弥彦競輪場を舞台に開催されている開設70周年記念「ふるさとカップ」は、7月19日に2日目を迎えた。2日間の予選を終えて、ポイント最上位は14点の諸橋愛。鈴木庸之は予選連勝で11点、藤原憲征は9点で地元記念の予選を突破した。なお、7ポイントで並んだ8名のうち、初日特選に出走している鈴木裕と、直近4カ月の競走得点上位の5名が準決勝へコマを進めた。
本場では20日の3日目も、冷感マスクと汗拭きシートのセットを先着500名様に。お子様には、先着150名様にお菓子をプレゼントします。さらに、勝利選手プレゼントとして、各レース5名様に弥彦競輪オリジナルグッズが当たる勝利選手抽選券も配布します。
なお、入場口にてサーマルカメラによる体温の自動測定を行います。マスクの着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンスの確保等、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための行動をよろしくお願いいたします。
<1R>

大森慶一選手
打鐘の6番手から仕掛けた根田空史が、最終1センターで三好恵一郎を叩いて先制。番手の土屋裕二は離れてしまい、三好が根田を追いかける。2センター4番手から踏み込んだ櫻井正孝は河野通孝のけん制で失速したが、河野の内に進路を取った大森慶一(写真)が直線で根田をとらえて連勝を果たした。
「けん制があって(櫻井が)車体故障して、降りてこなかったので内に行きました。自転車の出は良かったです。(連勝は)最近の成績からしたら、上出来ですね。踏んだら自転車も進んだんで、状態は上向きだと思います」
先行した根田空史が2着に粘った。
「車番的にも後ろからになる可能性が高かったので、押さえないでジャンから全開で行くと決めていました。全部、全開で行ってるからタレるのは当たり前だけど、昨日(初日)と比べると良かったです。少しハンドルを下げたのが良かったんだと思います」
「けん制があって(櫻井が)車体故障して、降りてこなかったので内に行きました。自転車の出は良かったです。(連勝は)最近の成績からしたら、上出来ですね。踏んだら自転車も進んだんで、状態は上向きだと思います」
先行した根田空史が2着に粘った。
「車番的にも後ろからになる可能性が高かったので、押さえないでジャンから全開で行くと決めていました。全部、全開で行ってるからタレるのは当たり前だけど、昨日(初日)と比べると良かったです。少しハンドルを下げたのが良かったんだと思います」
<2R>
後ろ攻めの金子哲大が赤板の2センターから仕掛けると、中団の鈴木裕も合わせて踏み上げて荻原尚人を押さえる。そこを金子が叩いて主導権。鈴木裕は関東ラインの内のコースを踏んで、荻原は最終バックからまくり出す。しかし、金子の番手で併走になり、懸命に逃げた金子がそのまま後続を振り切って白星を挙げた。
「車番が悪かったので、後ろ攻めと思っていました。標識線を目掛けてジャンでって思ったけど、遅かったですね。イメージと感覚が…。(勝ち上がるには)今日(2日目)は1着しかないけど、ワンチャンスあるかもと思っていました。個人的には良かったけど、(後ろがからまれて)自分だけになってしまった」
まくった荻原マークの鈴木誠が大外を伸びて2着に入った。
「ごちゃついたし、内は詰まっていたので外を踏ませてもらいました。踏み合いになるかなとは思ったけど、ジャンで3つのラインが重なり合うのは想定外。(勝ち上がるには)1着なら良かったけど、2着なのであとのレース待ちになりますね」
「車番が悪かったので、後ろ攻めと思っていました。標識線を目掛けてジャンでって思ったけど、遅かったですね。イメージと感覚が…。(勝ち上がるには)今日(2日目)は1着しかないけど、ワンチャンスあるかもと思っていました。個人的には良かったけど、(後ろがからまれて)自分だけになってしまった」
まくった荻原マークの鈴木誠が大外を伸びて2着に入った。
「ごちゃついたし、内は詰まっていたので外を踏ませてもらいました。踏み合いになるかなとは思ったけど、ジャンで3つのラインが重なり合うのは想定外。(勝ち上がるには)1着なら良かったけど、2着なのであとのレース待ちになりますね」
<3R>

鈴木庸之選手
中団の大石剣士は、後方の鈴木庸之(写真)を警戒しながら打鐘で五日市誠を叩いて先行態勢に入る。2センターから巻き返した鈴木は最終3コーナー手前で五日市を押し込むと、大塚玲をすくって番手まで上昇。さらに、2センターで大石の内に進路を取って、地元記念の予選を無傷で突破した。
「本当は外を行って勝ちたかったんですけどね。内容良く勝ちたかったけど、ダメですね。(大石は)流すかと思ったら踏んで行ったので、付いて行った方が楽だったのかもしれない。(大石は最終)バックから2、3回、内を空けていたので、張られたら止まるところだし、空いてるのも分かったので内に行きました。決勝に乗れば7分の1(で優勝)ですからね。いつもより可能性が高いので頑張りたいです」
大石剣士が逃げ粘って2着でゴールした。
「スタートの理想は中団だったので、思っていた形になりました。昨日(初日)よりも長い距離を踏んで、最後まで踏めているので状態は良くなっていると思います。記念では初めての準決勝なので、どこまで通用するか楽しみです」
「本当は外を行って勝ちたかったんですけどね。内容良く勝ちたかったけど、ダメですね。(大石は)流すかと思ったら踏んで行ったので、付いて行った方が楽だったのかもしれない。(大石は最終)バックから2、3回、内を空けていたので、張られたら止まるところだし、空いてるのも分かったので内に行きました。決勝に乗れば7分の1(で優勝)ですからね。いつもより可能性が高いので頑張りたいです」
大石剣士が逃げ粘って2着でゴールした。
「スタートの理想は中団だったので、思っていた形になりました。昨日(初日)よりも長い距離を踏んで、最後まで踏めているので状態は良くなっていると思います。記念では初めての準決勝なので、どこまで通用するか楽しみです」
<4R>

渡邉一成選手
堀内俊介の上昇に4番手まで下げた渡邉一成(写真)は、内田玄希が内を進出したタイミングで打鐘手前から踏んで主導権。ライン3番手の山崎将幸が、望月永悟に絡まれて連結を外したが追い上げる。3車のドッキングを待った渡邉が、再度加速して別線を完封した。
「内田さんがしゃくってくる時にアベタカ(安部貴之)を待ってから踏んだ。いいタイミングでしたね。初日特選のプライドをもって走ったし、ラインで決めたかったので良かった。7車は僕みたいな前を取る選手には楽。下げても5番手、6番手がありますからね」
渡邉に流れ込んだ安部貴之は、人気のワンツー決着に胸をなでおろす。
「7番(内田)がしゃくってくるのが気になったけど、あとは(渡邉)一成が全部やってくれた。堀内もそこ(番手勝負)含みもあったと思う。外を踏む余裕はあった。(渡邉は)並の選手じゃないので、緊張しますよ。普段は3番手回りが多いので、番手だとなおさらです」
「内田さんがしゃくってくる時にアベタカ(安部貴之)を待ってから踏んだ。いいタイミングでしたね。初日特選のプライドをもって走ったし、ラインで決めたかったので良かった。7車は僕みたいな前を取る選手には楽。下げても5番手、6番手がありますからね」
渡邉に流れ込んだ安部貴之は、人気のワンツー決着に胸をなでおろす。
「7番(内田)がしゃくってくるのが気になったけど、あとは(渡邉)一成が全部やってくれた。堀内もそこ(番手勝負)含みもあったと思う。外を踏む余裕はあった。(渡邉は)並の選手じゃないので、緊張しますよ。普段は3番手回りが多いので、番手だとなおさらです」
<5R>
打鐘手前で菅原大也が太田将成を叩いて先制。5番手の吉田拓矢は2センターから反撃に出ると、最終2コーナー手前で先頭に立つ。その後も快調に逃げた吉田は、直線でも力強く踏み直して後続を振り切った。
「(菅原は)仕掛けづらいペースだったけど、自分が行く場所は決めていたので行きました。出切れると思って回していたら、意外と踏んでいましたね。出切った後はペースに入れて、ゴール前に備えられたと思います。サドルとハンドルをいじったら、それが良い方向に向きました。前を取れた時の7車立てはタイミングが取りやすいし、9車立てよりは簡単になりますね」
関東ライン3番手の藤原憲征は、吉田と柿澤大貴の間を踏んで2着に入った。
「吉田が走りやすいレースをしてくれたらチャンスはあると思っていました。(最終バックで)後ろを見たら青森(伸也)さんが見えたんですけど、次に見たら(内に降りて)いなくなっていたので、(柿澤の)内を踏ませてもらいました。この状態で良くやれている方だと思います。去年と同じ着なので、あれ?って感じですね。せっかくのチャンスなので頑張りたいです」
「(菅原は)仕掛けづらいペースだったけど、自分が行く場所は決めていたので行きました。出切れると思って回していたら、意外と踏んでいましたね。出切った後はペースに入れて、ゴール前に備えられたと思います。サドルとハンドルをいじったら、それが良い方向に向きました。前を取れた時の7車立てはタイミングが取りやすいし、9車立てよりは簡単になりますね」
関東ライン3番手の藤原憲征は、吉田と柿澤大貴の間を踏んで2着に入った。
「吉田が走りやすいレースをしてくれたらチャンスはあると思っていました。(最終バックで)後ろを見たら青森(伸也)さんが見えたんですけど、次に見たら(内に降りて)いなくなっていたので、(柿澤の)内を踏ませてもらいました。この状態で良くやれている方だと思います。去年と同じ着なので、あれ?って感じですね。せっかくのチャンスなので頑張りたいです」
<6R>

諸橋愛選手
赤板の2コーナーでハナに立った坂本周作を、森田優弥が叩いて先制。ライン3車で出切って森田が軽快に駆けると、諸橋愛(写真)は後続の状況を確認しながら間合いを計ってきっちり差し切った。
「踏み直しがすごくて抜けないと思いました。展開が早かったので9車の流れですね。後ろの状況を確認して、あとは自分の仕事。サマーナイトも走れてはいたけど、ちょっと上がっている。良い感じです。夏の生まれなので(気温は)暑い方が良い。決勝が誕生日で43歳になっちゃうんですよ。歳はとりたくない(笑)」
2着に粘った森田優弥だが、踏み直しの感触には課題を残すようだ。
「前取って順番でしたね。ずっと最終回みたいな感じで、踏み直しはできなかったです。(2着に残れたのは)諸橋さんのお陰ですね」
「踏み直しがすごくて抜けないと思いました。展開が早かったので9車の流れですね。後ろの状況を確認して、あとは自分の仕事。サマーナイトも走れてはいたけど、ちょっと上がっている。良い感じです。夏の生まれなので(気温は)暑い方が良い。決勝が誕生日で43歳になっちゃうんですよ。歳はとりたくない(笑)」
2着に粘った森田優弥だが、踏み直しの感触には課題を残すようだ。
「前取って順番でしたね。ずっと最終回みたいな感じで、踏み直しはできなかったです。(2着に残れたのは)諸橋さんのお陰ですね」
<7R>

郡司浩平選手
打鐘から仕掛けた早坂秀悟が片折亮太を叩いて主導権。郡司浩平(写真)は最終ホームからスパートすると、段違いのスピードで前団を飲み込んで快勝した。
「流れの中で対応できるようにって思っていました。ポイント的にはジャンのところで見てしまったところなので、上位戦になるとそういうちょっとしたミスが命取りになるので、対応していかないといけないですね。昨日(初日特選)も長い距離を踏めましたし、今日(2日目)も2コーナーを下ってからは手応えを感じるくらいのスピードが出たので良いと思います」
徐々に郡司との車間が空いてしまった新田康仁だったが、懸命に追いかけて2着に入った。
「(郡司は)後方になるとは思っていましたけど、脚の違いで行ってしまいましたね。しびれました。僕は(郡司)浩平の後輪しか見てなかったので、前のことは分からなかったです。付き切ったんで良かったって思ったら、加速がやばかったですね。なんとか2着をキープできて良かったです」
「流れの中で対応できるようにって思っていました。ポイント的にはジャンのところで見てしまったところなので、上位戦になるとそういうちょっとしたミスが命取りになるので、対応していかないといけないですね。昨日(初日特選)も長い距離を踏めましたし、今日(2日目)も2コーナーを下ってからは手応えを感じるくらいのスピードが出たので良いと思います」
徐々に郡司との車間が空いてしまった新田康仁だったが、懸命に追いかけて2着に入った。
「(郡司は)後方になるとは思っていましたけど、脚の違いで行ってしまいましたね。しびれました。僕は(郡司)浩平の後輪しか見てなかったので、前のことは分からなかったです。付き切ったんで良かったって思ったら、加速がやばかったですね。なんとか2着をキープできて良かったです」
<8R>

佐藤慎太郎選手
末木浩二が赤板の1センター過ぎで菅原裕太を押さえて主導権を握る。前受けから5番手に下げた小松崎大地は打鐘の3コーナーから巻き返すと、末木も一気にペースアップ。両者で激しくモガき合った末、最終4コーナーで小松崎が前に出て、直線で伸びた佐藤慎太郎(写真)が通算400勝目をゲットした。
「400勝は特にないが、前の選手の走りで着が変わるので前の選手に感謝したい。末木君も強かったけど、(小松崎)大地が強い。張り付いて行って4コーナーから伸びた。我慢して粘っていましたね。後ろから来る雰囲気もなかったので、確実に1着をと思って踏んだ。状態の悪さは感じないです。400勝だと半端な感じがするので、500勝したいですね」
末木とのモガき合いを制した小松崎大地が2着、福島ワンツーが決まった。
「早めに巻き返せば良い展開だと思ったけど、末木君がすごかったです。ずっと必死で苦しかった。展開もあるけど、何ともいえないですね。試したいことがいろいろあるので、それでどうなるかです」
「400勝は特にないが、前の選手の走りで着が変わるので前の選手に感謝したい。末木君も強かったけど、(小松崎)大地が強い。張り付いて行って4コーナーから伸びた。我慢して粘っていましたね。後ろから来る雰囲気もなかったので、確実に1着をと思って踏んだ。状態の悪さは感じないです。400勝だと半端な感じがするので、500勝したいですね」
末木とのモガき合いを制した小松崎大地が2着、福島ワンツーが決まった。
「早めに巻き返せば良い展開だと思ったけど、末木君がすごかったです。ずっと必死で苦しかった。展開もあるけど、何ともいえないですね。試したいことがいろいろあるので、それでどうなるかです」
<9R>

平原康多選手
赤板の1コーナー手前で先頭に立った染谷幸喜に、前受けから下げた坂井洋は打鐘の3コーナーから反撃開始。持ち前のスピードで一気に染谷を抜き去ると、最後は番手の平原康多(写真)が余裕を持って抜け出した。
「(坂井の)スピードが違いましたね。(作戦は)本人に任せていたので、離れないように付き切れるように意識していました。彼は超一流のダッシュ力があるので、なんとか引き上げたいっていう気持ちはあるので、最低限3着に残ってくれて良かったです。(新車の感触は)昨日(初日特選)は納得いく仕掛けではなかったので修正して走ったんですけど、今日(2日目)はかなり流れていました。準決勝もこのままで大丈夫だと思います」
染谷を力でねじ伏せた坂井洋は、なんとか3着に粘った。
「(染谷とは)平塚で戦ったことがあって、やっぱりすごいスピードで飛んできましたね。2周からでも突っ張って来るだろうと思ったので、今日(2日目)は前受けからでした。平原さんに任せてもらっていたので、もがく距離は腹をくくっていました。出切ってからはニュートラルに入れられなかったのでキツかったです。まだ記念の決勝に上がれたことがないので、準決勝は頑張りたいです」
「(坂井の)スピードが違いましたね。(作戦は)本人に任せていたので、離れないように付き切れるように意識していました。彼は超一流のダッシュ力があるので、なんとか引き上げたいっていう気持ちはあるので、最低限3着に残ってくれて良かったです。(新車の感触は)昨日(初日特選)は納得いく仕掛けではなかったので修正して走ったんですけど、今日(2日目)はかなり流れていました。準決勝もこのままで大丈夫だと思います」
染谷を力でねじ伏せた坂井洋は、なんとか3着に粘った。
「(染谷とは)平塚で戦ったことがあって、やっぱりすごいスピードで飛んできましたね。2周からでも突っ張って来るだろうと思ったので、今日(2日目)は前受けからでした。平原さんに任せてもらっていたので、もがく距離は腹をくくっていました。出切ってからはニュートラルに入れられなかったのでキツかったです。まだ記念の決勝に上がれたことがないので、準決勝は頑張りたいです」