『東日本大震災被災地支援競輪 開設61周年記念青森競輪(GIII)レポート』 2日目編
配信日:9月24日
本日(24日)、青森県・青森競輪場で、東日本大震災被災地支援競輪・青森競輪開設61周年みちのく記念競輪「善知鳥杯争奪戦」(GIII)の2日目が開催されました。メインの優秀「八甲田賞」は新田祐大選手の番手から佐藤友和選手が抜け出して連勝のゴールを決めました。勝利選手インタビューでの「夢と希望を原動力に!」(今開催のキャッチフレーズ)も決まっていました! 明日は3日目・正念場となる準決勝3個レースがメインカードとなります。新鋭からベテランまで興味深い対戦が続きます。ぜひお見逃しのないように。
さて明日のファンサービスは、先着500名様に帆立おつまみセットを、お子様先着500名様には棒パン、ポップコーンをプレゼントします。特設ステージでは3Rと8R発売中に「海賊戦隊ゴーカイジャーショー」、2Rと7R発売中に「KIDSドラゴン&ミュージックベル」が開催を盛り立てます。また連日好評の「青森うまいもの物産市」はオレンジテント内にて、キッズ広場では「おもしろ自転車」、「うとう君ふわふわランド」もお子様に大人気。明日も盛りだくさんの青森競輪でお楽しみ下さい。
子供たちに大人気!うとう君ふわふわランド
本日行われた蒼天飛龍よさこいソーランショー
<1R>
小橋明紀選手
2日目は選抜戦からスタート。まずは佐藤和也の先行を利して
小橋明紀(写真)
が抜け出し1着。
「全て(佐藤)和也のおかげですね。突っ張ってくれたし、カマシも封じてくれましたから。今日は任せて、和也の好きなように走ってもらいました。余裕はあったし、最終の2センターで早めに(塚本貴雄が)踏んできたのも全部見えていました。本当なら和也とワンツーを決めたかったですけどね。そこは悔しいです。最近1着が多いのはたまたまですよ(笑)。でも100回生の弟子もいるし、それが良い刺激になっているのもありますね」
谷田泰平の番手から
塚本貴雄
が2着。
「谷田君は1コーナーで接触があったんですけど、それでも外にへばりついて踏んでいきましたからね。だいぶ戻ってきていると思いますよ。でも3コーナーで止まる感じがあったので、後ろに付いてもらっているし、申し訳ないですけど早めに踏んでいきました」
カマシを狙うも
谷田泰平
は9着大敗。
「3番手の牽制でスピードが落ちてしまって。そこからまた行ったんですけど…。脚があれば踏み直せたんでしょうけど、脚が無かったです」
<2R>
朝日敦選手
バック8番手だった
朝日敦(写真)
は内を突いて前進、最後は逃げる田中雅史を外から差し切り1着。
「今日はメンバーで服部(克久)君が強いから、町田(勝志)が遅めだったら番手で粘るか、前取ってから引いてのカマシの作戦だったんですよ。自分もそれしかないと思っていたら、町田が全然仕掛けなくて(苦笑)。それで仕掛けても中途半端だったし、1車くらいしか出ていなかったので、あとはコースを見て突っ込んでいきました。うまく開きました。ちょっと考えていたレース展開とは違くてごちゃつきましたけど、ああいう間隙を突くレースでないと僕は1着を取れないのでね。最後はギアがかかっている分、伸びました。また明日も頑張ります」
先行し2着の
田中雅史
。
「最近の悪い反省点があったから、今日はいけるところから前にいこうと思っていました。あの流れなら良いですけど、もっと入れ替わりが激しくなると落ち着いてしまうことがあるので、そういう時にも行く反応が出来ればもっと良いですね」
捲り不発の
服部克久
(5着)は「もっと車間をあけていけば良かったですね。詰まったところでいってしまって、タイミングが合わなかったです。内容も悪いですね…」
<3R>
塩川真一郎選手
河端朋之が主導権を握り、番手絶好となった
塩川真一郎(写真)
が1着で終始笑顔。
「一般戦とかならけっこう1着を取ってますけど、勝ち上がりでは取れないんですよ(苦笑)。8番(溝口和人)が飛びついてきたとしても、こっちは脚を使っていないし、むこうはけっこう脚を使っていたから楽勝でした。それに前(河端朋之)も残ったのは良かったです。でも僕に交わされたということは、最後は垂れたんでしょうね(笑)」
先行した
河端朋之
(2着)は「1番(松本一成)の位置にもよりましたけど、基本は後ろから先行しようと思っていました。感触としては昨日と同じくらいですね。昨日の方が距離が長い分、ペースで駆けられたかも。バックが向かい風だったので、うまくバックで踏み上げられなかったです。2着でも選抜にいけるので、また明日もう1つ上に勝ち上がれるように頑張ります」。昨日の勝利者インタビューで同乗した小林則之が「河端君が強かったです!注目して下さい!」と言っていたが「まさか名指し!と思いましたよ(笑)。明日も頑張ります!」
<4R>
梅澤謙芝選手
一ノ瀬匠が先行態勢に入ると上原龍が内で粘る展開となる。隊列が短くなったところを
梅澤謙芝(写真)
が捲りで仕留める。
「ドンピシャの展開と言うよりも、あれは予想していなかったですね。上原(龍)君は一回切ってから、中団を狙うのかと思っていました。そうしたらジャンから動くし、口が開いてきつかったです。その後も2人でグイグイ行ってしまいますし、どうなったのかも分からなかったくらい。行ってもうた!と思ったから、タイミングも何も無く、追いついて詰まった勢いで捲っていきました。スピードはあんまり良くなかったと思いますけど(苦笑)、1着は良かったです」
<5R>
小野俊之選手
ここから3着までが準決勝に進出できる二次予選がスタート。池田勇人を先頭にした関東勢が主導権を握っていくが、松岡孔明マークの
小野俊之(写真)
が巧みな立ち回りを見せ、最後は大外伸びて1着。
「(松岡)孔明があれだけ頑張ってくれましたからね。捌いていけて、一旦入れて、小林(則之)君の捲りに孔明が合わせていければ良かったけど、負けてしまったから仕方ない。あの7番(小林)を牽制できなかったら少しやばかったですね。大木(雅也)君も脚がありますから。事故点があったけど、気合いを入れて走りました」
昨日同様に先行勝負に出た
池田勇人
が2着に粘って準決勝進出を決める。
「ワンテンポ遅れてしまうので、前だけ見ていきました。メグさん(諸橋愛)と決まって良かったです。メグさんは並走になって苦しかったと言ってました。特選回りの選手が一緒だし、先行の方が堅いと思ってましたよ。これで上で戦えるし自信になりますね。今回は赤パンの選手と戦うのが1つの目標だったので、明日楽しみです」
池田マークの
諸橋愛
が3着。
「(小野俊之の牽制は)来ると思っていたので、構えていましたよ。でもきつかったです。池田(勇人)君は強いですね。でも今日はちょっと距離が短かったです。作戦ではもっと早めに踏んで、こっちの思う壺に、という感じだったんですけどね」
<6R>
三宅達也選手
昨日は伸びを欠いた
三宅達也(写真)
だったが、今日は7番手から豪快に捲り切って一番人気に応えた。
「ピンチやったね、意識されるほどの選手じゃないのに(笑)。でも今日は一番人気になっていたし、出し切って勝とうと思っていましたよ。前回の西武園の準決勝で2車単200いくらの一番人気だったのに失敗してしまいましたから…。それに昨日も4番手を取ったのに伸びを欠いてしまってましたし。石川(雅望)君が仕掛けてくれてチャンスが出来ましたね。ああなれば山内(卓也)さんは絶対に仕事しますから。ラインのワンツースリーで決まって良かったです。移動疲れはないし、明日も強いメンバーでしょうけど、頑張ります」
<7R>
関一浩選手
先手を奪ったのは小原太樹。中団4番手から
関一浩(写真)
が捲り追い込んで連勝を決める。
「今日は初手だけ決めて、あとは単騎で。小原(太樹)君が先行だと思ったし、思った通りの展開になりましたね。あとは捲りに合わせて出ていこうと思いました。それで力尽きたら、仕方ないなと。捲ってくるのは坂本(健太郎)君だと思っていたんですけど、違いましたね。今日はギアを上げていた(3・85→3・92)のも良かったです。明日は強い人たちと対戦ですが、頑張ります」
坂本健太郎を追走した
松本大地
は苦しい展開も直線伸びて2着。
「(坂本)健太郎のおかげです(笑)。2コーナーまで1回も踏んでいなかったし。バックを踏みましたけど、最後は伸びましたね。昨日はあんなに小嶋(敬二)さんのかかったレースで、周りも見えないくらいのスピードだったので、今日は余裕がありました(笑)。いつもと同じレースで、見ながらいけましたね。(感触は)悪くないと思います」
坂本健太郎
は3着入線、表情は冴えない。
「どこを走っているのか分からない感じでした。ジャン過ぎから微妙に重かったですし。最初は引く予定だったんですけど、途中で自信がなくなって中団で粘っていったら重くて踏み遅れました。最後は意地です。(松本)大地さんは強かったですね」
<8R>
野田源一選手
先行したのは和田健太郎。坂本貴史が捲りにいくも、
野田源一(写真)
が巧みなコース取りで坂本を交わしてラインで上位独占を果たす。
「感触は良いですね。作戦としたら中団を取れるかなと思っていたんですけど、モガキ合うような形になって。展開が良かったです。坂本(貴史)君が早めに来たらマズイと思ったんですけど、遅かったし、和田(健太郎)君も踏んでいましたからね。すんなりな感じでした。ラインで決まったことが何よりで、良かったです。変わったことは出来ないですけど、捲りでここまで来ているので明日も頑張ります。同期の関(一浩)さんも頑張っていましたしね(笑)」
野田を追走した
紫原政文
が2着。
「有坂(直樹)が牽制した時に、内藤(秀久)が来ると思ってちょっと怖かったですね。(野田は)強かったです。スピードもあるし、キレもある。強かった秋田の頃に戻っている感じ。(野田は)ずっと出走表を眺めていたし、秘策があるようなことを言っていたので(笑)、自信もあったのでしょう。最後は全く抜けなかったです」
福岡勢を追走した
川木敬大
(3着)は「ラッキーでした。野田(源一)君が強かったし、恵まれました。記念の準決勝は今の制度では初めてですね」
坂本貴史の番手回りだった
有坂直樹
(7着)は「カマすタイミングが遅かったね。いけないと思って内にいったんですけど…」
<9R>
海老根恵太選手
天田裕輝が先行態勢に入ると高谷雅彦も仕掛けていく。絶好の展開となった
海老根恵太(写真)
が捲り一撃。約2カ月半ぶりの1着を決める。
「最近はずっと成績が良くなかったので、久しぶりの1着は嬉しいですね。今日はラインで決まるようにと思って一発に賭けていました。展開は良かったですけど、ちょっと重かったですね。ギアを戻すかもしれません。青森はゲンのいいバンクですし、明日からも全力で頑張るだけです」
天田裕輝マークの
稲村成浩
は巧く海老根恵太を追い2着。
「後輩の天田(裕輝)の頑張りに尽きます。車番が良くなかったから前か後ろからの作戦で、後ろからは基本の抑えで。高谷(雅彦)が叩きに来ると思ったけど、天田も叩かせなかったね。赤板くらいからいってくれたし、後ろは重くないけど今日の風では先行は苦しいですから。本当に天田のおかげです。(体調は)大丈夫です」
高谷マークの
伊藤大志
が3着に入線。
「高谷(雅彦)さんが行ってくれたら、自分の仕事をしようと思っていました。うまく最後は入れましたけど、早めにいってくれた高谷さんのおかげです」
<10R>
成田和也選手
先行した青森伸也マークの
成田和也(写真)
が守谷陽介の捲りをうまく牽制し、直線抜け出し1着。
「青森(伸也)さんが先行で頑張ってくれたおかげですね。真後ろだったら良かったけど、真横に来ているのが見えたので、4コーナーから来られるとマズイと思って…。後ろも(佐々木省司に)付いてもらっていますし。ラインで決めたかったですけどね。昨日は悔いの残るレースをしてしまったし、地元地区の記念で気合いも入っています。状態は普通ですね」
捲り追い込んで
西郷剛
が2着入線。
「昨日はバックを踏んで内を差してのダブルパンチで大敗してしまったんです…。だからこそ今日は取り返す気持ちがありました。落ち着いていけたし、良い感じでしたね。思い切り踏んだんですけどあまり出ずに失敗したと思いましたよ。でも直線が長いし、4コーナーで我慢したら勝負だと思っていました。良かったです」
単騎で挑んだ
本田博
が3着、笑顔がこぼれる。
「良かったです。吉永(和生)君と西郷(剛)さんを追いかけていたんですけど、西郷さんの方が伸びそうな感じだったので、無我夢中で付いていきました。ゴールした時に横に吉永君がいたから、4着かなと思っていましたよ。(西郷を選んで)正解でしたね。道中は本当に難しかったです。先に大久保(聡)が準決勝を決めていたから、プレッシャーがありましたよ(笑)」
<11R>
佐藤友和選手
メインの優秀「八甲田賞」。3番手以降がもつれる激しいレース展開となるが、先行した新田祐大の番手から抜け出した
佐藤友和(写真)
が連勝、地元ファンの声援に応える。
「基本は抑え先行の作戦でした。自分は番手でやれることをやるだけ。ホームで小嶋(敬二)さんを牽制した時に決まったと思いましたけど、内が絡まれていましたね。小嶋さんを警戒していたけど(平原が)内に入ってくるのも見えて、踏んでくると思ったら休んでいたので。でも車間を切っていくと捲られるなと思ってました。新田(祐大)も最後は苦しそうでしたね。昨日の感じも良かったし、2連勝していますし、明日からも連勝して優勝を目指したいです!」
平原康多
(2着)は内に詰まる苦しい展開も3番手を奪って佐藤友和を詰める。
「小嶋(敬二)さんが行かなかったし、何回もバックを踏まされる感じになりましたね。仕方ないです。でもこういうレースも見せないと。内に詰まってしまっていたので脚の感じは良く分からないですけど、体は反応しているし徐々に良くなっているとは思います」
先行した
新田祐大
は3着に粘り込む。
「踏んだり止めたりしたので脚に来ましたね。風はなかったんですけど、あんまり上がりタイムは良くなかったと思います。今日は全部の展開を考えて、最悪カマシも、という感じでした。(佐藤)友和さんがうまく走ってくれましたね。疲れも徐々に取れてきています」
一旦は好位置を取った
小嶋敬二
(9着)だったが「取りきったと思って安心してしまい、大事に行こうと思ったのが失敗でしたね」。
3番手の
坂上樹大
(8着)は「僕が最終ホームでしめていれば、平原(康多)は入ってこれなかったのかな…」。
単騎戦を選択した
柏野智典
(6着)は「どこかの3番手と決めるとなかなか切り替えられないので単騎にしたんですけど、ちょっと動きを見すぎてしまいましたね。1コーナーでもバタバタしてしまいましたし。でも伸び自体は悪くないですよ」
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