オープニングレースは1番車の稲毛健太に注目が集まる。5月川崎F1で優出したが、続く熊本F1、高松宮記念杯では結果を残せず。ここで悪い流れを断ち切れるか。 「点数を下げちゃったんで、ここで立て直したいですね。高松宮記念杯のあとは練習をしてきたんですけど、バンクが改修工事で使えなくて。街道で調整してきました。いつもはバンクで調整するんですけど、今回は違うし走ってみてですね。前橋は去年のオールスター以来。自分が前に出られたらいい感じで走れると思います」 古川尚耶はここが初の記念シリーズ。前回の松戸F1では初日に後続を3車身千切る快勝で存在を十分にアピールした。 「今回も位置をしっかり取って走りたいですね。このメンバーでは稲毛君が強いけど、しっかり自分の競走をしたいと思います。自力、自在に頑張ります」 坂本亮馬は近況大敗が続き、「練習では悪くはないんですけど、すべてがかみ合っていないですね」と不安を吐露した。 |
追加配分での参戦となった竹山陵太は、前々回の6月平F1を223着で今年初の決勝確定板入り。さらに、前回久留米F1でも初日予選をまくって1着など、随所で好走を見せている。 「追加を受けたのは5日前なんで、余裕はありました。久留米の後もいつも通りにやって。前橋は去年のA級以来で、1年半ぶりですかね。そのときは優勝をしているんで悪いイメージではないです。でも、A級ですからね」 三谷政史は5月小松島F1を準Vや、前回富山F1を優出など良い流れを保ったまま今開催を迎えた。 「今年の初めに比べたら絶好調ですよ。いつも落車をして歯車が狂っちゃうんで。落車さえしなければね。体自体も悪くはないです。富山から結構空いたんで、しっかり計画的に練習ができました。初日は山本(伸一)君に任せて頑張ります」 |
![]() 新田康仁選手 |
新田康仁(写真)は前回の和歌山F1で最終日にまくって1着。徐々に手応えをつかみ、前を見て精進を続ける。 「その前(5月奈良2日目)に1勝できたけど、その時は目標がいたんで。前回は(復帰して)初めて自力で1着が取れたんでうれしいですね。少しずつ手応えがあります。まだ恥骨に金具が入ってますけど、おしりの痛みもなくなりました。とりあえず、静岡ダービーに間に合わせないと。腐らずにやるしかないですね」 小川祐司は腰の手術をして長期欠場。ここが3カ月ぶりの実戦となる。 「高知記念の2日目に歩けなくなって。それでヘルニアって診断されて手術をしました。ケガの方は走ってみないと。反応が悪いんで無理矢理に仕掛けて行くくらいじゃないと出られないですね。思い切り行けば、課題も見つかりますし。練習は2、3週間くらい自転車に乗ってきました」 |
---|
5月向日町F1で落車した西村光太。気になる状態だが、怪我の経過も順調で心配はなさそう。 「前回までは怪我の影響が残っていたけど、もうないです。今回は普通に練習もしてきましたし。前橋を走るのは2回目です。一瞬で終わって、巻き返しが難しいイメージがありますね。仕掛けて前に出させてさえもらえれば。前々に攻めることを意識しながら走りたいと思います」 荒木伸哉は前回松戸F1を補充出走し中3日で参戦。初日は自力で一次予選突破を狙う。 「中3日ですけど、普通に練習をしてきました。位置が悪くならなければなんとかなると思う。調子自体も悪くないですね。(近況は自力の競走が増えているが)そういう時こそ、しっかり力を出したいですね」 追加参戦の守谷陽介は、補充出走を含め近況は確定板入りを増やしている。 「逃げれたら結果は出てるんで、思い切って行きたいですね。疲れは大丈夫ですけど、腰が少し張っている。でも、ケアしながら走りたいと思います。しっかりと力を出し切りたいですね」 |
![]() 月森亮輔選手 |
前期A級ラストの広島では最終日に内側追い抜きでの失格を喫して流れの悪い月森亮輔(写真)だが、そこからはS級へ向けて練習をしっかりと積んだ様子。まだまだ若い23歳。伸び代のある月森のS級デビュー戦が楽しみだ。 「(前回から)結構、空いていたんで、練習はやってきました。ナルさん(立花成泰)と一緒ですね、自分の後ろが2人いるのはありがたい。先行基本に頑張ります。自分は調子がいい時は先行ができているんですよね。初めてのS級だしまずは力を出し切れるように走りたい」 S級初勝利を20年以上前に飾っている阿部康雄は、48歳を迎えた今年も堅実な戦績を残しているが悩みは尽きない。 「5月の岐阜、6月の四日市で落車をしているけど、体はピンピンしている。だから、落車のせいではない。練習不足なのか、疲れなのか…。前回(別府記念)は3日目から良くなってきた。初日からもっと安定するように考えているんだけど、加齢のせいですかね。でも、50歳くらいまではS級で頑張りたい」 |
---|
武藤龍生は落車明けだった前回の四日市F1を141着。準決惜敗で決勝進出を逃すも、2勝をマークしコンディションは悪くなさそうだ。 「四日市は(3日間)全部、人の後ろに付く番組だったんですけど。それでも落車明けで1着が2回も取れたんで、感じは悪くないと思います。そこからはすごい日にちが空いたんで、ケアと練習をしてきた。(地元の2人に)任せてもらえれば、自分が前で頑張りたい」 前回の別府F1で978着と大きな着を重ねた黒川茂高。2場所前の落車の影響が尾を引いているものの、積極的な組み立てに迷いはない。 「先行です。落車で調子は良くないですけどね。内ももとおしりの肉離れがあって、そこがクセみたいになってしまっている。まだ(違和感が)あります。ただ、前橋を走るのはこれが3回目、もう(走り方は)わかっていますよ(笑)」 |
![]() 齋藤宗徳選手 |
S級のデビューを前橋で迎える齋藤宗徳(写真)は、直前に前橋バンクでの出稽古を敢行。バンクでの感触を確かめて、万全の態勢で初の記念の舞台を踏む。 「出身が群馬なんですよね。ここには4日間くらい入って、練習をやってきました。前回の京王閣では新しいフレームを使ってみたけど、それが全然ダメだった。だから今回は違うフレームに戻しました。まぁ、それがわかっただけでもよかった。力を出し切って、ブレイクできるように気合を入れます」 中川貴徳は前回の高知F1の初日予選で上原龍とワンツー。「強かったし、抜けなかった」と、振り返り、その上原とセットの一次予選メンバーをにらむ。 「自分の状態は変わらない。ただ、番手での動きとかはまだまだっていう感じだし、一戦、一戦しっかりとやって上がっていけるようにしたい」 |
---|
![]() 近藤龍徳選手 |
気心知れた川口聖二とのセットに近藤龍徳(写真)はニヤリ。8月には昨年のヤンググランプリのチャンプとして初日特選にシードされるサマーナイトフェスティバルを見据えて気合十分。 「(川口聖は)一緒に練習もしたりするし、高校の後輩ですから。自分が高校生のころに中学生の川口(聖)君とも一緒に練習したこともあるんで。そのころから知っていますよ。自分の調子はすごくいいし、サマーナイトに向けて上がってきている状態です」 直近の競走得点を100点台に上げている白岩大助だが、追い込みのテクニック不足を痛感しながら努力を続けている。 「今は展開が向けばっていう感じですよね。サラ脚でいいところにいれば、いい成績を残せるけど。混戦になってコースを見つけるとか、併走とかでヨコのさばきとかはまだまだです。ただ、徐々に点数も良くなってきて、少しずつ自信がついてきた部分もあるんで、今期は1班の点数が取れるように。そこを目指していく」 |
---|
「自分なりになんとか整った」と、09年以来、2度目の地元記念制覇に燃える矢口啓一郎が、一次予選のトリを務める。 「(5月の)小倉が終わってから1週間くらい熱が出て、そこから6月1日にまた乗り始めたんですけど。練習をしてても感覚的におかしいというか、かみ合ってなくて…。レースで走りながら戻せればと思っていた。(前回の)別府記念で段々戻りつつある感じもあったし、しっくりきた部分もある」 十文字貴信は4、5月に2カ月以上の長期欠場を余儀なくされ、今シリーズが復帰3場所目。2場所の6走で未勝利も、一歩ずつ前進している。 「落車しないかぎり、前回よりも悪くなることはないと思います。前までは練習が不足しているところもあったけど、今はもう練習ができている。これから良くなってくると思います」 |
![]() 木暮安由選手 |
6月が配分停止だった木暮安由(写真)は、岸和田で行われた高松宮記念杯を不出場。テレビ観戦の悔しい思いを地元記念にぶつける。 「練習での感じは良かったし、その裏づけがあるんで力を出し切れれば。いつも一戦、一戦気持ちを入れて走るだけなんで。高松宮記念杯は走りたかったけど、テレビの前で観ていた。今回はその分もですね」 別府記念で優出を果たし自信を回復した川村晃司が、追加配分での参戦。別府から中1週間のローテも問題なさそうだ。 「状態は別府と一緒だと思うんですけど、あとは走ってみないことには。高松宮記念杯でもいい感じだと思ったけど、それが出なかったんで。(前回は)ちょっと自信をなくしていたところだったんでよかったです。ここは相性がいいです。でも主導権を取るまでに脚を使うんで、そこですね。追加に関しては、僕は走っていた方がいいと思うんで」 乗り込み練習で復調の兆しが見えた東口善朋は、川村の番手を得た初日特選に気合を入れる。 「(和歌山が)バンク改修だったんで、乗り込みをやってきた。そこから1、2日前にバンクに入ってみたんですけど、踏んだ感じが良かった。僕自身もやっと光が見えたかなって感じたんで、明日はしっかりと」 |
---|
![]() 根田空史選手 |
後期の一発目が地元記念とあって、調子の上がってきた天田裕輝は、スタートダッシュを決めて流れに乗りたい。 「一本欠場したけど、しっかりと休んで練習もできた。前期はあんまり調子が良くなかったんで、やっと戻ってきたかなっていう気がする。高松宮記念杯は流れがイマイチだった。それよりも脚の状態は上向いているし、自分としては良くなっている。戦える状態にあると思います」 高松宮記念杯が8789着と振るわなかった松岡健介だが、悲観することなく自らの信念を貫きこう振り返る。 「(高松宮記念杯は)成績がものすごく悪かったけど、感触は良かったんですよ。成績がついてきてくれれば一番よかったんですけど。自分ももう年なんで1回の成績で一喜一憂している場合じゃない。自分のやれることをしっかりとやってきました。仕掛けどころさえ間違えなければ、十分戦えると思います」 根田空史(写真)は前回の松戸F1を963着。体調が一息だっただけに、今シリーズでの巻き返しは必至だ。 「(2場所前の)平が終わってから練習をやりすぎたのか、疲れが出てしまったみたいです。それで松戸の開催中は…。さすがに中3日じゃっていうのもあるけど、松戸よりは全然いいですよ」 |
---|
![]() 浅井康太選手 |
前回の別府記念1212着。決勝では金子貴志に追い込まれたものの、シリーズを通して抜群の動きを披露していた浅井康太(写真)に注目が集まる。 「まだまだ腰の方の心配はあります。まだ6割くらいですかね。初日は竹内(雄作)君と一緒ですけど、誰とでも与えられた番組で最善を尽くすだけです。(ラインで)みんながいい結果になるのが理想ですしね」 竹内雄作は前回の富山F1を3連勝の完全V。同じ33バンクが舞台の前橋で、どんな走りを披露してくれるのか。 「(5月の)宇都宮記念は成績が悪かったけど、自分では感じが良かった。あの辺からですかね、良くなってきたのは。自分がそこまで勝ち上がれてないのもあって、浅井さんとは久しぶりです。もう自力で頑張るだけ。(状態は)変わってないけど、波が結構あるんですよね」 5月の全プロ記念で落車に見舞われた池田勇人だったが、復帰した別府記念ではまずまずの動きを見せて5423着。上積みが見込める今シリーズへの期待は膨らむ。 「(落車の怪我は)鎖骨とろっ骨ですね。乗り出してから1週間くらいで前回は走ったんですけど、自分でもうまくまとめられたと思います。今は走るたびに一走、一走良くなっている段階だと思います」 |
---|