きだった。イエローラインくらいまで上がってたし、あれなら内を行っても後ろも付いてこれると思って内に行きました。1センターくらいから踏み込んだけど、小原君も掛かってたからヤバいかなと思った。なんとか乗り越えられて良かったです。踏み出しは悪くないけど、長い距離を踏んだ時にどうかなっていうのはある」
牧剛央は、真鍋の踏み出しに離れてしまう。小原の先行に乗った坂本貴史が、直線で抜け出して2着。自身は勝ち上がりを決めたが、小原が6着まで沈んでしまったことに痛恨の表情を浮かべた。
「理想は、前を取って(隊列を)回してから行くっていう感じでした。想定通りで、皿屋さんも僕の所で粘らずに引いてくれた。ジョー(小原丈一郎)が良いレースをしてくれて、真鍋君が1車で来たので、ジョーに追いかけてもらってと思った。それで、(勝ち上がり権利のある)4着でも5着でも良いんで、残せていれば良かった。ジョーに申し訳ない」
「早めに切りに行って、先切りされそうで踏まされたんですけど、誘導が残ったんで落ち着けました。(打鐘3コーナーで)みんな上の方に上がってて、内ががら空きだった。イエローラインくらいまで上がってたし、あれなら内を行っても後ろも付いてこれると思って内に行きました。1センターくらいから踏み込んだけど、小原君も掛かってたからヤバいかなと思った。なんとか乗り越えられて良かったです。踏み出しは悪くないけど、長い距離を踏んだ時にどうかなっていうのはある」
牧剛央は、真鍋の踏み出しに離れてしまう。小原の先行に乗った坂本貴史が、直線で抜け出して2着。自身は勝ち上がりを決めたが、小原が6着まで沈んでしまったことに痛恨の表情を浮かべた。
「理想は、前を取って(隊列を)回してから行くっていう感じでした。想定通りで、皿屋さんも僕の所で粘らずに引いてくれた。ジョー(小原丈一郎)が良いレースをしてくれて、真鍋君が1車で来たので、ジョーに追いかけてもらってと思った。それで、(勝ち上がり権利のある)4着でも5着でも良いんで、残せていれば良かった。ジョーに申し訳ない」
<4R>
緒方将樹が赤板過ぎに押さえて、その上を木村弘が叩く。周回中に3番手の根田空史は、8番手に下げ切ると、打鐘手前から巻き返す。スピードに乗った根田が、4コーナーで主導権を奪う。叩かれた木村が3番手に入るが、根田の掛かりがすさまじく、南関2車の後ろは大きく車間が空いてしまう。木村は追いつけず、最終4コーナーからは根田と、石塚孝幸の争い。ゴールまで力強く踏み切った根田が、圧巻のレースで逃げ切った。
「前中団が取れれば、周りの動きを見て仕掛けられるから理想の位置でした。木村君のラインに付いていくと踏み合いになるから、ワンクッションおいて、木村君が流した所でいった。距離が長いかなと思ったけど、(仕掛けるタイミングが)あそこしかなかったので。このペースなら、来られるペースじゃないと思っていた。ニュートラルにもうまく入れられたし、踏み直しも効いた。前回から使っている平原(康多)さんのフレームは、日に日にいじってマッチしてきた。今日(初日)が良かったのでいじらずこのままいく」
石塚孝幸が根田に続いて2着。根田の強さに舌を巻いた。
「(根田が)すげー強い。仕掛けるスピードも、ケツを上げずにグリグリでドンドン上がっていった。最後は抜ける感じがしなかった。ここまで(の練習)はいつも通りやってきた」
「前中団が取れれば、周りの動きを見て仕掛けられるから理想の位置でした。木村君のラインに付いていくと踏み合いになるから、ワンクッションおいて、木村君が流した所でいった。距離が長いかなと思ったけど、(仕掛けるタイミングが)あそこしかなかったので。このペースなら、来られるペースじゃないと思っていた。ニュートラルにもうまく入れられたし、踏み直しも効いた。前回から使っている平原(康多)さんのフレームは、日に日にいじってマッチしてきた。今日(初日)が良かったのでいじらずこのままいく」
石塚孝幸が根田に続いて2着。根田の強さに舌を巻いた。
「(根田が)すげー強い。仕掛けるスピードも、ケツを上げずにグリグリでドンドン上がっていった。最後は抜ける感じがしなかった。ここまで(の練習)はいつも通りやってきた」
<5R>

松岡貴久選手
幸田望夢が赤板過ぎに押さえて、前受けの渡邉一成はサッと車を下げる。続いて上昇した後藤大輝が、2コーナーで幸田を叩く。渡邉は7番手で構えて、後藤がすんなりと先行。打鐘2センターからペースを上げた後藤が、グングンと加速していく。幸田は、最終バック手前から仕掛けてまくっていくが、松岡貴久(写真)が3コーナーでブロックして失速。踏み直す後藤を、渾身の力で追い込んだ松岡が、ゴール寸前で差し切った。
「自分と、菅原(晃)さんと、千切れないようにだけっていう感じで。(後藤が先行して)誰もこれないと思っていた。冷静ではなかったですけど。(幸田を)焦ってブロックに行った感じですね。2コーナーからまた踏んでいたんで、もう来ないと思って慌てていきました。(抜けたのは)まぐれですね。付いていてきつかったんで」
1周半以上を駆けた後藤大輝が、2着に逃げ粘った。
「(初手が)車番通りだったら幸田さんが切った上をすかさず叩いて行こうと思っていたので、作戦通りですね。(幸田が)切った上を(叩いて)出切ったあとも落ち着いて走れたと思います。脚の感じは悪くないですけど、体の状態はもう少しっていう感じなので。でも、1走して刺激は入ったので、ケアをして臨みたい」
「自分と、菅原(晃)さんと、千切れないようにだけっていう感じで。(後藤が先行して)誰もこれないと思っていた。冷静ではなかったですけど。(幸田を)焦ってブロックに行った感じですね。2コーナーからまた踏んでいたんで、もう来ないと思って慌てていきました。(抜けたのは)まぐれですね。付いていてきつかったんで」
1周半以上を駆けた後藤大輝が、2着に逃げ粘った。
「(初手が)車番通りだったら幸田さんが切った上をすかさず叩いて行こうと思っていたので、作戦通りですね。(幸田が)切った上を(叩いて)出切ったあとも落ち着いて走れたと思います。脚の感じは悪くないですけど、体の状態はもう少しっていう感じなので。でも、1走して刺激は入ったので、ケアをして臨みたい」
<6R>
赤板過ぎに切った末木浩二を、山根将太が2コーナーで押さえる。前受けから下げた岸田剛は、山根が出切ったタイミングですかさず仕掛けて、打鐘から先頭に立つ。4コーナーから本格的に踏み上げた岸田に対して、山根は中団で車間が空く。7番手からまくった末木も進みは悪く、近畿勢3車が完全にレースを支配する。最終4コーナーを絶好の態勢で迎えた椎木尾拓哉が、好展開を生かして差し切った。
「(岸田が)先行する流れで、力を出し切る感じだなって思ってました。(打鐘)4コーナーで駆けて、2コーナーからも立ち上がってたんで、誰も来れないだろうなって。(岸田は)自信を持って駆ければ強いんで、その自信を僕たちがどう引き出すかですよね。(自分は)南(修二)さんに見てもらいながら、1日1日修正していきたい」
近畿ライン3番手の松村友和が、椎木尾に続いて2着。同期からのアドバイスで、調子が上向いたようだ。
「末木君達が前なら中団で、山根君達が中団なら前からだった。理想通りの展開になりましたね。岸田君は最近強いし、椎木尾君もしっかりしているし、自分は信頼して付いているだけでした。どこもバックを踏むことなく、しっかりした仕掛け競走でしたね。相当掛かってたんで、簡単には来れないだろうなと。(ラインの)3人で決まって良かった。前回も、今回も、南(修二)がいて、セッティングと乗り方のアドバイスをもらっている」
「(岸田が)先行する流れで、力を出し切る感じだなって思ってました。(打鐘)4コーナーで駆けて、2コーナーからも立ち上がってたんで、誰も来れないだろうなって。(岸田は)自信を持って駆ければ強いんで、その自信を僕たちがどう引き出すかですよね。(自分は)南(修二)さんに見てもらいながら、1日1日修正していきたい」
近畿ライン3番手の松村友和が、椎木尾に続いて2着。同期からのアドバイスで、調子が上向いたようだ。
「末木君達が前なら中団で、山根君達が中団なら前からだった。理想通りの展開になりましたね。岸田君は最近強いし、椎木尾君もしっかりしているし、自分は信頼して付いているだけでした。どこもバックを踏むことなく、しっかりした仕掛け競走でしたね。相当掛かってたんで、簡単には来れないだろうなと。(ラインの)3人で決まって良かった。前回も、今回も、南(修二)がいて、セッティングと乗り方のアドバイスをもらっている」
<7R>

星野洋輝選手
川越勇星が上昇すると、前受けの小堀敢太は、誘導を残して車を下げる。川越が赤板で誘導後位に入り、その上を谷口力也が押さえる。橋本瑠偉が打鐘過ぎに谷口を叩くと、関東勢を追った小堀がすかさず反撃。4コーナーで橋本を叩き切った北日本勢の主導権となる。4番手に入り直した橋本は、最終バック手前から持ち出すが、進まず3コーナーで浮いて後退。番手絶好で直線を迎えた星野洋輝(写真)が、小堀をゴール前で差し切った。
「橋本君が自分たちの後ろの時点で、切って切ってで飛び付きがないなと思ったので落ち着けましたね。何もせずに小堀君が(別線を)合わせた感じでした。掛かりは良かった。ロードマンと聞いていたけど、スピードもありましたね。何もせずに恵まれた。別線がきたらブロックしようと思っていたけど、気配を感じなかった」
記念初出走の小堀敢太は、先行でアピールしつつ、自身も2着でラインワンツースリーを決めた。
「枠順通りの並びになると思っていた。橋本さんラインの後ろにつけたかったので。でも、前受けになった。鐘過ぎに自分の番がくるように(誘導と)車間を空けて、川越さんか、谷口さんに誘導を切らせて、橋本さんが行ったところに乗っていこうと。赤板からは想定通り。星野さんと、山崎さんを信頼して全開で(駆けて)行った。逃げられてよかったし、1走してホッとした。鐘で自分の番がきたときにヨッシャーと思った。ラインで決められたので明日(2日目)につながる。自転車は今回は良い。セッティングを変えました」
「橋本君が自分たちの後ろの時点で、切って切ってで飛び付きがないなと思ったので落ち着けましたね。何もせずに小堀君が(別線を)合わせた感じでした。掛かりは良かった。ロードマンと聞いていたけど、スピードもありましたね。何もせずに恵まれた。別線がきたらブロックしようと思っていたけど、気配を感じなかった」
記念初出走の小堀敢太は、先行でアピールしつつ、自身も2着でラインワンツースリーを決めた。
「枠順通りの並びになると思っていた。橋本さんラインの後ろにつけたかったので。でも、前受けになった。鐘過ぎに自分の番がくるように(誘導と)車間を空けて、川越さんか、谷口さんに誘導を切らせて、橋本さんが行ったところに乗っていこうと。赤板からは想定通り。星野さんと、山崎さんを信頼して全開で(駆けて)行った。逃げられてよかったし、1走してホッとした。鐘で自分の番がきたときにヨッシャーと思った。ラインで決められたので明日(2日目)につながる。自転車は今回は良い。セッティングを変えました」
<8R>
赤板過ぎに堀内俊介が切って、その上を佐藤竜太が1センターで押さえる。前受けから7番手にすんなり下げた河端朋之は、佐藤が流し気味でいるのを見ると、打鐘3コーナーで持ち出してカマシに行く。最終ホームで前に出切った河端を、田尾駿介は車間が空きながら追いかける。中四国3車の後ろは離れて、別線の巻き返しは苦しい。後ろを千切った河端だが、2センター付近ではやや失速。直線でなんとか追いついた田尾が、河端を差し切った。
「ダッシュが苦手なので、集中していたんですけど離れましたね。行くのはわかっていたので構えてはいたんですけど。脚力のなさを感じました。二次予選ならやばかったですね。自分が伸びたというよりも、河端さんが失速してきた感じだと思うので。自分はいっぱいいっぱいでした」
河端朋之は、別線に力の違いを示すカマシ先行。最後は失速したが、2着には粘った。
「1度は7番手になると思っていたので。行けるタイミングがあればしっかり行こうと思っていた。相手に合わせて、バックは踏まないように。自分のタイミングで行こうと思っていました。(佐藤が)結構、流していたので、(ラインの)3人で出切れると思って、あのタイミングで。(タイミング)良く仕掛けられたと思います。脚を使わずに出切れたので、最後まで持つかなと思ったんですけどね」
「ダッシュが苦手なので、集中していたんですけど離れましたね。行くのはわかっていたので構えてはいたんですけど。脚力のなさを感じました。二次予選ならやばかったですね。自分が伸びたというよりも、河端さんが失速してきた感じだと思うので。自分はいっぱいいっぱいでした」
河端朋之は、別線に力の違いを示すカマシ先行。最後は失速したが、2着には粘った。
「1度は7番手になると思っていたので。行けるタイミングがあればしっかり行こうと思っていた。相手に合わせて、バックは踏まないように。自分のタイミングで行こうと思っていました。(佐藤が)結構、流していたので、(ラインの)3人で出切れると思って、あのタイミングで。(タイミング)良く仕掛けられたと思います。脚を使わずに出切れたので、最後まで持つかなと思ったんですけどね」
<9R>
赤板過ぎに渡邉雄太が切って、受けた嵯峨昇喜郎は4番手に下げる。7番手となった竹内翼は動きを見せず、嵯峨が労せずして中団を確保する。ペースに入れた渡邉は、カマシを警戒しながら徐々に踏み上げて、4コーナー付近では本格的に先行態勢に入る。4番手で車間を切った嵯峨は、最終2コーナーから車間を詰めてまくり上げる。嵯峨が抵抗する渡邉を4コーナーでねじ伏せると、番手から永澤剛が鋭く追い込んだ。
「展開が良かったです。スタートは出て、中団が良かったんですけど、前になった。結果的に良かったですけど。竹内君がカマすのかと思ってたけど、来なくて絶好の展開すぎた。ドキドキしてました」
師匠の永澤を背に渾身のまくりを放った嵯峨昇喜郎が2着。
「車番通りの並びが理想でした。でも、竹内さんが切ってくれたらその上を叩けば良いかなと思った。そしたら、(竹内が動かず)さらに良い展開になった。本当は(中団からでも)カマしたかったけど、(渡邉)雄太さんがずっと良いペースだった。カマシに行けるペースじゃなかったです。掛かってたし、まくりも難しいと思ったけど、後ろが師匠なんで無理やり行って、まくり切れて良かったです」
「展開が良かったです。スタートは出て、中団が良かったんですけど、前になった。結果的に良かったですけど。竹内君がカマすのかと思ってたけど、来なくて絶好の展開すぎた。ドキドキしてました」
師匠の永澤を背に渾身のまくりを放った嵯峨昇喜郎が2着。
「車番通りの並びが理想でした。でも、竹内さんが切ってくれたらその上を叩けば良いかなと思った。そしたら、(竹内が動かず)さらに良い展開になった。本当は(中団からでも)カマしたかったけど、(渡邉)雄太さんがずっと良いペースだった。カマシに行けるペースじゃなかったです。掛かってたし、まくりも難しいと思ったけど、後ろが師匠なんで無理やり行って、まくり切れて良かったです」
<10R>

恩田淳平選手
スタートを取ったのは関東勢。菊池岳仁は、土生敦弘の上昇を赤板過ぎに突っ張る。土生は7番手に戻って、中団の月森亮輔も動きを見せず、菊池がペース駆けに持ち込む。最終2コーナーで仕掛けた月森だが、完璧に菊池に合わされてしまい1車進んで失速。3コーナーで持ち出した土生も苦しく、菊池マークの恩田淳平(写真)にとってはこれ以上ない展開。恩田が菊池を差し切って、8月高知FI最終日以来の白星をつかんだ。
「後ろよりは前からだなと。月森君も中団狙いっぽい感じでしたし。菊池君はいつも落ち着き過ぎなぐらいだったけど、(最終)1センターぐらいから踏み上がっていって、(別線の)まくりもヨコまでこなかった。ここ最近はずっと展開が厳しかった。でも、今回はすんなりで余裕があった」
赤板から突っ張り先行に出た菊池岳仁が2着に逃げ粘った。
「前を取って全突っ張りが理想だったので、思ったように走れた。要所で来られないように踏んだけど、道中のペースだったりは改善しないと。道中で余裕がないから、踏み直せていない。乗り方とかを考えたい」
「後ろよりは前からだなと。月森君も中団狙いっぽい感じでしたし。菊池君はいつも落ち着き過ぎなぐらいだったけど、(最終)1センターぐらいから踏み上がっていって、(別線の)まくりもヨコまでこなかった。ここ最近はずっと展開が厳しかった。でも、今回はすんなりで余裕があった」
赤板から突っ張り先行に出た菊池岳仁が2着に逃げ粘った。
「前を取って全突っ張りが理想だったので、思ったように走れた。要所で来られないように踏んだけど、道中のペースだったりは改善しないと。道中で余裕がないから、踏み直せていない。乗り方とかを考えたい」
<11R>

佐藤友和選手
後ろ攻めの原口昌平が、青板周回で中団の山崎歩夢にフタをする。併走を嫌った山崎は、7番手に下げて態勢を整える。4番手に入った原口は、赤板過ぎに動いて2コーナーで長尾拳太を押さえる。九州ラインが出切ると、山崎は2コーナーから仕掛ける。反応した原口が合わせてペースを上げるが、山崎は強引に踏み上げて最終1コーナーで叩き切る。山崎を余裕を持って追走した佐藤友和(写真)は、空けた車間を詰める勢いで追い込み、ゴール寸前で差し切った。
「(山崎は周回中に)中団でも、焦らずに走ってくれたと思います。(山崎がレース後に)しっかりと反省をしていましたし、今日(初日)はミスのあったレースですけど、力勝負で(別線に)勝ってくれたので。(同期の息子との連係であったが)自分の息子も20歳を迎えるところですし、自分がこの年までやってこれたことに自分でも驚きかなって。周りの選手のおかげですね。同期は特にですけど。年上の選手も強いですし、それを見ているとまだ(自分自身も)楽しめるのかなって。引っ張ってもらってきた感じですね」
力強い競走で実力を示した山崎歩夢だが、志は高く満足はしていない。細かい反省点を整理する。
「Sを取ろうと思ったんですけど、滑ってしまって。中団からの作戦になりました。仕掛けるタイミングがワンテンポ遅れてしまいましたし、変にペースに入れてしまったんで。カマシの踏み込みが甘かったですね」
「(山崎は周回中に)中団でも、焦らずに走ってくれたと思います。(山崎がレース後に)しっかりと反省をしていましたし、今日(初日)はミスのあったレースですけど、力勝負で(別線に)勝ってくれたので。(同期の息子との連係であったが)自分の息子も20歳を迎えるところですし、自分がこの年までやってこれたことに自分でも驚きかなって。周りの選手のおかげですね。同期は特にですけど。年上の選手も強いですし、それを見ているとまだ(自分自身も)楽しめるのかなって。引っ張ってもらってきた感じですね」
力強い競走で実力を示した山崎歩夢だが、志は高く満足はしていない。細かい反省点を整理する。
「Sを取ろうと思ったんですけど、滑ってしまって。中団からの作戦になりました。仕掛けるタイミングがワンテンポ遅れてしまいましたし、変にペースに入れてしまったんで。カマシの踏み込みが甘かったですね」
<12R>

郡司浩平選手
8番手から荒井崇博が上昇するが、前受けの郡司浩平(写真)が赤板過ぎに踏み込んで出させない。新山響平は、その上を叩いて1センターで前に出る。単騎の南修二が北日本勢を追い、郡司は4番手を確保する。6番手となった森田優弥が、打鐘3コーナーから持ち出してカマシに行くが、新山はペースを上げて森田を合わせ切る。郡司は、最終2コーナーで森田の外をう回して4番手を確保。バック手前で持ち出した南が、守澤太志のけん制を受けて3コーナーで外に浮くと郡司はその内を行く。2センターで守澤の外に車を外した郡司は、直線で車をグイっと伸ばして1着まで突き抜けた。
「スタートは出ておいてと思ったら、意外と前が取れちゃった。自分が前ならこういう並びになるかなっていう想定通りの並びだった。(荒井を突っ張って)最低限の位置は取れましたね。(打鐘3コーナーで)森田君が仕掛けなければ自分で行きたかった。あとは、(最終)2コーナーで森田君の内に行くか、外に行くか。(外を行って)結果、追い上げみたいになった。外に持ち出す準備はしてたけど、南さんが先に持ち出してて、あそこで(まくりに)行くと合って浮いちゃうと思って内に行った。もうちょっとスカッと自力を出したかったけど、道中の判断でゴール勝負をしようと切り替えました。突っ張って位置を取った割には、余裕がありましたね」
新山マークの守澤太志は、最終ホームで森田をけん制し、3コーナーでは南をブロック。最後は郡司に外を行かれたが、立ち回りには余裕が見えた。
「(新山は)よどみないペースで、良い形に持ち込んでくれた。(森田は)あの辺のタイミングで来ると思ってました。新山がしっかり合わせてくれましたね。カカりも良かったし、そのなかで仕事を出来る余裕があったのは収穫ですね。さすがに郡司君はどうしようもない。新山の後ろで久しぶりにレースに参加できている感覚があった。今回は悪くないですね」
和田健太郎は、郡司のトリッキーな動きにもしっかりと対応。直線は、新山と守澤の間のコースを踏んで3着。
「前受けも考えてなかったし、想定外の展開でした。南さんが浮いた形だったんで、郡司は仕掛けづらくなったと思う。あれなら外に行くと浮いちゃうし、着を取る上で良い判断だったと思う。僕も最後は外に行く感じではなかった。9車立てのなかでちゃんと走れているし、悪くはないです」
「スタートは出ておいてと思ったら、意外と前が取れちゃった。自分が前ならこういう並びになるかなっていう想定通りの並びだった。(荒井を突っ張って)最低限の位置は取れましたね。(打鐘3コーナーで)森田君が仕掛けなければ自分で行きたかった。あとは、(最終)2コーナーで森田君の内に行くか、外に行くか。(外を行って)結果、追い上げみたいになった。外に持ち出す準備はしてたけど、南さんが先に持ち出してて、あそこで(まくりに)行くと合って浮いちゃうと思って内に行った。もうちょっとスカッと自力を出したかったけど、道中の判断でゴール勝負をしようと切り替えました。突っ張って位置を取った割には、余裕がありましたね」
新山マークの守澤太志は、最終ホームで森田をけん制し、3コーナーでは南をブロック。最後は郡司に外を行かれたが、立ち回りには余裕が見えた。
「(新山は)よどみないペースで、良い形に持ち込んでくれた。(森田は)あの辺のタイミングで来ると思ってました。新山がしっかり合わせてくれましたね。カカりも良かったし、そのなかで仕事を出来る余裕があったのは収穫ですね。さすがに郡司君はどうしようもない。新山の後ろで久しぶりにレースに参加できている感覚があった。今回は悪くないですね」
和田健太郎は、郡司のトリッキーな動きにもしっかりと対応。直線は、新山と守澤の間のコースを踏んで3着。
「前受けも考えてなかったし、想定外の展開でした。南さんが浮いた形だったんで、郡司は仕掛けづらくなったと思う。あれなら外に行くと浮いちゃうし、着を取る上で良い判断だったと思う。僕も最後は外に行く感じではなかった。9車立てのなかでちゃんと走れているし、悪くはないです」