青森競輪場を舞台に開催されている開設67周年みちのく記念「善知鳥杯争奪戦(GIII)」は、9月24日に2日目が行われた。メーンの優秀「八甲田賞」では、新田祐大が自力に転じて圧勝した。また、二次予選回りとなった新山響平は、地元ファンの声援に応える白星で順当に勝ち上がった。3日目には決勝進出をかけて、準決の3個レースで火花が散らされる。
本場では25日の3日目に、「青森さんのやさしいスープ」を先着500人にプレゼント。「山上進・柳谷昴太郎」による津軽三味線ライブなどが予定されています。青森競輪場では、開催中の毎日、様々なファンサービスとイベントでお客様をお待ちしています。ぜひ、本場へ足をお運びください。
<6R>

松浦悠士選手
赤板の2コーナーで竹内翼が押さえて中四国3車が出切る。4番手に志村龍己が入り、小嶋敬二は後方まで下げる。大方の予想通りの展開で竹内が駆ける。竹内の番手で車間を切った松浦悠士(写真)は、志村のまくりをけん制して直線半ばで竹内を交わして抜け出した。
「福島(武士)さんも待ってくれたんで、(竹内)翼も残りましたね。あれだけ大きく振ったら石川(裕二)さんも入ってくるだろうと思っていた。翼も頑張ってくれたんで、ワンツーを決められればよかったけど。2人で(準決に)乗れたんで。調子自体はすごくいいし、落車の影響はかなり取れている」
小嶋に合わせて最終3コーナーから踏み上げた志村だったが、松浦のブロックで不発。石川裕二は志村に乗って中のコースを追い込み2着。
「スタートもそうだし、中団も取ってくれて、すべて前(志村)のおかげですよ。ただ、(志村)龍己も止まったかなと思って、あそこを踏みました。芦澤大輔さんにフレームとかセッティングを全部見てもらってからいいですね。前回と同じ感じで調子はいい」
抜かりなく風を切って逃げた竹内翼は、松浦の援護にも助けられて3着で準決に進出。
「小嶋さんはすんなり前に行ってくれたんで、展開が向きました。(最終)2コーナーで(小嶋にまくって)来られるのがイヤで、2コーナーで踏んだ。だから上がりタイムは良くないかもしれないけど、来られない状況をつくりたかった。松浦さんのおかげだし、福島さんもしっかり3番手を。ホッとしていますけど、ここ(記念の準決)で止まっているんで、上に行きたいですね」
「福島(武士)さんも待ってくれたんで、(竹内)翼も残りましたね。あれだけ大きく振ったら石川(裕二)さんも入ってくるだろうと思っていた。翼も頑張ってくれたんで、ワンツーを決められればよかったけど。2人で(準決に)乗れたんで。調子自体はすごくいいし、落車の影響はかなり取れている」
小嶋に合わせて最終3コーナーから踏み上げた志村だったが、松浦のブロックで不発。石川裕二は志村に乗って中のコースを追い込み2着。
「スタートもそうだし、中団も取ってくれて、すべて前(志村)のおかげですよ。ただ、(志村)龍己も止まったかなと思って、あそこを踏みました。芦澤大輔さんにフレームとかセッティングを全部見てもらってからいいですね。前回と同じ感じで調子はいい」
抜かりなく風を切って逃げた竹内翼は、松浦の援護にも助けられて3着で準決に進出。
「小嶋さんはすんなり前に行ってくれたんで、展開が向きました。(最終)2コーナーで(小嶋にまくって)来られるのがイヤで、2コーナーで踏んだ。だから上がりタイムは良くないかもしれないけど、来られない状況をつくりたかった。松浦さんのおかげだし、福島さんもしっかり3番手を。ホッとしていますけど、ここ(記念の準決)で止まっているんで、上に行きたいですね」
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山内卓也選手
須永優太が切った上を川口聖二が迷うことなく出て主導権。山内卓也(写真)はすんなり続くが、3番手で須永が粘って山崎光展とからむ。最終2コーナーで須永が3番手を奪取すると、山賀雅仁はまくりで前団に迫る。番手の山内は後続と間合いを計り、内、外の須永、山賀をけん制して追い込んだ。
「川口君はいいペースで駆けていたから、これならまくり追い込みでしか来ないだろうと思っていた。ただ、山賀君のスピードは把握しづらかった。前のおかげだけど、自分の感触は悪くない」
一次予選に続きケレン味のない仕掛けを披露した川口聖二が、2着に逃げ粘り中部ワンツー。
「自分が出てからは、後ろは全部止めたるって(山内が)言ってくれていたので心強かったです。初日よりセッティングをいじって良くなったけど、もう少し踏み返しがほしいのでまた見直してみます」
7番手まくりになった山賀雅仁は、3着での二次予選クリアがやっと。
「もうちょっといい走り方があったのかなと先輩にも言われて…、確かにと思った。考えないとダメですね」
「川口君はいいペースで駆けていたから、これならまくり追い込みでしか来ないだろうと思っていた。ただ、山賀君のスピードは把握しづらかった。前のおかげだけど、自分の感触は悪くない」
一次予選に続きケレン味のない仕掛けを披露した川口聖二が、2着に逃げ粘り中部ワンツー。
「自分が出てからは、後ろは全部止めたるって(山内が)言ってくれていたので心強かったです。初日よりセッティングをいじって良くなったけど、もう少し踏み返しがほしいのでまた見直してみます」
7番手まくりになった山賀雅仁は、3着での二次予選クリアがやっと。
「もうちょっといい走り方があったのかなと先輩にも言われて…、確かにと思った。考えないとダメですね」
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山田久徳選手
前受けの山田久徳は、赤板の2コーナーから巻き返した金子哲大を突っ張って逃げる。打鐘からグングンと加速して金子を不発に追いやると、今度は小林大介がまくる。小林を冷静に振った椎木尾拓哉が、番手で勝機をモノにした。
「強いに人に前を任せているし、後ろもしっかりしていたので自分も番手の仕事をしっかりとしなきゃいけないと思った。突っ張るとは思わなかったけど、山田君が強かったです。初日に落車しているけど、走るぶんには体は大丈夫です」
前から組み立てる不利な流れも、山田久徳(写真)が突っ張り先行でラインを上位独占に導いた。
「突っ張るというよりかは、(別線が)来るのが遅かったので踏んでいきました。展開が良かったし、うまく自分の形に持ち込めましたね。ラインで決まって、それがなによりです」
3番手で内を締めていた神田紘輔が、最後は山田と椎木尾の間を踏んで流れ込んだ。
「内だけを気にしていましたね。自分は3番手でも、3番手の仕事をしっかりこなすことだけに集中していました」
「強いに人に前を任せているし、後ろもしっかりしていたので自分も番手の仕事をしっかりとしなきゃいけないと思った。突っ張るとは思わなかったけど、山田君が強かったです。初日に落車しているけど、走るぶんには体は大丈夫です」
前から組み立てる不利な流れも、山田久徳(写真)が突っ張り先行でラインを上位独占に導いた。
「突っ張るというよりかは、(別線が)来るのが遅かったので踏んでいきました。展開が良かったし、うまく自分の形に持ち込めましたね。ラインで決まって、それがなによりです」
3番手で内を締めていた神田紘輔が、最後は山田と椎木尾の間を踏んで流れ込んだ。
「内だけを気にしていましたね。自分は3番手でも、3番手の仕事をしっかりこなすことだけに集中していました」
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横山尚則選手
赤板で横山尚則(写真)に併せ込んでフタをした久米康平が、再度踏み込んで小気味よく逃げる。7番手に置かれた横山は、最終ホーム手前から反撃に出る。久米も合わせてペースアップするが、横山がロングまくりで仕留めて勝ち星を挙げた。
「初日も行けてなかったんで、一番先頭で風を切りたかったんですけどね。(久米と)スピードが合っちゃって、香川(雄介)さんにいいのをもらいそうだった。不安だったんですけど、そこも乗り越えられたしよかった。タイミングが取りづらかった。でも、7番手から巻き返せているんで問題ない。最近はレースになってなかったけど、初日は外に持ち出せているし、(二次予選も)カマせているんで」
横山の踏み出しに一瞬、立ち遅れた神山雄一郎だったが、冷静に詰めて追いついて2着をキープした。
「初日(横山は)3車だったのに失敗しているから、早めに行ったのかなと。ただ、そのぶん後ろはキツかった。態勢が整う前に、(横山が)踏み込んでいった。あそこからは行かないかなっていうのもあったんで、自分は若干、口が空いた。そこからはコースを見ながら行ったら追いついた。脚を使ったけど、あとは4コーナーを立ち直れば3着以内にはと。疲れているけど、最近からしたら踏めてますね」
茨栃コンビを止め切れず、香川雄介は直線で狭いコースを突いて3着がいっぱい。
「(久米が)掛かっていた。横山君もピュンって来なかったからチャンスかと思ったんですけど。並んでからはスピードに乗ってた。(初日に落車したんで)体はしんどいけど、違和感はない」
「初日も行けてなかったんで、一番先頭で風を切りたかったんですけどね。(久米と)スピードが合っちゃって、香川(雄介)さんにいいのをもらいそうだった。不安だったんですけど、そこも乗り越えられたしよかった。タイミングが取りづらかった。でも、7番手から巻き返せているんで問題ない。最近はレースになってなかったけど、初日は外に持ち出せているし、(二次予選も)カマせているんで」
横山の踏み出しに一瞬、立ち遅れた神山雄一郎だったが、冷静に詰めて追いついて2着をキープした。
「初日(横山は)3車だったのに失敗しているから、早めに行ったのかなと。ただ、そのぶん後ろはキツかった。態勢が整う前に、(横山が)踏み込んでいった。あそこからは行かないかなっていうのもあったんで、自分は若干、口が空いた。そこからはコースを見ながら行ったら追いついた。脚を使ったけど、あとは4コーナーを立ち直れば3着以内にはと。疲れているけど、最近からしたら踏めてますね」
茨栃コンビを止め切れず、香川雄介は直線で狭いコースを突いて3着がいっぱい。
「(久米が)掛かっていた。横山君もピュンって来なかったからチャンスかと思ったんですけど。並んでからはスピードに乗ってた。(初日に落車したんで)体はしんどいけど、違和感はない」
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山下一輝選手
赤板から飛び出した日当泰之が山崎芳仁、明田春喜を連れてハイペースで飛ばす。小原太樹が3番手に飛び付いて明田と併走も、打鐘の3コーナーで明田が死守。逃げる日当のペースが落ちると、山崎はやむを得ず番手まくり。山崎とほぼ同じタイミングの最終2コーナーで、紫原政文が切り替えて9番手になった山下一輝(写真)がまくる。山崎に迫った山下は、ゴール寸前で山崎を交わして大金星。
「(日当に)突っ張られた時はパニックになってしまいました。それであの展開で1着だし、自分でもビックリです。仕掛けて行ってよかった。G3の準決はこれが初めてです」
番手まくりの山崎芳仁だったが、絡まれた明田がいっぱいで後続の目標にされて2着。
「(相手を)引き付けて形は作れたし、もう仕方がないですね。最後はいっぱいいっぱいで誰が来てるかもわからなかった。明田君かなと思ったら、4番(山下)でビックリした」
「(日当に)突っ張られた時はパニックになってしまいました。それであの展開で1着だし、自分でもビックリです。仕掛けて行ってよかった。G3の準決はこれが初めてです」
番手まくりの山崎芳仁だったが、絡まれた明田がいっぱいで後続の目標にされて2着。
「(相手を)引き付けて形は作れたし、もう仕方がないですね。最後はいっぱいいっぱいで誰が来てるかもわからなかった。明田君かなと思ったら、4番(山下)でビックリした」
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新山響平選手
新山響平(写真)を制して藤田勝也が主導権を握る。北村信明が3番手に飛び付いて隊列が短くなったところの打鐘の4コーナーで新山が巻き返す。張りながら番手まくりに出た松岡健介を沈めた新山が、地元で勝ち星を挙げた。
「出し惜しみせずに行こうと思っていました。(別線の)二段駆けでいつもなら越えられてないところを行き切れているので、良くなっていると思います。ただ、(松岡に)合わされてしまった時に守澤(太志)さんと連結を外してしまいましたね。もっと信頼されるような選手にならないといけない。まくりだったけど、モヤモヤは晴らせたと思います」
逃げた藤田の意をくんで、松岡健介が番手まくりも2着。
「みんな強かったですね。藤田君が目いっぱい駆けていた。ホームでのスピードも良かったので、もう少しゆっくり(別線が)来ると思ったけど早かったですね。引き付けて止まるスピードではないと思ったので、波を作って2コーナーから出ていきました」
最終バックで新山に置いていかれた守澤太志は、3着キープに苦笑い。
「新山君が合わされていたので、内に降りて迎え入れようと思ったら呼吸が合わずに行ってしまった。少し難しい判断でしたけど、新山君をもっと信頼していればこんな結果にはならなかったと思います」
「出し惜しみせずに行こうと思っていました。(別線の)二段駆けでいつもなら越えられてないところを行き切れているので、良くなっていると思います。ただ、(松岡に)合わされてしまった時に守澤(太志)さんと連結を外してしまいましたね。もっと信頼されるような選手にならないといけない。まくりだったけど、モヤモヤは晴らせたと思います」
逃げた藤田の意をくんで、松岡健介が番手まくりも2着。
「みんな強かったですね。藤田君が目いっぱい駆けていた。ホームでのスピードも良かったので、もう少しゆっくり(別線が)来ると思ったけど早かったですね。引き付けて止まるスピードではないと思ったので、波を作って2コーナーから出ていきました」
最終バックで新山に置いていかれた守澤太志は、3着キープに苦笑い。
「新山君が合わされていたので、内に降りて迎え入れようと思ったら呼吸が合わずに行ってしまった。少し難しい判断でしたけど、新山君をもっと信頼していればこんな結果にはならなかったと思います」
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新田祐大選手
いったん坂本貴史に併せ込んでから、和田真久留が主導権を奪って逃げる。一度は中団に収まった坂本は打鐘から早めに巻き返すが、和田に合わされて出切れない。新田祐大(写真)は、最終ホーム手前から踏み込んだ深谷知広に反応して自力に転じる。外の深谷を張りながら、新田がまくって後続をちぎる完勝劇。
「ひとつ、ひとつ練習でやってきたことが、結果につながればと思って走っている。疲れているなかでの練習が相乗効果として出てくれればと。(坂本)貴史が行ってくれる気持ちはすごいわかるんで、その気持ちをくんで1着を取らないといけないっていうのがあった。責任感をもって走った。この時期の青森は走りやすくて、自分は一番好きですね」
成田和也を追いかけて、外を踏んだ単騎の園田匠がシャープな伸びで2着に入った。
「車券に絡めているんで、それはいいんですけど。もうちょっと突っ込みたかったっていうのはあります」
逃げた和田の番手から松谷秀幸が発進。その松谷に続いて、直線でインを伸びた渡邉晴智が3着。
「(成田が)半車遅れてきたのに気づいてなかった。それでもう気づいたらヨコにいたんで…」
最終1センターで坂本の上をまくった新田を見て、成田和也は瞬時にインを突いて付き直すが新田の加速力に置かれて4着。
「(新田が)1コーナーですごいのぼった。それで内からドッキングできればと。そのあと新田も遅れて来たんで、(付き直す)タイミングが難しかった。本当は2着じゃないと…。せめて3着で確定板にのらないとダメですね。弱かったです」
最終2コーナーから番手まくりを放った松谷秀幸は、横一線の2着争いからわずかに遅れて5着。
「(和田は)すごい掛かっていたし、いい競走をしてくれた。でも、(新田の)スピードが違いすぎた。対応できなかった」
「ひとつ、ひとつ練習でやってきたことが、結果につながればと思って走っている。疲れているなかでの練習が相乗効果として出てくれればと。(坂本)貴史が行ってくれる気持ちはすごいわかるんで、その気持ちをくんで1着を取らないといけないっていうのがあった。責任感をもって走った。この時期の青森は走りやすくて、自分は一番好きですね」
成田和也を追いかけて、外を踏んだ単騎の園田匠がシャープな伸びで2着に入った。
「車券に絡めているんで、それはいいんですけど。もうちょっと突っ込みたかったっていうのはあります」
逃げた和田の番手から松谷秀幸が発進。その松谷に続いて、直線でインを伸びた渡邉晴智が3着。
「(成田が)半車遅れてきたのに気づいてなかった。それでもう気づいたらヨコにいたんで…」
最終1センターで坂本の上をまくった新田を見て、成田和也は瞬時にインを突いて付き直すが新田の加速力に置かれて4着。
「(新田が)1コーナーですごいのぼった。それで内からドッキングできればと。そのあと新田も遅れて来たんで、(付き直す)タイミングが難しかった。本当は2着じゃないと…。せめて3着で確定板にのらないとダメですね。弱かったです」
最終2コーナーから番手まくりを放った松谷秀幸は、横一線の2着争いからわずかに遅れて5着。
「(和田は)すごい掛かっていたし、いい競走をしてくれた。でも、(新田の)スピードが違いすぎた。対応できなかった」